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雨の南伊豆は「カイ~の」

雨の南伊豆は「カイ~の」

つり人編集部=写真と文

土曜日、校正から逃げるように
南伊豆へ行ったものの、
天罰が下ったのか
山々から強風が吹き降ろし、
磯に降りるやドシャ降りとなった。

渡った磯は南伊豆中木の白根。

1投目から同行者のサオが次々と曲がる。

釣れるのは30cm前後のメジナやイサキ。

雨が小降りになった頃合を見計らって
写真撮影を行なう。

早くオレも釣りして~!

ひと通りおさえたし、
そろそろやっちゃおうかな、
なんて考えていると、
G杯覇者、久保野孝太郎氏のサオが
絞り込まれた。
しばしのやり取りの後、
水面を割ったのはシマアジの49cm。

垂涎の獲物を見せ付けられ、
どうしてサオをださずにいられようか。

カメラをしまい、ロッドをセット。
すると、雨脚が強くなる。
5年以上も酷使しているカッパから、
ジワジワと水が浸入してくる。
ヒザやウデの辺りが冷たい。

え~い、ままよっと
空いている向かい風のポイントへ。
雨が顔に当たって痛い。
息が詰まるほどの強風大雨。
すぐに風裏へ避難。

どうしたものかと思っていると、
濡れたヒザやウデが痒くなってきた。
そういえば、数日前から
体の色々な部分に痒みが現われては消える
という、これまでに経験したことがない現象が
時おり起きていた。

カッパ越しにボリボリ掻いていると、
足の裏からうなじくらいまで、ほぼ全身が痒くなってきた。
耐えられないのは手が届かない背中。

ドシャ降り、強風のなか、僕はサオもカメラも持たずに、
直立したまま背中を岩壁にこすり付ける。

「カイ~の」、「カイ~の」

痛みには耐えられるが、痒いのはどうにもならん。
尿意を催しても、カッパを脱ぐ気にもならず、
腹が減ってもメシを食えるレベルの雨脚ではない。

同行者は、そんなタフコンディションにもめげずに
黙々とサオを振り続ける。
これぞ、磯釣り魂だ。
それに比べ、モジモジしながら背中を岩壁にこすりつける
自分はいったい…。

気が遠くなるような意識の中で、
僕はその後、数時間、船が来るのをひたすら
待ったのだった。

DSC_6767.JPG
サンスイ渋谷海釣り館の磯担当、村田さん。イサキとメジナを次々とキャッチした。なお、この日のもようは、月刊つり人8月号で詳細レポート!


2006/5/17

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