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つり人編集部2025年9月6日

ハゼ釣りに最適な「時期」と「時間帯」はいつ?【季節ごとの特徴&昼・夜の狙い方まで】

手軽さと奥深さから、初心者からベテランまで多くの釣り人に愛されるハゼ釣り。しかし、ハゼの釣果は「時期」や「時間」に大きく左右されることをご存知でしょうか。今回はこのハゼ釣りの四季ごとの特徴や、釣れやすい時間帯、ハゼの夜釣りについて解説します。

手軽さと奥深さから、初心者からベテランまで多くの釣り人に愛されるハゼ釣り。しかし、ハゼの釣果は「時期」や「時間」に大きく左右されることをご存知でしょうか。今回はこのハゼ釣りの四季ごとの特徴や、釣れやすい時間帯、ハゼの夜釣りについて解説します。

まとめ◎編集部

ハゼ釣りに最適な時期はいつ?

ハゼは基本的に一年で一生を終える「年魚」です。そのため、季節の移ろいとともに成長し、住む場所を変えていきます。この生態サイクルを理解することが、ハゼ釣りの釣果アップへの一番の近道です。

「たくさん釣りたいのか(数釣り)」、「大きなサイズを釣りたいのか(型狙い)」によってベストシーズンは異なりますが、一般的にハゼ釣りの最盛期は、数も型も期待できる晩夏から秋にかけてと言えるでしょう。

ただし、それ以外の時期も狙えないわけではないので、ハゼの成長に合わせた四季ごとの釣り方の変化を解説していきます。

春(3月~5月):基本はオフシーズン

一般的に、春はハゼ釣りのオフシーズンとされています。冬から早春にかけて産卵を終えたハゼの多くは一生を終え、春に孵化したばかりの稚魚はまだ1~2cmと非常に小さく、釣りの対象にはならないためです。

ただし「どうしてもハゼ釣りがしたい」という場合にターゲットとなるのが、産卵せずに冬を越した「ヒネハゼ」です。ヒネハゼは、前年の夏遅くに生まれたり、成長が遅れたりしたために、産卵期に成熟が間に合わなかった個体。次の産卵シーズンまで生き延びるため20cm近くまで成長していることもあり、大型狙いのアングラーにとっては非常に魅力的な存在です。

ただし、その攻略は容易ではありません。ヒネハゼは個体数が少ない上に、まだ水温が低いため深場に潜んでいることが多く、ポイントが限られます。さらに、ハゼ自体の活性も低いため、春のハゼ釣りは、かなり難易度の高い釣りと言えるでしょう。狙うのであれば沖の深場を狙いやすい「ちょい投げ釣り」や「ボート釣り」など、手軽に狙える時期のハゼ釣りとは異なるアプローチが必要になります。

夏(6月~8月):初心者も楽しめる数釣りの時期!

初夏になると、春に生まれたハゼの稚魚は「デキハゼ」と呼ばれる5~6cmほどの大きさに成長し、ゴカイなどを活発に捕食し始めます。

この時期のハゼは、水深50cm〜2mほどの河口や運河の浅瀬に大群で集まります。成長スピードは非常に速く、1ヶ月に約1.5cmのペースで大きくなります。好奇心旺盛で食欲も高いため、昼夜を問わずエサに飛びついてくるのが特徴です。そのため、夏のハゼ釣りは初心者や家族連れでも、手軽に数釣りが楽しめます

8月中旬のお盆を過ぎる頃になると、10cmを超える個体が混ざりはじめ、唐揚げなどで美味しくいただける大きさに。いよいよハゼ釣りシーズンが本格化します。この時期の釣り方は、効率よく釣果を伸ばせる、のべ竿を使った「ミャク釣り」がオススメです。ルアーにフッキングしやすい個体が多くなるので、ハゼクラなどもこの時期から狙いやすくなります。

ハゼ釣りの風景
水温の高い時期は足元の浅場で狙うことができる

秋(9月~11月):数から型へ!良型狙いのシーズン

初秋(9月頃)は「彼岸ハゼ」と呼ばれるシーズンで、体長10cm以上に成長した個体が釣りの中心となります。この時期のハゼは活性も高く食欲旺盛で、数・型ともに狙えるハゼ釣りの最盛期と言えるでしょう。ポイントが絞りやすいため、引き続き手返しの良い「ミャク釣り」で効率的に探るのが効果的です。

晩秋(10月後半~11月)に入り、水温が低下し始めると、ハゼの行動に大きな変化が見られます。これは、産卵場所となる深場へ移動を開始するためです。夏場に好調だった浅瀬からは徐々に姿を消し、水温が安定した深みへと集まります。成長して警戒心が増すことに加え、釣れる場所が限定されるため、夏のような入れ食い状態は少なくなります。

この時期のハゼは、岸から急に深くなる場所(カケアガリ)や、遠浅の地形であれば船の通り道として掘られた「船道(ミオ筋)」など、水深のあるエリアにいることが多くなります。そのため、これらのポイントを効率よく広範囲に探れる「ちょい投げ」が最も有利な釣り方となるでしょう。

冬(12月~2月):最終盤の大型「落ちハゼ」狙い

冬になると、ほとんどのハゼは産卵のため砂泥底の深場へと移動を完了します。この時期のハゼは「落ちハゼ」と呼ばれ、その年に生まれた個体の中でも最大級に成長した15cm超、時には20cm近いサイズも夢ではありません

それに伴い、ポイントも夏秋に賑わった浅場や小運河から、水温が安定する大河川の河口部や水深のある港湾部へと本格的に移行します。

低水温のためハゼの活性は低く、エサを積極的に追い回すことはありません。釣り方も、ちょい投げで海底の地形変化(カケアガリ)などを探り、置き竿にしたり、ごくスローな誘いをかけたりして、じっくりとエサを食わせるのが基本となります。寒さの中でアタリを待つ、玄人好みの奥深い釣りの季節と言えるでしょう。

また、一部の個体は産卵のため、テトラやゴロタ石の隙間といった物陰に巣を作り、浅瀬に留まることもあります。こうした場所では「穴釣り」で狙うことも可能です。

産卵が終わるとハゼはその一生を終えるため、個体数が減ることで狙うのが難しくなっていきます。寒くなればなるほど難易度は増していくでしょう。

地域や水温によっても釣期に変動がある

ここまで一般的なハゼ釣りの時期を解説しましたが、実際の釣期は、地域差やその年の気候によって大きく変動します。

地域によるシーズンの違い

例えば、北海道・東北などの寒冷地では、春の水温上昇が遅いため「デキハゼ」の成長が遅れる傾向があります。そのため、本格的な数釣りシーズンの到来が遅れたり、成熟しきれずに冬を越す「ヒネハゼ」が多くなったりします。

また、ハゼの生育に適した汽水域が少ない地域では、夏の数釣りよりも、十分に成長した大型を狙う「型狙い」が主流となり、秋以降が本番と見なされる文化もあります。

水温による影響

こうした地域差に加え、近年は地球温暖化による海水温の上昇が、ハゼの成長サイクルに新たな影響を与えています。

例えば東京湾では、夏の高水温が続きすぎると、溶存酸素の低下などでハゼの個体が減ったり自身の活性低下を招き、かえって成長が停滞する現象が指摘されています。さらに、秋になっても水温が下がらないことで、深場へ移動を開始する「落ちハゼ」のシーズン全体が後ろにずれ込む傾向も見られます。

このように、ハゼのシーズンは毎年、そして地域ごとに生育サイクルが異なります。そのため、釣行前には釣具店やネットなどで最新情報をチェックしておくといいでしょう。

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サイズに応じてハリのサイズを使い分けることが釣果を伸ばすカギになる

ハゼ釣りに最適な時間帯

ハゼ釣りは、時期だけでなく釣りをする「時間帯」も釣果を左右するポイントです。最も重要な要素は、朝夕の「マズメ時」ではなく「潮の動き」です。ハゼは日中を通して活発にエサを探す昼行性の魚なので、多くの魚と違ってマズメ時にこだわる必要はあまりありません。それよりも、潮の満ち引きに合わせて行動する習性を理解することが、効率よく釣るための最大の鍵となります。

ハゼは、潮が満ちてくるのに合わせて、エサが豊富な浅瀬へと進入してくる習性があります。そのため、潮が動いている時間、特に「上げ潮」の最中が、最も活性が高まるゴールデンタイムとなります。この傾向は、ハゼが浅場を強く意識する夏から初秋にかけて、特に顕著に現れます。逆に、潮の動きが完全に止まる「潮止まり」の時間は、ハゼの食いもピタッと止まってしまうことが多いので注意が必要です。

したがって、釣行の際は必ず事前に潮時表を確認し、満潮時刻の前後、潮が活発に動く時間帯を狙うのがセオリーです。ただし、東京の運河のように、水門で仕切られて潮位の変化が少ない河川では、この法則が当てはまりにくいことも覚えておきましょう。

ハゼの夜釣りについて

ハゼは夜も釣れますが、昼行性のため一般的に日中のような数釣りは難しくなります。しかし、夜のハゼ釣り特有の魅力もあります。

その筆頭は、日中は物陰に潜む警戒心の強い「良型ハゼ」が狙えることです。15cmを超えるような大型の個体は、外敵が少なくなる夕マズメから夜にかけて、ようやく安心して捕食のために巣穴から出てくると言われています。そのため、特に晩秋以降の「落ちハゼ」狙いでは、夜釣りの方が釣果が上がると話すベテランも少なくありません。

また、夏や初秋のシーズンに数を狙う方法もあります。それは、ハゼは視覚でエサを探す魚なので、常夜灯周りや、光が届く浅瀬を重点的に攻めることです。日中よりも釣れる条件はシビアになりますが、夏の厳しい暑さを避けられるという大きなメリットもあります。一味違ったハゼ釣りの楽しみ方として、挑戦してみる価値は十分にあるでしょう。

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