魚種やフィールドを問わず釣りを専門に撮影を続けるフィッシングフォトグラファーの松本賢治さんが愛用するTALEXの偏光サングラス。その有効性を聞くインタビュー。
TALEX, the way I am.「見え方の質」を常に追求し、創業85周年を迎える偏光レンズの専門メーカーTALEX。同社のレンズを長く愛用する各ジャンルのプロ&トップアングラーがその理由を語る
Support by TALEX, Photo by Kenji Matsumoto
第6回は、魚種やフィールドを問わず釣りを専門に撮影を続けるフィッシングフォトグラファーの松本賢治さん。
【松本賢治さんプロフィール】
京都府在住。魚種やフィールドを問わず、釣りを専門に撮影を続けるフィッシングフォトグラファー。これまで延べ3500人のアングラーを撮影し、一瞬しかない魚と人との接点を数多く切り取ってきた。アングラーが魚を掛ける瞬間を逃さない嗅覚や、魚や釣り人の息遣いまで伝わる写真は多くのファンに支持されている。近年は、シーバス釣りの撮影機会が特に多く、中でもビッグベイトを使った釣りには個人的にも興味を深めている。
息を呑む、その一瞬を切り取るための道具
「TALEXの偏光サングラスに興味を持ったのは20年ほど前です。撮影するアングラーの中に、TALEXの偏光サングラスをかける人が明らかに増えました。その評価がとても高く、それなら自分も試してみようと思ったのです。見たいものが見えて、目の疲労も抑えられるという高性能な偏光サングラスを自分も試してみようと思ったのですが、実際にTALEXの偏光サングラスをかけてみると、撮影そのものにも非常に役立つことに気づきました」
「TALEXが、撮影のどういう部分に役立つかのか、近年、私が注力しているビッグベイトシーバスを例に説明します。この釣りは、水面や表層付近をねらうことが多く、デイゲームであってもド派手な水飛沫が上がるバイトシーンが見られます。その決定的なシーンを逃さず撮影するためにはアングラーとの情報共有がとても大切です」
「たとえば、アングラー側、撮影する側、どちらにとっても鍵となるものにチェイスがあります。撮影中、アングラーが、カメラを構えている私に“いま、追ってきてた!……結構なサイズだった”とか、チェイスが始まった瞬間に“やっぱり、いましたね!”など、先に気づいて教えてくれます。それを聞いて、自分も確認しながらシャッターを押すわけですが、そのチェイスはルアーの後方2mだったり、シーバスの鼻先すぐ前にルアーがある状態だったりさまざまです」
「トップレベルのアングラーは、そこからのわずかな時間の中で、止めるのか、巻き続けるのか、ワンアクション入れるのか……バイトへいざなうためのあらゆる可能性を試すわけですが、カメラマンもその呼吸に付いていきたい。そこによく“見える”TALEXの偏光サングラスが欠かせないのです」
撮影はアングラーとの対話、阿吽の呼吸で進む。その間、見るべきものをストレスなく見続け、一瞬のシャッターチャンスを逃さないためにTALEXの偏光サングラスが欠かせない
「それはアングラーも同じで、シーバスとルアーの距離が遠い段階は、魚が警戒している可能性が高い。もう少し距離が縮まった段階で、アングラーは最終的なアプローチをするわけですが、そのプロセスにはやはり目から得る正確な情報が不可欠。仮に食わせのアプローチに失敗したとしても、次はそのシーバスがどちらへターンして戻っていったかを、必ずといってよいほど確認しています。チェイスしてきた個体はルアーへの何らかの興味を示していた。戻っていった方向と流れを考慮し、再度アプローチすれば釣れる可能性があるからです。“見る”ことをやめない大切さを彼らは無意識に強く意識しています」
「彼らはシーバスのアタックそのものもよく見ています。一般的に捕食を意識しているなら、口を大きく開けて吸い込みますが、ビッグベイトの場合、口を閉じて“攻撃”をしてくるケースがあります。“今のバイトは口を閉じてたから、完全に威嚇だね”という言葉を何度も耳にしています。そのようにシーバスが怒って威嚇する状況を確認した時には、しつこく同じトレースコースを通してやると、たまらず口を開けて攻撃してくるケースがよくあるのです」
「そうした釣りの醍醐味といえるシーンをアングラーが確認し、逃さずにシャッターを押すためには、高品質な偏光サングラスの存在が欠かせません。私が取材してきたトップレベルのアングラーたちも同様に、実際にかけているTALEXの偏光サングラスに対して大きな信頼をおいていると感じています」
撮影時も偏光サングラスを着用
「私は昔から、撮影の露出設定やピント合わせをすべてマニュアルで行なっています。特に釣りの撮影においては、ピントの精度を高めることを最大限に優先しているので、カメラのレンズに装着するフィルター類も一切使っていません。その中で気づいたのは、性能のよい偏光サングラスをかけていると、自分が大好きな逆光での撮影時に非常に大きなメリットがあるということです」
「すべての操作をマニュアルで行い、なおかつフィルター類も基本的に使用しないことから、私は偏光サングラスをしたままの撮影にデメリットがありません。それどころか、逆光時もギラつきを抑えた状態でファインダーの向こうの景色をのぞき続けられることで、シャッターチャンスをより正確に待ち続けられるようになり、一番のこだわりであるピントの精度も上げやすくなりました。結果的に、自分の作品世界が大きく広がりましたね」
汎用性の高いラスターブラウン。レンズカラーの使い分け
「愛用しているレンズカラーは、トゥルービュー、ラスターブラウン、イーズグリーン、トゥルービューフォーカスです。最も使用頻度が高いのはラスターブラウン。ローライト、ハイライトを問わず、最も万能に使えるレンズカラーと感じています。私のいう万能とは、ファインダー越しの光の強さはもちろんですが、川歩きや磯の移動時も含めた、フィールドでの使いやすさも含めた使用感のことです。あとは日没後や曇天などのローライト時はイーズグリーン、晴天でも眩しさが少ない時はトゥルービューやトゥルービューフォーカスというようにシーンに合わせて使い分けています」
「私の場合、フォトグラファー目線ですので、釣り人の偏光サングラス選びとはちょっと性格が違う要素もあるかもしれません。とはいえ、フィールドで出番の多いレンズカラーなどは釣りにも共通すると思いますので、少しでも参考になれば幸いです」
【TALEXラスターブラウンの見え方】
【TALEXイーズグリーンの見え方】
【TALEXトゥルービューの見え方】
TALEXレンズカラー解説
ラスターブラウン:
曇天時やマズメ時など、コントラスト性能を必要とするシチュエーションにおいて、驚くべき性能を発揮するレンズカラーです。光量が不足しがちな時間帯に集まる小魚の群れや、チェイスする魚影を確実にキャッチすることができます。それでいて、裸眼と比べても遜色のないナチュラルな視界をキープすることが可能で、目への負担を感じさせないのも特徴です。
イーズ グリーン:
曇天や雨天時、そして早朝などのローライト時においても暗く感じることなく、水面のギラつきをカットします。サングラス特有の暗さを感じるわずらわしさを解き、マズメ時という高活性時に集中力を最大限に引き出します。また、分厚い雲が覆う空であれば日中の使用も問題なく、可視光線透過率40%がもたらす明るい視界でデーゲームを展開することができます。
トゥルービュー:
エリア・天候・釣種を問わず、裸眼に近い状態で使える全天候型レンズカラーです。一瞬掛けていることを忘れるようなナチュラルな視界は海面の状況の把握及びルアーセレクトなどが、普段と同じ感覚で行うことが可能です。また、急な天候の変化の際に付きものであるわずらわしい掛け替えが不要であることもアングラーにとっては、大きなアドバンテージになるでしょう。
TALEXが優れる理由
「世界唯一・独自開発の雑光カットフィルター」
「全工程自社生産で寸分のひずみもないレンズ」
TALEXレンズ、最大の特徴は独自の雑光カットフィルターによる優れた偏光性能と揺れゆがみのない光学性能にある。雑光カットフィルターとは、紫外線や照り返しによる反射光から有害な光だけを取り除き、目に優しい光だけを透過させる薄い膜のこと。TALEXは0.03mmという世界唯一の極薄フィルターを独自開発しており、さらにそのフィルターをレンズに完全密着させてゆがみなく形成する技術を持つ。そのため長時間の装用でも快適な偏光性能を感じ続けることができる。