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つり人編集部2026年10月5日

富士川の尺アユをルアーで釣る!大河川攻略のポイントとタックル選び

昨年はアユルアーでも尺を含む大アユがよく釣れて盛り上がった富士川。尺アユ含む大アユラッシュを経験した染谷直道さんが、アユルアーでの富士川攻略のヒントを教えてくれた。

著者:染谷直道

写真と文◎染谷直道

神奈川県在住。渓流ルアーのほか、相模川や箱根早川をメインフィールドとしてアユルアーを楽しむ。2025年度早川鮎ルアー大会優勝者。

大河川ならではの多彩なポイントが魅力の富士川

昨年の10月1日のアユルアー解禁日に富士川へ初めて足を運びました。よく釣れたので、その後もたびたび訪れ、行く度によく釣れました。兎にも角にも大河川、というのが富士川の第一印象でした。規模の大きさゆえに難しくもありますが、独特の楽しさもあります。たとえば、ポイントごとの水深や流速の大きな変化は探りがいがあり、魚のストック量も多く感じます。富士川はエサが豊富で、数釣りだけでなく良型も期待できる印象です。

水量や水色で表情が変わるゲーム性の高い流れ

川を観察していると、多くの支流が入っているためか、雨や台風の影響を受けやすく、水量によってポイントが大きく変わるばかりか、水色も変わるのが特徴です。そのため、アユの着き場を考えるだけでなく、ルアーやカラーの選定も釣果に影響があるので、ゲーム性が高い川だと思います。

広大なポイントが多いため9フィート以上のロングロッドがほしいところ
広大なポイントが多いため9フィート以上のロングロッドがほしいところ

昨年好調だった身延地区とアユの反応

昨年は身延地区が好調で、私は身延駅周辺でサオをだしていました。昨年は塩之沢堰の工事が行なわれており、解禁前から取水が少なかったようです。身延駅裏も通常の4倍くらいの水位だったという話もありました。その影響もあって身延駅の周辺一帯がよく釣れたのかもしれません。昨年は時合になるとアユがギラギラと食んでいるようすが広範囲で確認できました。

時合に入れば良型のアユが連続してタモに収まった
時合に入れば良型のアユが連続してタモに収まった

ハリは9号以上で。尺アユに備えるタックルとルアー

富士川は地形変化も激しく、大岩も多く点在しているので、その点も考慮した上でのタックルセッティングが尺アユを釣るために重要になりそうです。とはいえ、基本構成は変わらず、通常のアユルアーよりは大型を意識して昨年は臨みました。大規模河川ゆえにロングロッドのメリットが大きいです。特にダウンの釣りでは、オトリを扱うように広範囲での操作が可能となりますし、リトリーブの釣りでも岩を舐めるようなコントロールがしやすいです。富士川では9フィート以上が使いやすいロッド長の目安になるかと思います。

パワフルな大アユに対応するタックルで尺クラスをキャッチ
パワフルな大アユに対応するタックルで尺クラスをキャッチ

石周りを探るバイブレーションとカラーローテーション

通常のアユルアーと同じように流れがよく当たっている石周りを探るため、流れに強いシンキングのバイブレーションを使用する場面が多かったです。王道カラーはシルバー系で、反応が悪くなったらパール系統に変えると好調でした。一気に色味を変えてチャート系を試してみても面白いかもしれません。

個人的には流れの中でイカリバリだと石周りでのトラブルやバラシが多かったので、チラシバリを使うことが多かったです。

愛用している富士川の実績ルアー。左上からオトリミノーバイブ98ヘビー/EH利根鮎(シルバー系)、オトリミノーバイブ98/プロトカラー(パール/シルバー)、オトリミノースリム104/プロトカラー(パール/シルバー)、バルサ製ハンドメイドミノー/シルバー系
愛用している富士川の実績ルアー。左上からオトリミノーバイブ98ヘビー/EH利根鮎(シルバー系)、オトリミノーバイブ98/プロトカラー(パール/シルバー)、オトリミノースリム104/プロトカラー(パール/シルバー)、バルサ製ハンドメイドミノー/シルバー系

染谷直道さんの富士川で使用したタックル

ロッド:ナワバリレンジ NR-S86/100ML-ST(ジャッカル) ※10ftで使用
リール:18 イグジストLT2500(ダイワ)
ライン:PE 0.6号
リーダー:フロロカーボン8~12lb ※通常より太め
ルアー:
浅瀬はオトリミノースリム104(ジャッカル)、 バルサ製ハンドメイドミノー(greenhorn)
流れのある瀬はオトリミノーバイブ98(ジャッカル)
流速、水深によってはオトリミノーバイブ98 ヘビー(ジャッカル)
ハリ:チラシ、3本イカリどちらも9号以上 ※通常より大きめ

ルアーを連れて上流へ走るパワフルな大アユとのやり取り

ナワバリ意識の高い大きなアユは、他河川と変わらず一等地に付いていると考えてよいと思いますが、ルアーではそのポイントへいかにアプローチできるかが重要です。水量、流速、立ち位置などを踏まえて、適したルアーの種類を選んでください。

クロスからダウンで石周りを舐め回すアプローチ

ポイント次第ですが、クロスまたはダウンクロスに投げて流れに合わせてリトリーブ、もしくは完全なダウンで探りました。ダウンの場合でも一点に留める訳ではなく、石周りを舐め回すようにルアーを動かして反応を見ることを意識するとよかったです。

25cmオーバーを取り込むファイトと抜き上げのコツ

10月以降は25cmを超す大アユがよく掛かります。瀬で掛けるとルアーを水中で飛ばし、アングラーを追い越して上流に走っていくアユもいます。小規模河川では味わえない、かなりスリリングなやり取りが楽しめました。

ドラグを出しながらのファイトになりますが、慎重すぎるとそれはそれでバレるリスクが高まるので、慎重かつ大胆なやり取りを心掛けました。シーズン終盤ということもあって皮は硬くなっているものの、無理をするとあっさり身切れします。できる限り流れの弱いところに寄せてから、引き抜くようにしました。掬いにいくのもよいですが、最後に抜き上げるのも駆け引きのひとつだと思って楽しみました。

今年も10月1日からアユルアーが解禁されたので、皆さんぜひ富士川で尺アユをねらってみてください。

昨年は手に余るサイズがたくさん釣れた。今年も楽しみだ
昨年は手に余るサイズがたくさん釣れた。今年も楽しみだ

※このページは『つり人 2026年10月号』に掲載した記事を再編集したものです。

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