晩秋から初冬にかけて、ハゼは水温の低下と共に少しずつ深場へと落ちていく。サイズが大きくなる一方でアタリは小さくなり、浅場のノベザオでは届かない場所もでてくる。そこで有効なのが、長ザオでのミャク釣りや、チョイ投げ、穴釣りといった釣り方だ。小物釣りマニアの坂本和久さんにタックルやコツを聞いた。

文◎坂本和久 写真◎月刊つり人編集部
小物釣りマニア。ハゼの魅力に本格的に取り憑かれて四半世紀。浅場のノベザオのミャク釣りから、深場を長ザオとPEラインでねらう落ちハゼ釣り、チョイ投げまで、初夏から真冬まで一年の半分以上をハゼ釣りに費やす。創意工夫で小さな魚体から大きな満足を得ることをモットーとする。著書に「水郷・首都圏お手軽釣り場めぐり60」など。
目次
長ザオ+PEラインのミャク釣りで深場の良型をねらう
深場に落ちたハゼは長ザオで釣るのが面白い。水深4~5mの深場を長さ6m以上の渓流ザオ+PEライン仕掛けでねらうのが痺れるほど楽しい。なお、僕はサオの長さが4.5m以上からは、ミチイトは伸びが少なく感度のいいPEラインの0.6号を使用している。
僕は10月を過ぎると横浜周辺で長ザオのハゼ釣りを楽しんでいる。オモリは水深や潮の流れに合わせて1~2号を状況により使い分けている。ハリも袖6~7号と大きなものを使用し、ハリス10~15cmの2本バリにしている。2本バリの段差は1cmほどなので2尾釣るためではなく、エサを大きく見せてアピールするためだ。
長ザオで深みにいる良型ハゼを掛けると、伸びのないPEラインを通じてハゼの重さと引きがダイレクトにサオに伝わり、それはそれは楽しい!
冬場は穴釣りも面白い
そしてもうひとつ、近年冬場に人気なのが穴釣りだ。多摩川下流や旧江戸川下流等でも大人気。サオも3~4.5mと特別な長ザオを使わずにすむ。仕掛けも夏ハゼ用を流用できる点もよい。
ただしハリはハゼライト7~8号もしくは袖6~7号と大きくする。ハリスは短く2~3cm。釣り方は護岸と消波ブロックの隙間や、ゴロタ石の隙間に上から仕掛けをごくゆっくりと降ろしていく。早ければエサが底に着くかどうかというタイミングでアタリがある。合わせてハゼが掛かったら遊ばせないで一気に引き上げる。
こうした穴釣りではサオの長さに対して仕掛けを短くしたほうが釣りやすいケースも多い。
ライトタックルで手持ち勝負のチョイ投げ
ハゼは、ノベザオで数を釣りたい僕ではあるが、チョイ投げのハゼ釣りを楽しむこともある。足場の高い釣り場であったり干潮時にミオ筋以外に水がなくなってしまった時など、ノベザオでは釣りが不可能な場所ではチョイ投げ釣りが効果を発揮する。
チョイ投げだからといって、仕掛けを投入したら置きザオにして待つのではなく、手持ちで誘いながらアタリを取るほうが数も釣れるし面白い。コツッと出たアタリをしっかり取ってアワセが決まった時は気持ちも昂る。
ライトなルアーロッドとシロギス用テンビンで
本格的な投げ釣りではないのでライトタックルがおすすめ。僕は1.5~2mのウルトラライトアクションもしくはライトアクションのルアーロッドで楽しんでいる。リールはスピニングリールの2000~2500番。ミチイトはPE0.6号を巻き、先イトとしてナイロンもしくはフロロカーボン2号を2m付ける。シロギス用のショートテンビンにオモリ1~5号を釣り場や、潮の流れの速さで使い分ける。
たいてい20~30mも投げればOK。ここでもせっかちな僕は10~15秒待ってアタリがなければ少しさびくか軽く煽って仕掛けを動かしている。ノベザオのミャク釣りと同じで、アタリ即アワセができるように構えておこう。
10cmを超えるハゼが掛かると、結構重量感があるのでとても楽しい。
ただし都市部の運河では近年投げ釣り禁止の場所が多い。チョイ投げも投げ釣りなので、釣り場のルールを守って楽しんでほしい。
※このページは『つり人 2026年10月号』に掲載した記事を再編集したものです。

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