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人類のナゾ

人類のナゾ

つり人編集部=写真と文

昨夜は上海から来客があったので
港区芝で江戸時代から続いている
老舗の寿司屋おかめ鮨に久しぶりに行った。

「やっぱり本場の江戸前寿司は違いますね~」
と上海人はご満悦の様子だった。

ぼくも久しぶりに旨い物を口にしたような気がして
涙が出そうになった。

ところで、中国にももちろん寿司屋はあるが
魚にしろ肉にしろ、生食はポピュラーではない。

お店が
どれだけ「安全です」と謳ったところで
それを素直に信じるという風習がないのだ。

どこかの国のように
「基準値の5000倍の放射能が漏れたけど直ちに健康に被害はない」
と言う政治家の言葉を
国民が鵜呑みにするようなことはしないというわけだ。

ところで、生食といえば
ユッケの食中毒には驚かされた。

ぼくは以前
月刊つり人に「魚とDNA」という連載をしていただいていた
千葉大学教授の故・小原康治さんから
「牛肉の生食はゼッタイにやめたほうがいい」
ということを聞かされた。

小原先生はその当時、DNA研究の権威であり
ぼくがユッケやレバ刺が大好物だというのを知って
教えてくれたのである。

「ちゃんと生食用に扱われているかわからないし
どんな菌が付いているかも分からない」

というようなことであり
ぼくはすっかり怖くなって数年間は一切生肉を口にしなかった。

しかし、時の経過とともに恐怖心が消えていき
今では、食べることもある。

今回の食中毒事件のニュースを見るたび
「小原先生が言っていたのはこういうことだったのか…」
と改めて生肉の怖さを思い知ったしだい。

小原先生からは多くのことを学んだが
もっとも記憶に残っている言葉がある。

「山根さん、この地球上の生き物は
ウイルスレベルの極小のものも含めて
あるひとつの種が増え続けるということはないんですよ。
つまり、食物連鎖の頂点にいるものが
その下にいるものを食い尽くすようなことがないように
ウイルスだって宿主を絶滅させるようなことはない。
ある程度の数まで増えると
どこかで頭打ちになるんです。
それが、自分たちの生き残る道だと
知っているんですね。
共存しないといけないんです。
ところが、例外が一種だけあります。
人間です。
人間だけは、ひたすら増え続けているんですよ。
これは科学的にあり得ないことなんですよ」

原子力という化け物に人類が手を出したのも
原発がこれだけ危険だと分かったのに
いまだに原発を支持する人がいるというのも
人類が無意識下で自分たちの数を減らそうとしているのではないか
と思えてくる今日この頃である。

(山根)




2011/5/17

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