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編集部2021年11月30日

千葉県/野田市のホソ メタル&新素材ラインでタナゴはもっと釣れる?その1(全2回)

タナゴ 全国おすすめ釣り場 千葉 魚種別釣りガイド

ナイロンラインを使うことが多いタナゴ釣りだが、ミチイトにメタルライン、複合メタル、新素材ラインを使うことはできないだろうか?ベテラン2人に試してもらい、可能性を探った。

タナゴに使うとどうなる!?新素材ラインで探る可能性

写真と文◎編集部

この記事は月刊つり人2020年2月号の記事を再編集しています

ナイロンラインを使うことが多いタナゴ釣りだが、ミチイトにメタルライン、複合メタル、新素材ラインを使うことはできないだろうか?ベテラン2人に試してもらい、可能性を探った。

枯れ野で試す新素材ライン

 タナゴ釣りでよく使われるミチイトの素材がナイロンだ。ナイロンは柔らかく、しなやかで伸びがある。そして何より扱いやすいのが特徴だ。ナイロンはほかの釣りジャンルでも多用されるオールラウンダーだ。ただ、近年アユ釣りやワカサギ釣りでは新素材ラインが続々とリリースされている。細号数がラインナップに加わっていることもあり、編集部内で「タナゴ釣りにも使えるのでは?」という話が持ち上がった。

tanago-metal (2)「どの仕掛けから使いましょうか?」と作戦会議

 今回編集部の実験的釣行に協力してくれたのが川岸正さんと上原秀章さん。川岸さんは東京たなご釣研究会で最高位の8段を保持するタナゴ釣りのエキスパートだ。上原さんは釣具量販店に勤務していたが、脱サラして実家のある野田に移り住み、好きな小もの釣りが高じて釣り堀をオープンさせた。

 都内で川岸さんと合流し、千葉県・野田市にある上原さんが経営するつり処たぬきに向かった。

 

tanago-metal (3)使用したラインは左からメタルラインのダイワ『ハイパーMステージEX』0.07。タングステンと超極細ハイテンションワイヤーを組み合わせた。比重は14.9。新素材ラインのデュエル『アーマードFH 鮎- 水中糸』。FMF(フロロマットフィニッシュ)加工によりフロロ粒子をライン表面に分散。滑り性と耐久性がアップしたライン。複合メタルラインの北越産業『メタビート』0.05号。タングステンを多く撚糸しているため、比重があるのが特徴。比重は12.4。新素材ラインのフジノライン『AQ141シンカーワカサギ』。比重の高い(比重1.41)ポリアリレート繊維に新開発ワックスコーティングAQコートを施し、水切れと耐久性がよい

 

実釣!いざ水路へ

「せっかくここまで来ていただいたので、釣り堀だけでテストするのはもったいないですね。フィールドにも出てみましょうか?」という上原さんの提案に賛成し、利根川の右岸に広がるホソに向かった。野田周辺は東を利根川、西を江戸川、南を利根運河が流れる川に囲まれたエリアであり、農作地が広がっている。その農作地に水を供給するために大小さまざまな水路が網目状に広がっている。

 釣り場に到着すると木道に腰を据えてサオをだしているタナゴファンが2人。ポツポツと釣れているようだ。

tanago-metal (11)169木道が整備されていて釣りはしやすい。ただし、この時期は風が抜けるのでとても寒い

 木道から水路をのぞいてみるとすっかり冬の様相だ。水深は浅くなってしまい、水は澄んでいる。しかし、小深くなったところにタナゴが溜まっているのが見えたのでひと安心。しかも、ときおりヒラ打ちも見えるほどだ。身を切るような寒さだが、タナゴの顔を見ることはできそうだ。2mほど間隔を空けて、川岸さん、上原さんがエンコで釣っていく。まず2人が試したのがメタルラインのダイワ『ハイパーMステージEX』だ。

 

メタルラインを試してみる

 「タナゴのラインって、イトウキがまっすぐになってくれるしなやかさが重要だと思います。クセが付きにくく、付いても取れやすいというのも重要な点ですね。メタルラインは真逆かな(笑) 釣れないことはないけど、クセが付くと戻らない。このクセの部分でアタリが消えちゃうかな」と川岸さん。上原さんも同じような考え方だ。「しなやかさがないから、仕掛けが棒で動く感じですかね。作る段階から、結束に気を遣わないといけないですし、ちょっと面倒。ただ、意外だったのがシモリウキの動きはスムーズですし、キンクもなしです。ただ、タナゴには使いにくいかな」と苦笑い。

tanago-metal (8)メタルラインは一度クセがつくと取れないのが弱点。オモリ部分がL 字に曲がってしまった

 

tanago-metal (9)メタルラインの水中でのようす。イトウキがまっすぐになっていないのが分かる。この部分の弛みがアタリを吸収してしまう

 グルテンを少し大きめに付けて、まずは寄せていく。頃合いを見て、グルテンをゴマ粒大の大きさにして、何度か振り込んでいると川岸さんに極小オカメがヒットし、続いて上原さんの手にもオカメが収まった。「イトが重いぶん、アタリが出るのがワンテンポ遅い気がするかな」と上原さん。

 

tanago-metal (7)コンスタントに釣果をあげていた上原さん

 

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ミチイト以外は共通にするために市販品を使用。ウキはオーナーばり『たなご親ウキ 斜め通し』、イトウキはオーナーばり『小丸たなご目印』、ハリス止メはオーナーばり『極小たなごハリス止』。ハリは手研ぎバリに迫るハリ先の短さが魅力のオーナーばり『魅玄タナゴ』を使った

 

メタル&新素材ラインを使った実釣の後編はこちらから!

 

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