ジグヘッドリグ・ミッドストローリングのアワセ方を山岡計文さんが解説。上手な人はどうやってアワせているのか。 バス釣りの専門誌バサーが、バス釣りのテクニックから道具、試合の最新情報、初心者のバス釣り入門までバスフィッシングのすべてを公開しています。
ミドストのフッキングはフックを口の縁に掛けたい!
Basser編集部=写真と文
今のバイト、どうやってアワせればよかったんだろう?貴重なバイトを逃せば、誰もがそう思うでしょう。
上手な人はどうやってアワせているのか。
それぞれの十八番ルアーのアワセ方、訊いてきました。
解説=山岡計文(やまおか・かずふみ)
JB TOP50に参戦するトーナメントアングラー。おもな戦績は2012年第1戦さめうら湖優勝など。
池原貯水池、七色貯水池をホームにガイド業を営む。
この記事はBasser2015年4月号に掲載されたものを再編集しています。
ジグヘッドリグ(ミッドストローリング)
PDLスーパーリビングフィッシュ3in(ティムコ)
ジグヘッド:マジックミニ1/32 ~ 1/16oz(デコイ)
バスの歯でラインを
切られないための即アワセ
ミッドストローリングは水面直下から水深5m位まで中層をねらう釣りです。ラインは3〜4Lbという細いものを使うので、バスにルアーを飲み込まれてしまうと歯で擦れてラインブレイクしてしまいます。とくに、私のホームの池原、七色では60㎝アップもバイトしてくる可能性が高く、確実に取り込むためにはフックを口の縁に掛ける必要があります。そのためにアタリを感じたら、間髪入れずにアワセを入れます。
アタリの出方は2パターンあります。まずは操作しているワームがグ〜っと重くなるアタリで、7、8割はこれです。バスがルアーを後ろから追いかけてきて食ったときのアタリですね。もうひとつはロッドにコンッと出るアタリで、バスが食って反転したときや、ラインが若干弛んでいるときにバスが吸い込むとこんなアタリになります。
アタリを感じたら、その瞬間にリールを自分の限界の速さで巻きながらロッドをジワッと強めに立ててアワせます。バットにバスの重みが乗るまでしっかり立てるようにします。もしリールを巻かずにラインが緩んだままでアワせると強い衝撃がラインに伝わってアワセ切れしてしまうので、アワセと同時にラインを巻き取るのは非常に重要です。
コンッという明確なアタリのときはどうしてもびっくりしてしまって、先にロッドをあおってしまいがちなんですが、アワセ切れしやすくなるので、なるべく落ち着いたアワセができるようになるといいですね。
口の縁にフッキングするためにジグヘッドにもこだわります。私が使っているのはデコイのマジックミニです。フックポイントがアイのほうに向いているタイプで、この形状はバスの口の奥では掛かりにくい反面、口の縁まで来たときにしっかり掛かってくれるので気に入っています。
山岡計文さんのミッドストローリング用タックル
ロッド:テクナGP TAV-GP64SXULJ“ミッドストローリングスペシャルフィネス”(フェンウィック)
リール:ヴァンキッシュ2500S(シマノ)
ライン:バウオスーパーハードスーパーフィネス3~4Lb(東レインターナショナル)
2016/8/29