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荒食いの秋、クマにご用心!

急増する遭遇事故にどう備えるか?

つり人編集部=写真と文
frtgrthre『熊が人を襲うとき』の著者、米田一彦さんはクマを追いかけて46年、その間に数知れずクマに出会い、襲われること8回、威嚇攻撃3回を体験したクマ研究家。圧倒的な経験値と、2000件近い過去の事故例を知る著者にして「クマは、やはりクマ」といわしめるほど、野生動物の行動は解明しきれない部分が多く残されている(撮影・米田一彦)

昨年、日本列島(本州)は〝クマ列島〟と化した。

5月下旬から6月上旬にかけて、
秋田県鹿角市十和田大湯一帯でツキノワグマによる連続的な死亡事故が起きたことは記憶に新しい(4名死亡4名重軽傷)。
この年、秋田県では872件のクマ目撃情報があり、476頭が捕獲され、いずれも統計開始以来過去最高を記録した。
秋田県のツキノワグマ生息数は近年約1000頭といわれ、これを受けて県は狩猟自粛の要請を決める。


しかし、同時に前提とされてきた生息数自体への疑問も生じていた。
そして翌2017年、目撃件数は10月11日時点で1169件、捕殺された頭数も9月末で533頭となり
昨年の過去最高記録を更新する結果となった。

5月27日には秋田県仙北市田沢湖でタケノコ採りに出かけた女性がクマに襲われ死亡。
また過去に目撃例のなかった男鹿市にまでクマが出没するに至り
県の自然保護課は昨年の方針を一転し、冬場のクマ猟を今季は解禁する方向で検討しているという。

07川を挟んで道のない河原に釣り人、道路にクマがいる、あべこべな(!?)図。クマは人のことなど全くお構いなしに器用にガードレールによじ登り、そのあと橋を渡ってどこかに消えていった。詳細は『熊!に出会った 襲われた2』に収載(佐々木毅さん撮影)

秋田県だけではなく、東北全域でクマの目撃情報は激増している。
青森空港では10月13日、滑走路付近にクマが出没して滑走路が一時閉鎖される事態になった。

熊!に出会った 襲われた2に数々のクマ情報を寄せてくださった鯵ヶ沢町在住の日照田一洋さんは
地元の肌感覚を原稿にこう記した。

『この辺りでは近年ハンターの減少により有害鳥獣の個体管理が行き届いておらず、生態系がすさまじい速さで変化している。(中略)
早く対処法を講じていかなければ今の自然環境が保てなくなる。
そしてこれは本当に数年先の日本全体の課題になってくるはず……と、若輩ヘッポコ猟師なりに心配しているところである。』


実際に地元では、青森空港の例や秋田新幹線こまちとクマが衝突(9月16日)したなどの派手なニュース以外にも、
「公園にクマが出て閉鎖」「鶏小屋がやられた」「農作物被害」「クマとニアミス」「重軽傷事故」等が、
うんざりするほど連日のように報道、報告されている。

もはや「山にクマの食べ物がないから」「人が山の木を伐りすぎたから」的な従来の説は、
クマの大出没を前にして一要素以上の説得力をもたない。

山にいたはずの、ときどきは里にも下りてくることもあったクマは、
もう戻ることなく町にまで平気で姿を見せるようになってきた。クマはそのへんにもいるのだ。

ahsths (撮影・米田一彦)

釣り人がクマに襲われる事故は近年各地で発生している。
また人的被害はなかったが、
今年9月6日には岐阜県高山市立栃尾小学校の校庭にツキノワグマが現われ、
警察の依頼を受けた猟友会が校庭の木に登ったクマを射殺するというニュースもあった。
付近には渓流マンやフライフィッシャーに人気の蒲田川が流れている。

私たち釣り人は、「まずはクマに出会わないこと」が肝心である。
また、考えたくないが運悪く出会ってしまったときのこともこれからは視野に入れて、準備や釣行プランを立てるべきだろう。
そのための貴重な生の資料として、以下の3冊をぜひ役立てていただければ幸いである。

  
 

 

熊を追いかけて46年になるツキノワグマ研究家が、長年のフィールドワークで培った圧倒的な知見をもとに過去の事故例を独自に分析、解説。 人はいつ、どこで、どのようにして熊に襲われてきたのか。熊から逃れる術はあるのか。被害を最小限に抑える方策は!? 過去1993件/2255人の人身事故例から「熊が人を襲うとき」の核心に迫る。 また平成28年5~6月に秋田県鹿角市で起きた重大事故(タケノコ採り4人が死亡、4人が重軽傷を負った国内第3規模の獣害事件)にも言及。 熊の分布域がかつてないほど広がりを見せる昨今、人と熊の遭遇はもはや山奥だけではなくなった。登山者、釣り人、山菜・キノコ取り、すべてのアウトドア・ファン必携の書。

 

熊が人を襲う時

米田 一彦


  
 

 

数メートル先に出てきたクマに肝を冷やした人、追いかけられた人、襲われた人、撃った人、戦った人…本州のツキノワグマから北海道のヒグマ、さらには海外での体験談も加え、前作をはるかにしのぐリアリティーでお届けする「クマ・サバイバル」第2弾。釣り、山菜取り、登山、山スキー、狩猟、クマ研究家、さまざまな目的で山に入る人たちの視点と出会いの体験が、現代のツキノワグマとヒグマの実像を照らし出す! クマ目撃情報が激増している昨今、すべてのアウトドア・ファン必読の書。

 

熊!に出会った 襲われた2

つり人社書籍編集部 編


  
 

 

平成28年5~6月、秋田県鹿角市で山菜取りの方がクマとみられる動物に襲われ、相次いで4名が亡くなる事故が起きた。山菜取りだけではない。島根県ではアユ釣りの人が準備中に襲われて怪我を負った。東北を中心にツキノワグマの目撃情報は今年、激増している。またその範囲も里や住宅地付近にまで広がってきている。 本書は、専門家によるツキノワグマ解説のほか、登山家、山岳ガイド、クマの生息地に暮らす方の視点、そして「クマに出会った」16人・「襲われた」4人の実体験を収載。 本書を読み込むことで、「現代のツキノワグマ」に対する知識や、どうすれば出会わずに済むのか? 出会ったときにはどう対処すべきか? 等のヒントがきっと得られるはず。 また国内最大の野生獣・北海道のヒグマ目撃体験談も収載。

 

熊!に出会った 襲われた

つり人社書籍編集部編






2017/10/25

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