シャッドを得意とするアングラーはタックルもシビアに選んでいる。 なかでもリールにこだわりをもっているのが橋本卓哉さんだ。 愛用しているのは「SLPワークス・シャッドチューン」モデルのベイトリール。 シャッド専用特化型リールを使う理由を解説してもらった。
橋本卓哉さんがベイトフィネスリールのアドバンテージを解説
Basser編集部=写真と文
シャッドを得意とするアングラーはタックルもシビアに選んでいる。なかでもリールにこだわりをもっているのが橋本卓哉さんだ。
愛用しているのは「SLPワークス・シャッドチューン」モデルのベイトリール。
シャッド専用特化型リールを使う理由を解説してもらった。
※この記事はBasser2016年2月号に掲載された記事を再編集しています。
橋本卓哉(はしもと・たくや)
東京都在住。遊漁船業登録・東京都408号。W.B.S.に参戦するトーナメントアングラーで、霞ヶ浦や琵琶湖でのガイドも営む。主な戦績は2014年W.B.S.第5戦優勝、同年年間ランキング2位、AOY獲得2回、2007年Basserオールスタークラシック優勝など
■ウェブサイト
http://boooon-guide.com/
■ブログ
http://taku1.blog.shinobi.jp/
トーナメントアングラー御用達のシャッドプラグ専用リール
シャッドの釣りは難しい。とくに低水温期に投入することが多いせいか記者にはそう感じられる。活性の落ちたバスに口を使わせるためにバスの目の前を通したい。そのためには精度の高いキャストが要求される。また、引き抵抗が小さいために、振動が消えるだけの小さなバイトを感じとったり、根掛かりを回避するためにボトムのようすを感知したりすることが可能な感度のよいタックルが求められる。
近年、シャッドを得意とするアングラーから高い評価を受けているリールが「SLPワークス・シャッドチューン」だ。これはSLPワークスがダイワのベイトフィネス用リールSSエアとT3エアにシャッドチューンを施したモデル。2015年のバサーオールスタークラシックでは、3位入賞した並木敏成さんがSSエア・SLPワークスシャッドチューンでハイカットDR-SPを巻きナイスフィッシュをキャッチしている。また、橋本卓哉さん、赤羽修弥さんらもこれらのモデルを愛用している。
リールにはベイトフィネス向け、巻き物向け、撃ち物向けと大雑把に区分けできるものは多いが、SLPワークスシャッドチューンのようにひとつの種類のルアーに特化した機種は珍しい。「シャッドの釣りでもっとバスを釣りたいと考えると、それだけタックル選びがシビアになるんです」と話してくれたのは開発に携わった橋本卓哉さんだ。
ベイトタックルでシャッドを扱うメリット
SLPワークスシャッドチューンは、SLP(スポーツライフプラネッツ)にSSエアかT3エアのチューニングを依頼することで手に入る。おもなチューニング内容は、ノーマルで6.8:1~8.6:1であったギヤ比を6.3:1へ変更し、ハンドルノブを「スーパーハイグリップノブ」へ交換するもの。
「リールの性能が上がって5gクラスのシャッドもベイトタックルでキャストできるようになったことが、シャッドチューン開発の背景にあるんですよ」と橋本さん。
ベイトタックルのメリットは太いラインを使えるうえ精度よくキャストしやすいこと。スピニングの人差し指を使ったキャストは、寒い時期にはリリースタイミングが狂いやすいと橋本さんは言う
粗朶の外縁部を平行引きして効率よく探る。横風が強い状況ではイトフケが出やすいスピニングタックルは使いづらい
「僕はシャッドをなるべくベイトタックルで使いたい。スピニングと比べて、精度よくキャストしやすく、手返しが増やせるメリットがあります。ベイルアームやローターなどのパーツがない分、巻き取りがダイレクトでハンドルに伝わる感度がいい。さらにキャスト時にラインスラックが出にくいので、強風時に護岸際などを平行引きしたいときなど、操作がしやすいのもベイトタックルのメリットです。
とくに僕がホームとしている霞ヶ浦では消波ブロック帯やリップラップなどをタイトにねらうような、ラインが傷つきやすいシチュエーションも多くあるので太いラインを使いたいのもベイトタックルを使う理由です。
ベイトフィネス機の登場でそれが可能になったわけですが、ワームの使用を前提にしていたため、ギヤ比が高めでシャッドを巻く釣りには向いていないと感じていました。そこで設定したのが6.3:1、ハンドルひと巻きで約60㎝巻き取れるギヤ比で、このギヤ比の変更こそがシャッドチューンの要です」
SLPワークスシャッドチューンはスポーツライフプラネッツが受け付けているチューニングサービスで、対応機種はSSエアとT3エア。シャッドを巻く釣りに適した6.3:1へギヤ比を変更し、滑りにくいスーパーハイグリップノブへ交換してくれる。シャッドチューン限定ステッカーも付属する。チューニングサービスは販売店を通じて申し込もう。料金は1万円+税
◆詳しくはSLPワークスのウェブサイトにて
http://slp-works.com/campaign/shadtune/index.html
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