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編集部2022年2月26日

渓流釣り/解禁初期、早春の里川攻略 10の心得 服装からアプローチまで 第2回

ヤマメ 河川・湖の釣り 魚種別釣りガイド

実釣では水温計を携帯して測定するとよい。1日の水温変化にも気を配り、水温の上昇下降を把握して活性の目安にする。さらに毎年の変化を記録しておけばこの河川は何℃くらいが釣行の目安かが判断できるようになる。ちなみに福士川では3月で6~7℃、4月で9℃くらいを目安にしている。冷たい雨や山の上に雪が降った後は活性が下がるので釣行を見合わせる。

春の服装とポイント選び

文◎望月竜也

 解禁初期の渓流釣りは平野部の流れ、里川エリアが有望ポイント特に源流部が低い山で雪代の影響を受けにくい川ほど渓魚の活性が高い。ここでは富士川や大井川水系をホームにする望月竜也さんが早春の谷を攻略する10の心得を説く。

この記事は月刊『つり人』2018年5月号に掲載のものを再編集しています。

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望月竜也さんは1970年生まれ。山梨県南部郡在住。盛期は大ものを求めて本流に通い、南アルプスの源流域に単独でアクセスするなど幅広いフィールドで渓流釣りを楽しんでいる

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心得4/水温はまめにチェック、多少の増水が吉

 実釣では水温計を携帯して測定するとよい。1日の水温変化にも気を配り、水温の上昇下降を把握して活性の目安にする。さらに毎年の変化を記録しておけばこの河川は何℃くらいが釣行の目安かが判断できるようになる。ちなみに福士川では3月で6~7℃、4月で9℃くらいを目安にしている。冷たい雨や山の上に雪が降った後は活性が下がるので釣行を見合わせる。

 水位は多少の増水が望ましい。強い濁りが入る、もしくは大雨の前の増水していく過程では極端に口を使わなくなる。最近は3月でも強烈な雨が降るので河川増水による事故にも注意したい。

心得5/道具立ては操作性重視

 初期のタックルは穂先が少し硬め。5~6mの硬調ザオがよい。サオ先が硬いことで食いが悪くても合わせた時に口先の硬い部分に刺さりやすい。一気に抜くことで場荒れも防げる。


望月さんの愛用タックル

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愛竿は「がま渓流 幻我Ⅱ」。福士川流域では硬調5mとTL(テクニカルライト)5.3mをメインに使用

 仕掛けは穂先からハリまで1本通しでもよいが、頭上の木々や根掛かり時のロスを考えるとハリス、ミチイト、天井イトと分けたい。パーツを分割することでトラブル時の素早い対処も可能だ。私の場合ハリス0.2~0.3号ならミチイトが0.4号、天井イトが0.6号といった感じで段々に太くする。仕掛けをテーパー状にすることで仕掛けも飛びやすい。またトラブルに迅速に対処するため予備の仕掛けを1セットとハリスの号数を換えて5本ずつ作っておく。渓流釣りの仕掛けはシンプルだが、釣り場で作るのは時間を食う。

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 この釣りのキモはオモリ使いがひとつ。里川の渓流域でも水量や流れの押しが強い瀬は多々ある。G2~5Bを携帯して水深、流れの強さに合わせて付け替える。目安は仕掛けが底流れにしっかりと入っているかどうか。

 ハリは5~6号を中心にその日の状況やエサで大小を使い分ける。食いが立ち、アタリがあっても乗らない場合は大きなハリに換え、食いが渋い時は小さめで刺さりのよい細軸を選択している。

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ハリはがまかつ「ナノアマゴ」と「ハイパー渓流」。里川ではいずれも5~6号が使用頻度が高い

 余談だが私は目印を仕掛けのミチイト部分にも付けている。これは大淵などでミチイトまで沈めた時や、大きめの岩の裏側をねらった時に岩越しに流れる仕掛けの位置やタナを把握するのにも役立つ。

心得6/定番エサでも釣れる

 エサはイクラ、キヂと匂いの強いものが活性の低い魚にもアピール度が高い。また視覚的なアピールに優れるブドウムシも効果的だ。キンパクやヒラタといった川虫も強力なエサだが、確保するのに時間が掛かるので私は定番のエサで釣行することが多い。

渓魚の目先を変えるエサローテ

まだ水温の冷たい時期はイクラ、キヂと匂いが強いものを主体に使い、定番エサで出ない場合や先行者がいる場合には川虫を使う。水深のある流れの緩やかなポイントではイクラとキヂ、流れもあり水深も浅ければ外れにくいキヂ、ブドウムシで探り始める。ようすを見てアタリが出なければいくつかエサを試して当たりエサを早めに見つけ出す。時間帯で食性が変わることもありエサを換えて確認する。1ヵ所で数尾釣れる場合は魚の目先を変えるためにいくつかのエサをローテーションして使う。

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イクラは2つ3つと多めに付けることが多い。イクラのエキスは寄せエサの効果もある

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ブドウムシはハリスまでこきあげるくらいのイメージで装餌

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キヂはミミズ通しを使うとフッキングしやすい

 

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