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フナ食べたことありますか?

フナ食べたことありますか?

つり人編集部=写真と文

サオ、イト、オモリ、ウキ、ハリ、エサ。
この最もオーソドックスな釣り具のことを
釣りの六物(りくもつ)などという。

つまり、釣りの基本形であり
六物を使った釣りで最も身近だったのが
フナ釣りである。

釣りは鮒に始まり鮒に終わる

と言ったのは、上記の理由からである。
では、
鮒に終わる
の部分はどういうことなのか。

フナ釣りから釣りを始めた人が
キャリアを重ねるにつれ
今でいうなら沖釣り、アユ釣り、磯釣り
バス釣り、ルアー・フライフィッシングなど
いろいろな釣りを楽しむようになり
やがて、老いとともに身近なフナ釣りに帰ってくる。

いろいろな釣りを経て
久しぶりにフナ釣りをやってみると
昔は気付かなかったその深淵に触れ
「釣りは鮒に終わる」
となるのである。

残念ながら今日
フナは身近な魚ではなくなってしまった。
水草に卵を産み付けるフナは
都市河川のように護岸された水域では
繁殖することができないのだ。

世間では
ブラックバスが食い尽くしたかのように
言われているが
環境破壊で産卵できなくなってしまっただけの話である。

そして、世間が外来魚を駆除せよ
なんて騒いでいる間にも
河川環境は着実に破壊され続け
フナはますます数を減らしてしまった。

政官業癒着構造にどっぷりと浸かり
甘い蜜を吸い続けてきた方々にとって
ブラックバスをはじめとする外来魚は
とても都合がよかった。

工事で魚がいなくなってしまっても
外来魚が食い尽したとマスコミが煽ってくれるんだから。

一部の釣り人や自然保護の人たちが
「違うんですよ、在来種が減ったのは、
工事による河川環境の破壊のためですよ」
なんて言ってみたところで
外来魚の食害をあおる大マスコミの前には
ほとんど意味をなさない。

さて、フナやタナゴのことを書くと
どうしても、話がそっちのほうにいってしまうのだが
ぼくが今回書きたかったのは
こんな憤懣やるかたないことではない。

マブナは美味しいということだ。

子供のころ
春休みや夏休みは毎日のようにフナ釣りをしていた。
釣ったフナは祖母が甘露煮にしてくれた。
当時は、正直それほど美味しいと思わなかったが
酒飲みになった今
フナの美味しさが分かるようになった。

先日
開高健の本にも出てくる
「鯉とりまーしゃん」と
一緒にコイを取ったことがあるという
80代の方とお話する機会があったが
なんと、その御仁は入れ歯がひとつもないという。

久留米で生まれ育ち
毎日のように小ブナの甘露煮を食べていたからか
80歳を過ぎた今でも
歯が1本も抜けていないというのだ。

九州には
昔と変わらずフナがたくさん釣れる場所があり
地域によっては今でもフナを食べる習慣がある。

佐賀県の鹿島市には
1月20日の恵比寿祭りの前日に
「ふな市」が立つ。
市では5~6センチの小ブナから
50センチ近い巨ブナまでが九州各地から集められる。
「ふなんこぐい」というマブナの郷土料理もある。

そうそう
佐賀県といえば今はライギョフリークの間で有名だが
ぼくが釣りを覚えた福岡県の柳川にも
ライギョはものすごく多く生息している。

30年くらい前の話で恐縮だが
カエルをエサにすれば
1日に30尾くらいはわけなく釣れた。
一昨年帰ったときにも
昔と同じくらいのライギョが確認できたから
その気になれば同じくらい釣れるだろうと思う。

もちろん、フナも30年前と同じくらい釣れる。
外来魚が食い尽くすっていうのなら
九州のフナはとっくに絶滅になっているんだけどなあ。

(山根)


















2010/2/5

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