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日本で初めてのダム撤去の意義

日本で初めてのダム撤去の意義

つり人編集部=写真と文

日本イチの大アユ釣り場といえば
熊本県球磨川をおいて他にありません。

近年は全国的に
アユが小型化する傾向にあります。
20センチあれば良型
24~25センチは大型
それ以上は特大サイズといえます。

しかし、球磨川では
24~25センチはレギュラーサイズ
27~28センチは良型
大型と呼べるのはそれ以上で
早い年だとお盆明けから尺アユが釣れ始めます。

一時期は私も毎年のように球磨川に行っており
26~27センチの入れ掛かりを荒瀬で堪能したことも
何度かあります。
しかし、残念ながら29センチを超えるアユは釣れませんでした。

おそらく、何度かは尺上アユを掛けているのですが
2号ハリスを切られたり、ハリを折られたり
あるいは天井イトと水中イトを接続する
フック式のリリアンが破損するなど
まさに想定外のトラブルで逃げられてばかり。

そんな日本イチの大アユ釣り場で
ダムの撤去工事が始まりました。

八代市の県営荒瀬ダムで
かねてから不要のダムと言われていました。

また、機能している魚道などがなかったため
八代海から球磨川をソ上したアユは
このダムにより行く手を阻まれていました。

球磨川のアユ釣り場は、このダムよりうんと上流にあり
組合員たちの手により汲み上げ放流されていたのです。

汲み上げ放流はうまくいくこともあれば
そうじゃない時もあります。

だから、球磨川のアユ釣りは
この汲み上げ放流の結果の良否にかかっていたのですが
荒瀬ダムがなくなると、天然アユは人の手を介すことなく
そのまま上流までソ上できます。

全国には荒瀬ダムのように
不要になったダムが数多くありますが
さまざまな理由で撤去することができません。

その要因は
国が不要になっていることを認めないからです。

前任者のしたことを否定することができないという
官僚の体質が、そうさせているのです。

しかし、時代は刻々と変化します。
社会構造も変わるし、自然も変わります。
先日、南海トラフの巨大地震の被害想定を
大きく変えたように
ダムの存在意義というものも
建設された数十年前とは大きく変わっているはずです。

アメリカでは20年も前から
ダムありきの治水は間違いだったと国が認め
ダム撤去が行なわれています。

日本でも、この荒瀬ダムの撤去を皮切りに
不要になった全国のダムが撤去されていくことを願っています。

そうすれば、それなりにまとまった額のお金が動き
経済的にもいいでしょうし
何より、自然環境には劇的な効果が生まれます。

海と川を行き来する魚介類はアユだけじゃありません。
アユ以外の多くの生物が
ダム撤去とともに息を吹き返すでしょう。

素晴らしい国に生まれ変わるはずです!

(山根)



2012/9/2

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