編集部2021年3月3日

釣り糸の結び方! どれが最強? 基本の結び18個を強度実験も交えて解説

魚種別釣りガイド タックル 知らなきゃ困る超基本

この記事では基本となる結び方を解説するとともに、釣り歴50年以上のベテランふたりが結んだ強度実験の結果をご紹介。釣り糸とハリの結び方5種、釣り糸とリング(環付ハリ、サルカン、ルアーなど)の結び4種、釣り糸と釣り糸の結び方5種、PEラインとリーダーの結び4種、ぜひ参考にしてください。

ハリと釣り糸の結び方、釣り糸とリング(金具)の結び方、釣り糸同士の結び方、PEラインとリーダーの結び方の基本と強度実験

つり人編集部=まとめ


 釣り糸の結びはビギナーがまず覚える必要のある魚釣りの超基本。また、結び方の種類もさまざまなものがあり、そのどれが強いのかというテーマはベテランにとっても尽きない興味の対象です。
 そこで、この記事では基本となる結び方を解説するとともに、釣り歴50年以上のベテランふたりが結んだ強度実験の結果をご紹介。釣り糸とハリの結び方5種、釣り糸とリング(環付ハリ、サルカン、ルアーなど)の結び4種、釣り糸と釣り糸の結び方5種、PEラインとリーダーの結び4種、ぜひ参考にしてください。




◆この記事は月刊『つり人』2017年2月号に掲載したものを再編集しています

目次

\こちらも注目! 釣りの結びを動画でチェック/

つり人CHANNEL

YouTube「つり人チャンネル」では結び方動画を続々公開中! 釣り糸とリング(ハリ、ルアーなど)の結び、釣り糸同士の結びなど、まず覚えたい基本の結び方を解説しています。それぞれの結び方の特性や釣り方との相性なども解説欄でご覧いただけます。

つり人チャンネル再生リスト「釣り糸の結び方」

ハリと釣り糸の結び方:簡単結び

簡単結びは折り返して作った輪をチモトにくぐらせるだけ。軸に巻き付ける動作もなく、細かい作業が少ない。手が冷えて動きにくい時もやりやすい
①糸の端を追って、ハリに掛ける
②二重になった部分をひねり輪を作る
③ハリのチモトに輪を引っ掛ける
④そのまま引き絞る
⑤もう1度②~④の行程を繰り返す
⑥完成

ハリと釣り糸の結び方:外掛け結び


 アイのないハリに釣り糸(ハリス)を結ぶ時に用いる、元も基本的なノットの1つです。強度を出すコツは5回前後を目安に必要な回数を巻き付けたうえで、全体を均一に締め込むこと。結び全体を最後に1ヵ所で留める構造になっているため、巻き付け回数を多くしすぎて均一に締め込めないと、かえってほどけやすく強度が下がってしまいます。また、結んだあとのハリスは、必ずハリの内側から出る(伸びる)ようにするのが正しい結び終わりの形です。それにより、ハリが魚の口にしっかり刺さりやすくなります。
今回は強度実験のために端糸を巻き付ける回数を5回としました。
①糸を軸に当てる
②端糸のほうで小さめの輪を作り、図のようにハリに当ててからしっかりと押さえる。この時、後で軸に糸を巻くので、チモト側は少し出すように
③輪をしっかりと押さえつつ端糸を本線糸と軸に巻き付けてゆく。本線糸を張った状態でないと、本線糸だけ外れて一緒に巻けないので注意
④巻く回数は5回
⑤端糸を作っておいた輪にくぐらせる
⑥本線糸をゆっくり締め込み、端糸も締める。仮止めしてから、本線糸がハリ軸の内側から出るように調整し、しっかり締める。最後は余分な端糸を切って完成

ハリと釣り糸の結び方:外掛けマクラ結び

外掛けで巻く最後の端糸をハリ軸に1回チモトの側で巻き付ける。結び目がミミにズレにくい
①~④までは外掛け結びと同じ
⑤さらにハリ軸だけに糸を巻く。回数は1回でOK。これがマクラになる
⑥最後は端糸を輪に通す
⑦締めてから端糸を切る

ハリと釣り糸の結び方:内掛け結び


 アイのないハリに釣り糸(ハリス)を結ぶ時に用いる、元も基本的なノットの1つです。同じように用いられる外掛け結びに比べると、結びやすさの点では劣りますが、ユニノットと同じ構造で強度が出やすいため、大もの釣りでも使用することができます。ただし、太いハリスで用いる場合は、巻き付ける数が多すぎると締め込みがしにくく、ほどけやすくなってしまうので、4から5回転を目安に最適な巻き付け数を確認しながら結ぶことをお勧めします。結んだあとのハリスは、必ずハリの内側から出る(伸びる)ようにするのが正しい結び終わりの形です。それにより、ハリが魚の口にしっかり刺さりやすくなります。今回は強度実験のために端糸を巻き付ける回数を5回としました
①ハリ軸に沿わせ、糸を当てる②端糸を折り返して小さな輪を作り、チモトに近い部分を指で押さえる。途中で離さないように、しっかり持つこと
③ハリ軸と本線糸を巻き込むようにして、端糸を輪に通す
④さらに4~6回巻く。今回の実験では巻き数は5回
⑤本線糸をできるだけゆっくり引いて締め、仮止し、本線糸がハリ軸の内側から出るように調整したら、しっかりと締める
⑥余分な端糸を切って完成

ハリと釣り糸の結び方:フィンガーノット(スネルノット)

短い長さの糸でも結べ、コツをつかめば暗い中でもできる。本線と端糸の両端から糸がきつく締まりやすく強度が高い。丸橋さんはスネルノットと呼んでおり、古くから英語圏にある結びのひとつらしい。丸橋さんはこの結びをメインに使う
①左手の親指と人差し指でしっかりと押さえる
②左手の指で糸をしっかりと押さえる。右手の人差し指と中指を輪に掛ける。巻き付けるファーストステップは手の甲が見えるように手前に返す
③人差し指に掛けた糸で軸と端糸を手前から巻き込むようにする
④
⑤ここで指をくるりと反転させる
⑥反転させて後は中指に糸を掛けて、次の動作
⑦中指を引くようにし輪を広げて②と同様に手の甲を手前に返す
⑧③と同様に人差し指で巻いていく
⑨④と同じ状態になる
⑤~⑨を繰り返す
⑩10回ほど巻きつけたら右手の指は抜く
⑪今度は右手に持ち替える
⑫ミチイト側の糸を静かに引く
⑬左手に持ち替え端糸を引いて輪を縮める
⑭両方の糸をしっかりと引っ張り、締めてから先端をカットすれば完成

ハリと釣り糸の結び方:強い結びは? 強度実験の結果

044_053_A_2

044_053_B_2

 結び方の強度測定には、一定のスピードでラインを引ける島津製作所の計測器「オートグラフ」を使用した。テスト方法は同じ結びを5回行ない、その平均値を比較。これから出てくる図はその実験結果をまとめたもので、グラフのトップに付いているタテの棒は標準偏差を表している。その長さが長いほど、結果にばらつきがあったということ。平均の強度だけでなく、標準偏差にも注目するとより面白い結果が見えてくる。

01-Mar-03-2021-06-22-34-31-AM
釣り歴50年以上のベテランおふたりが強度実験に協力してくれた。
写真左/平井幹二さん:神奈川県相模原市在住。相模友釣同好会会長。著書『アユ友釣り』、『メジナ釣りがある日突然上手くなる』(つり人社)があり、アユやメジナ釣りのエキスパートとして月刊『つり人』でもおなじみ
写真右/丸橋英三さん:東京都銀座生まれ。J.G.F.A.副会長。I.G.F.A.理事。「SABALO」オーナー。日本人初のI.G.F.A.世界記録を打ち立て「世界のEIZO」と称される一方、イシダイフリークの一面もある。結びの伝道師としても知られ、著書『フィッシングノット全書』(地球丸)はロングセラー


――釣り糸の素材や太さ、ハリ軸の太さが変わるだけでも各結びの強度は変わると思いますが、図Aはフロロカーボンの1.5号とグレバリの7号、図Bはナイロンの0.3号とヤマメバリの7号を結んだ実験結果です。

丸橋 「簡単結び」はえっ?ていうくらいに簡単だけど、かなりイイ線いっていますね。1.5号のハリスでは、なんと平均強度がトップ!

平井 小学生のとき親父に教わり初めて覚えたハリの結びによく似ています。いわゆる漁師結びの変形ですね。

―――渓流釣りの結びです。中でもフロロカーボンやナイロンの0.01号といった極細糸を使うゼロ釣法のファンが愛用しています。

丸橋 こういうシンプルな結びって意外と安定した強度を出しやすいんだよね。

平井 私も丸橋さんも初めて結んでみましたが、安定して結べる。それも強さの秘訣かもしれません。しかし意外なのは1.5号だと内掛け結びが弱いこと。外掛け結びよりは強いと思っていましたが……。一方の0.3号を見ると外掛けよりも内掛けは強い。

03-Mar-03-2021-06-23-11-72-AM
実験場所はJ.G.F.A事務局。J.G.F.Aが所有する島津製作所「オートグラフ」で各結びの強度をテスト

ハリと釣り糸の結び方:巻きつけ回数と強度の関係は?

044_053_C_2

044_053_D_2

―――外掛けはハリに巻く糸の回数で結びの強さが変わりましたね。図Cがその結果で3回、5回、7回と巻き数を変えて結んでいただきました。

丸橋 平井さんはいつも何回巻いていますか?

平井 5回巻きです。データを見ると1.5号のほうは5回巻きが強いけど、0.3号は3回巻きが1番強い。強度にバラつきはありますけど締まり方が違うんでしょう。

丸橋 太糸も細糸もどちらも7回が最低ということは、巻きすぎると結び目が締まりきらないのかもね。ただこの結果は外掛けに限ってのこと。内掛けも回数を変えて試したら、また違う結果が出たかもしれない。

平井 ショックなのは外掛けマクラですよ。1.5号ハリスの外掛けマクラはメジナ釣りで普段からやっている結び。でも測ってみると普通の外掛けよりも弱い。安定して結べていない(笑)。

丸橋 でも0.3号のほうは強いですよ。マクラの入れない外掛けとは結構大きな差が出ています。

平井 細糸はやっぱり締まりやすいんでしょう。

丸橋 弱かった結びの大半は測定の最中に結び目がズルッと動きましたね。結び目がチモトからずり上がるとミミに擦れて切れる。これが弱い結び。つまり、締まっていない結びはダメなんですよ。

平井 ある程度太い糸になると、かなりきつく締め上げたほうがいいと改めて分かりますね。

丸橋 僕は通常スネルノット。ここではフィンガーノットと呼んでいますが、ハリの結びはこれがメインです。グラフを見てもかなりの強度が出ていますね。理由はおそらくハリス本線と余り糸が巻き付けた糸にすべて納まり、ハリ軸に密着する。両端の糸を均等に締めつけることができるからだと思います。

平井 私はフィンガーノットは強度を出すのが難しかったですね。他の結びに比べてここまで違う結果になるとは思わなかった

丸橋 すべての結びにいえることだけど、慣れの影響は現実に大きい。ちなみに使ったハリスの強度を測ると、フロロ1.5号のほうが約3kg、ナイロン0.3号のほうが約850g。切り取る糸の部位によっても強度にばらつきがありますから、あくまでこの数値は目安。だけど、各結びの値を見ると本来の糸の強度の80%は出ているものが多かった。0.3号で結んだ外掛けマクラ、簡単結び、フィンガーノットは800g以上で切れています。強い結びであることは間違いないでしょう。

―――まとめると、シンプルな結びは締まりやすいから強度が出る。また細い糸ほど締まりやすい。そう考えると太い糸に特化したハリの結びも試してみたいですね。

a-1-Mar-03-2021-06-34-25-33-AM
メジナ釣りを想定してこの日用意したナイロンミチイトはバリバス「バーマックス磯」3種

a-2-Mar-03-2021-06-34-25-41-AM
渓流釣りを想定し用意したバリバス「渓流プロステージ」のフロロカーボンとナイロン

a-3-3
バリバス「ハードトップ磯プレミアムハリス」は1.5号と3号を用意

リング(金具)と釣り糸の結び方:クリンチノット


 クリンチノットはフロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸を、ルアー、フライ、スイベルなどに接続するノットです。1号以下の細い釣り糸から5号前後の太い釣り糸まで幅広く使えます。簡単に結べる基本のノットですが、最後に端イトを上の輪に折り返してから全体を締め込むことで、結び目が滑りにくくなり強度が出ます。バス釣り、フライフィッシング、テンカラ、アジングなどでよく用いられます。厳密にはアイに通した端糸を本線に巻き付け、折り返した上の輪に端糸を入れない結びをクリンチノットといい、ここで紹介しているのはインプルーブドクリンチノットといいます。
①図のように糸を1回通す。2回通すとダブルクリンチノットになる
②端糸を本線糸に5回ほど巻きつける
③ ②で最初にできた輪に端糸を通す
④端糸を折り返すように③でできた輪に通す
⑤本線と端糸を引き締め、余りを切れば完成

ダブルクリンチノット
 基本的なノットであるクリンチノット(インプルーブドクリンチノット)のバリエーションであり、日本ではダブルクリンチノットという名前で紹介されることが多いですが、英語圏で「トライリーンノット」と呼ばれるものにあたります。英語圏でダブルクリンチノットという場合は、最初に先端の釣り糸を折り返し、ダブルラインにしたものでクリンチノットする結びのことを指します。フックアイやスイベルの輪に糸を2回通すことで金属パーツとの接点を増やし、力を分散させることで破断までの強度を増しています。フックアイが釣り糸に対して大きい時に有効で、条件が合えば1号以下の細糸から5号前後(もしくはそれ以上)の太糸まで幅広く使えます。



リング(金具)と釣り糸の結び方:ユニノット


 ユニノットはフロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸を、ルアー、フライ、スイベルなどに接続するノットです。1号以下の細い釣り糸から5号前後の太い釣り糸まで幅広く使えます。結ぶ時に端イトを少し多めに出しておく必要がありますが、誰が作っても安定した強度が出るのが特徴で、必ず覚えておきたい基本のノットの1つです。バス釣り、フライフィッシング、テンカラ、アジングなどでよく用いられます。

①図のように糸を通し、端糸を折り返す
②2本の糸に端糸を交差させて輪を作る
③本線糸と端糸の輪に5回前後巻きつける
④端糸を軽く引き締めて結び目を作る
⑤本線糸をゆっくり引き締めて結び目を移動&固定する。余りを切れば完成

リング(金具)と釣り糸の結び方:最強結び


 フロロやナイロンなどのモノフィラメント系の釣り糸を、スイベルやルアーに結ぶためのノットです。一見すると難しそうですが、やってみると意外に簡単で高い強度が得られます。端糸を長めに取って始めるのがコツで、スイベルもしくはフックのアイに糸を2回通したあと、作った輪と本線のイトの外側を2回巻いて、出来上がった3つの輪の中に裏から手前へ端糸を通します。輪は1回ごとに親指と人差し指で押さえるようにします。見た目と違い、締め込みをしっかりしやすいことで強度が出るノットなため、10号、50号、80号くらいのある程度の太さがある糸に特に向いています。

①図のようにアイに2回糸を通す
②親指とひとさし指で輪の付け根部分を押さえたら端糸を図のように2回本線に回しかける。この時は1回ごとに親指とひとさし指で押さえるようにする。すると全部で3つの輪ができる
③3つの輪の中に端糸を通す
④端糸をゆっくり引き締めて結び目を作り(上)次に本線糸と端糸の両方を引き締めていく。余りを切れば完成

リング(金具)と釣り糸の結び方:パロマーノット



 フロロやナイロンなどのモノフィラメント系の釣り糸を、スイベルやルアーに結ぶためのノットです。シンプルな結びですが力が1ヵ所に集中せず、金属部分に掛かる釣り糸も2本になるため強度も非常に高いです。大型のルアーを接続する場合などはラインの無駄(捨て糸部分)が多くなるので、ヨリモドシやスイベルなどを結ぶのにより適しています。1 号以下の細い釣り糸から5 号くらいの太い釣り糸まで幅広く使えます。

①糸を二つ折りにする
②スナップやアイなどに通す
③片結びの要領で図のように糸を回す
④ふたつ折りにした先端部を図のようにかぶせて……
⑤本線糸、端糸の両方をゆっくりと引き締める
⑥余りを切った後、ライターなどで焼いてコブを作っておくとスッポ抜け防止になる

リング(金具)と釣り糸の結び方:ハングマンズノット【動画】



ハングマンズノット
 フロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸を、ルアーに接続するノットです。1号前後の細めの釣り糸から5号前後の太めの釣り糸まで幅広く使えます。
 ここではハリに結んでいますが、ルアーをぶら下げて結ぶことができ、安定した強度も出しやすいため、特にソルトルアーなどで人気があります。
 スプーンなども結びやすいので、管理釣り場のトラウトルアーフィッシングなどにも使えます。なお、最後の締め込みを調整することで、必要に応じてルアーが自由に動くループを作ることもできます。

リング(金具)と釣り糸の結び方:完全結び【動画】



完全結び
  フロロやナイロンなどのモノフィラメント系の釣り糸を、ヨリモドシやルアーのアイなどに結ぶノットです。漁師結び(いくつかの種類がある)と呼ばれることもあり、釣り糸の先端を折り返し、ダブルラインにしてから結び始めます。見た目以上に簡単に結べ、3本の糸を巻き込む形になるので強度もあるといわれていますが、巻き付け回数が少ないと強い力が掛かった時に糸が滑って破断することがあるので、必要に応じて巻き付け回数を増やすのがコツです。1号前後の細めの釣り糸から5号以上の太めの釣り糸まで幅広く使えます。

リング(金具)と釣り糸の結び方:強い結びは? 強度実験の結果

044_053_E_2

 フロロカーボン1.5号を中型サルカンに結んで実験。ごく一般的なユニノット、インプルーブドクリンチノットをはじめ、丸橋さんが推すパロマーノット、編集部が推す最強結びの4つの結びの強度を測ってみた。

―――結束金具との結びですが、丸橋さんはパロマーノットが強いと推していましたね。

丸橋 前にも実験したことがあるんですが、簡単なんだけど強い。ほぼ常に100%近い強度が出るんです。しかもどんな人がやっても安定した強度が出しやすい。今回使った釣り糸は強度が約3kg。5回結んで3回は2.5kg超の強度を出せた。ただ全体の結果を見ると、どの結びもバラつきの大差はないね。平井さんの結んだインプルーブドクリンチノットが安定して高い強度を出しています。

平井 私はサルカンを使った仕掛けをあまり使いません。でもクリンチは知っています。

丸橋 今回はフロロカーボンで試したから抜けにくいのですが、ナイロンでクリンチをすると結構簡単に抜けますよ。さっき話をしたように滑りがよすぎてね。それにしても「最強結び」は初めて知りました。結びにくいけど強いねえ(笑)。

―――イシダイ結びともいわれているみたいです。

丸橋 イシダイ釣りの人でこんな結びをする人がいたとは。おそらく2回アイにラインを巻き付けるのがよいのと、きつく締まるんでしょう。サルカンもハリと一緒で結び目が滑ると弱い数値しか出せない。

―――がっちりと金具を締めつけられて動かない結びが強いということですね。

釣り糸と釣り糸の結び方:ブラッドノット

絞り込む際にムラが出にくく、安定した強度が出やすい結びのひとつ。今回は糸を巻き付ける回数を4回とした
①釣り糸同士を重ねる
②接点を片側の手で押さえながら片側の糸を図のように4~6回巻きつける。次に端糸を元の位置側に折り返す
③糸同士が交差する最初の箇所に戻して間に通す
④もう一方の糸も同じ回数で巻きつける。先端部は③と同じ位置に。ただ逆側から通す
⑤両側の端糸と本線糸を軽く引き結び目ができる直前の状態にして……
⑥両側の本線糸をゆっくり引き締める。余りを切れば完成

釣り糸と釣り糸の結び方:電車結び


電車結びは、フロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸同士を接続するノットです。海でも川でも、太さが近い釣り糸同士を結ぶ時に使用される基本的なノットの1つで、高い強度が求められない場合であればPEラインにも使えます。ミチイトとハリスを接続する場合、同じ用途で使用するトリプルサージャンズノットやたわら結びと違い、ハリスが長くても結びやすいというメリットがあります。また、同じ糸同士だと強度は高くなりますが、材質や号数が異なるイトを接続する場合、強度は低下する傾向があります。

今回の強度測定実験ではナイロン2号、フロロ1.5号ともに4回ずつ巻き付けて結んでいる

①まず端糸同士を重ねて1本の端糸を折り返して輪を作る
②その輪に端糸をくぐらせる。その際にもう1本の糸も一緒に巻き込むこと。3~5回巻き付けたら、結び目に唾液を付けてゆっくり締める
③もう1本の糸も同様に結んで締めるとこういう状態になる。これから本線糸の端をしっかり引き、結び目をくっつける
④最後に端糸を切れば完成

釣り糸と釣り糸の結び方:トリプルサージャンズノット


 トリプルサージャンズノットは、フロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸同士を接続するノットです。結び方がシンプルで、細い釣り糸から太さ5号くらいまでの釣り糸に向いており、海でも川でもよく用いられます。
 2回通すダブルクリンチノットや、4回通す通称クインテッドノットもありますが、強度実験を行なっても3回輪に通す、トリプルサージャンズノットが最も安定した強さが出ます。
 巻き付け回数が充分で、なおかつ締め込みがしっかりできるバランスが良いためでしょう。ただし、輪に通す側の糸は、巻きつけるたびにすべて輪に通す必要があるので、ある程度までの長さのハリスを結ぶような場面で使います。最後の締め込みで本線2本だけでなく、端糸2本もしっかり締めてフィニッシュするのもコツです。

①2本の糸の端糸を輪を作れるくらいに重ねて持つ
②重ねた糸で輪を作る。この時点で輪の部分を唾液で濡らしておくとよい
③その輪に片側の本線糸と端糸をくぐらせる
④これを3回繰り返す
⑤両側で本線糸と端糸を持ちゆっくり締めてゆく
⑥最後に端糸を切って完成

釣り糸と釣り糸の結び方:たわら結び


たわら結びは、フロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸同士を接続するノットです。2つの釣り糸を重ねて輪を作り、3回ひねるものを「たわら結び」と呼び、この回数が1回だと「8の字結び」になります。ちなみに2回のものは「ダブルの8の字結び」と呼ばれます。渓流釣りや磯釣りのミチイトとハリスの接続、フライフィッシングのリーダーとティペットなど、3号未満のイト同士の接続に向いていますが、強度を出すには全体を均一に締め込む必要があります。ナイロンとフロロカーボンなど、材質の異なるイトを組み合わせても高い強度を得られますが、結び目が大きくなるのでリールタックルでキャスティングする際には結び目がガイドに触れやすくなる傾向があります。

①糸を重ね、二重になった部分で輪を作る
②できた輪の付け根を押さえて輪を3回ひねる
③その輪に片側の端糸と本線を通す
④唾液で濡らしてから、両方の端糸と本線糸をゆっくりと引いて締める。結び目がきれいに米俵のようになっていればOK

釣り糸と釣り糸の結び方:三原結び


三原結びは、フロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸同士を接続するノットです。太さ6号までの釣り糸に向いており、海でも川でもよく用いられます。磯釣りの名手である三原憲作さんが世に広めたとされることからこの名が付いており、ストロングノットとも呼ばれます。ミチイトとハリスを結ぶ場合、ハリス側が長くても結びやすいのもメリットですが、最後の締め込みを失敗すると強度が下がります。
①最初に端糸同士を重ねて持つ
②どちらかの糸をもう一方に巻き付ける。回数は4~6回
③さらに端糸を折り返して重ね、今度は先ほど巻いたのとは逆側の端糸を巻き付けていく
④巻き付ける方向は図のとおり。唾液で濡らしてから両方の端糸、本線糸をゆっくり引き締め、端糸を切れば完成


釣り糸と釣り糸の結び方:強い結びは? 強度実験の結果

044_053_F_2

 このコーナーではナイロン2号とフロロカーボン1.5号を結束。ブラッドノット(4回巻き)、電車結び(4回巻き)、ダブルサージャンズノット、トリプルサージャンズノット、8の字結び(エイトノット)、たわら結び(トリプルエイトノット)、三原結びと7種の結びの強度を測ってみた。

―――図Fが結果です。まず強度のばらつきに着目すると、ブラッドノットとたわら結びの標準偏差が大きいですね。もっとも少ない回数のテストですから1回大きな失敗をすると偏差が大きくなってしまうという条件もありますが。

丸橋 トリプルエイトノット(たわら結び)は上手く結べれば強度が出るんですけどね。8の字1回との差を見れば一目瞭然。結びの構造的には糸が潰れにくいんだけど、きれいに締め込まないと力が偏る。強い結びにはなりません。

15eight
8の字結び。ごくシンプルなエイトノット1回。これでも強度を試してみた



平井 今回の実験では短い糸でやっているからこの程度のバラつきで済んだのかもしれません。長いハリスではさらにバラつきが大きくなるでしょう。ひねって作った輪に折り返した糸を通す。この時ハリスが長いとやりにくい。特に風が強い日は困るんですよ。

丸橋 驚いたのは三原結びですよ。弱いと思っていましたが、強いよね。やっぱり結びは試してみないと分からない。

平井 自分も意外だったなあ。今回のテストでは一番強い結びですから。しかも安定している。簡単な結びだから強度に差が出にくいのでしょう。

―――とあるベテランが言っていたのですが、三原結びはよく締まる。だけど締まりすぎるから魚を2、3回掛けると糸が潰れて切れやすくなる。その点トリプルサージャンズは何回魚を掛けても切れにくいと。おそらくたわら結びも同じだと思いますが、結び目に締まる余力みたいなものがあると長く使える結びなのかも分かりません。

平井 ダブルサージャンズよりはトリプル、1回よりは3回8の字のほうが強い。力が分散するんでしょう。これも巻き数をさらに増やしたらどうなるか。

丸橋 均等に絞りにくくなって強度は弱るのかもね。

PEラインとリーダーの結び:町屋ノット(変形オルブライトノット)

 沖釣りファンの間で愛用者の多い結び。オルブライトノットの変形である。シンプルなオルブライトノットはイラスト下の動画を参照。
①リーダーの先端を15cmほど2つ折りにする
②先端の輪の中へミチイトを通す
③ミチイトは20~30cm通しておく
④ミチイトを2重になったリーダーの向こう側から手前に回しかける
⑤10回ミチイトを回しかける
⑥巻き終わりを爪を立てるようにして押さえ、今度は先糸の輪に向かって密に巻き戻す
⑦ミチイトを2重になったリーダーの向こう側から手前に回しかける
⑧ここまで10回巻き戻す
⑨ミチイトの端をリーダーの輪の中へ、本線とは逆の方向に通す
⑩このように通っていればOK
⑪ミチイトの本線と端を合わせて持ち、ゆっくり引いてリーダーの輪を絞る。この時左手で重ね巻きした部分を押し込むと形が崩れない
⑫この状態にしてからミチイトとリーダーを強く引く
⑬ミチイトの余りで本線を8~10回編み込む
⑭ミチイト、リーダーの余りをカットして完成



オルブライトノット
 太さの異なる釣り糸同士を結ぶ時に使われるノットです。太い側の釣り糸を折り返し、そこに細い側の釣り糸を巻き付けるので、接続部はどうしても太くなりますが、たとえば仕上げにハーフヒッチを加えることでPEラインとリーダーの接続にも使えるなど応用が利くので覚えておくと便利です。フライフィッシングにおいては、フライラインとバッキングラインの接続によく使用されます。

PEラインとリーダーの結び:SFノット【動画】


PEラインをフロロカーボンやナイロンなどのリーダーに接続するためのノットです。滑りやすいPEラインと他の釣りイトを接続する際は、「摩擦系ノット」が使用されますが、その中でも初期に考案されたものといわれています。細めのPEラインで結びやすく、ガイドの通りも比較的よいため、エギング、ルアーシーバス、タイラバなどに用いられます。

【5段階評価】
結びの速さ:★★★☆☆
結びの強さ:★★★★☆
ビギナーおすすめ度:★★★☆☆

PEラインとリーダーの結び:ノーネームノット

エギングやアジング、メバリングなどでPEとリーダーの結束で愛用者が多い。結び目が小さくキャスト時にガイドが引っ掛かりにくいのがメリット
①リーダーで8の字を作る
②リーダーの根元部が8の字の下側から出ているのでPEも同様に下側から入れてさらに下側に抜く
③PEをリーダーに巻き付けて15回目にハーフヒッチで仮止め
④ハーフヒッチをしたPEを軽く締める
⑤PEをリール側に向かって最初のPEの上に14回巻き付ける
⑥2と同じ方向へ逆からPEを通す。リーダーの根本側は3本になる
⑦リーダーの8の字を先に締める
⑧リーダーの根元部を口にくわえ、PE2本とリーダーの先端部の3方向を締める
⑨メインのPEとリーダーを束ね、PEの先端部を左右交互に4回編み付ける
⑩リーダーの根元部の余分をカット
⑪メインのPEの先端部にPEを左右交互に4回編み付ける
⑫PEの余分をカットして完成

PEラインとリーダーの結び:FGノット

PE(メインライン)とリーダーの結束では最も愛用者が多いといわれる。リーダーにPEを編み付けて締め込む摩擦系ノットのひとつ
①リーダーにPEを最低7セット最高で20セット編み込んでいく。厳密には編み付けというより交互上下に巻き込むようなイメージ。編み付け部分をしっかり指でつまんでPEラインを下に押し込むように引いて締める
②リーダー先端を少し引き出しPE本線と合わせて2本一緒にPEの端糸でハーフヒッチで止める
③リーダー本線とPE本線をゆっくりと引き、編み付け部分を締める④リーダーの先端にPEを沿わせ、PEの端糸でハーフヒッチを5~10回行なう
⑤リーダーの端を2~3㎜残してカットし、ライターなどで焼き玉を作る
⑥PE本線にハーフヒッチを5~6回行ない、最後にエンドノット(PRノット⑦参照)をしてから端糸をカットして完成

PEラインとリーダーの結び:PRノット

丸橋さんいわく専用のノッター(結び器具)を使わなければできないが、これほど高い平均強度を得られるPEの結びはないという。構造は単純でリーダーにPEを巻き付けて折り返してからも巻き付け、ハーフヒッチで仕上げる。ボビンノットと言う人もいる
①リールに巻いたPEの先端をノッターに通し、ボビンに10回程度巻き付ける。抜けないように調整
②ノッターはリーダーから離れるとテンションが均一にかかりにくい。ラインに密着するようなぐあいに調整
③PEラインを下から手前に向けて回転させながら巻き付けていく
④左側に7~10cm巻き付けたPEを右側に巻き重ねる。なによりも密に巻き付けるのが大事だ
⑤巻き付け幅は長いほど抜けにくく高い強度を得られるが、長すぎるとキャスト時に支障がある
⑥リーダーの端糸とPE(メインライン)を重ねてハーフヒッチを4回程度行なうい、余分なリーダーをカットして焼き玉を作る
⑦メインラインにPEの端糸をハーフッチで5~6回行ない、最後にエンドノットをしてから余分な糸をカットして完成

PEラインとリーダーの結び:強い結びは? 強度実験の結果

044_053_H_2

 PE同士の結びに始まり、PE1.5号にリーダーとしてフロロカーボン3号を結束。町屋ノット、ノーネームノット、FGノット、PRノットと強度を測定した。

―――平井さんはPEに縁がないとおっしゃっていましたね。

平井 PEはパスです(笑)。なにしろ滑る素材の糸で非常にややこしい結びが多いでしょう。船釣りもルアーも私はやりませんから正直に言って縁がない。

丸橋 ほんとに結びが滑るんだよなあ。

―――今回は試しにPE同士を結んでいただきました。まれにですが船釣りでは高切れした糸を補充する時や、投げ釣りではチカライトのPEとミチイトのPEを結ぶ時に使います。図Gがそうですが……。

044_053_G_2

丸橋 見事に途中で抜けたでしょう。前にも試したことがあって、どんな結びをしても抜けてしまう。今回は「ブラッドノット」と、ナイロンとフロロの結びで強度の高かった「三原結び」の2つの結びを試していますが、どちらも結んだ両端の端糸に2重のコブを作りました。やはり、案の定結び目はすぐにほどける。コブに引っ掛かって少し持ちこたえるけど、やがては抜ける。PEは糸に弾力があるというか、潰れても戻るんです。だから結束しきれない。

―――なるほど。投げ釣りのエキスパートに聞いたのですが、根掛かりが外れない時は、チカライトから抜けたほうがいいといっていました。高切れするとミチイトの損失が大きい。なにしろ飛距離を出しますからね。投げる時はチカライトの結び目はリールの中に巻きこんであり負荷が掛かりにくいんです。どんな結びをしているかというと、電車結びの人が多いようです。抜けにくくするため細いミチイト側の巻き数は多いみたいですけどね。次にPEとリーダーの結束結果。図Hです。

丸橋 船釣り、ルアー釣りに革命を起こした糸がPEです。強度はすごい。今回実験した糸はバリバスの「アバニジギングパワーブレイドPE Ⅹ8」。1.5号で30ポンド。約13kgの強度に耐えられます。ちなみにリーダーに使ったフロロカーボン3号(ハードトップ磯プレミアムハリス)の強度を測ると、約6kg。バランスの悪い組み合わせですが、結束強度を測る分にはいいでしょう。

―――まず試したのが町屋ノットです。非常にシンプルで作りやすい結びですけど、実験結果は強いですよね。

丸橋 これはオルブライトノットの変形ですね。太さや質の違うライン同士を結ぶのに適した結びで非常に強い。町屋ノットは初めて結んでみたけどね、誰もがどこでも結びやすいし、とてもいい。巻き数は上10回、下10回。この巻き数を多くするとPEが締まりきらずに弱くなるかもしれないけどこの回数で充分でしょう。リーダーを折り返しているだけだからPE本線は潰れにくいし抜けにくい。納得の強度が出ましたね。

―――ただしリーダーを折り返すことによって、その部分が分厚くなります。結び目を巻きこんでキャスティングするとガイドに引っ掛かるのが難点。その点ノーネームノットは結び目が小さく、エギングファンをはじめ多くの人が愛用する結びです。

丸橋 僕が慣れていない結びということもあるけど、安定した強さが出にくい印象は受けました。ちゃんとPEの色が変わるまで締めきらないとリーダーの8の字部分に負荷がかかる。結び目の中で切れることが多かったよね。

―――ノーネームノットは標準偏差にバラつきがあります。その点FGノット、PRノットは安定して強い。

丸橋 PRノットは完璧だね。ノッターを使わないとできない結びだけど、誰もがこの器具を使えば、大抵100%の強度が出る。多少巻き方が雑でもかなりイイ線いく。いまのところ最強のPE結びだと思います。注意すべきはリーダーにPEを巻き付ける長さ。これが短いと抜けちゃう。今回は最初に2㎝の長さを巻き付けたけどリーダーから抜けちゃって測定不能。最低7㎝以上の巻き付けが必要です。

―――試した4つの結びのうち、FGとPRは5回ともすべてリーダーから切れましたね。100%強度でしたが、FGのほうが若干弱い数値が出ました。ちなみにルアーマンの間では、PRは巻き付け部分が長いのでガイドに引っ掛かりやすくキャスティングには向かないという人もいます。キャスティングはFG、船下のジギングなどバーチカルな釣りはPRというぐあいに使い分けているそうです。

「号数」と「ポンド(LB)」の表示の違いとは?

 号数とは釣り糸の太さを表す指標である。0.165mm直径の糸の断面積0.021382...を基準として、糸の断面積がその何倍に相当するかを表わしている。つまり、糸の断面積の倍数表示と考えればよい。たとえば3号であれば、糸の断面積は0.021382×3=0.064147...。糸の直径に直すと0.285mmになる。
 ポンドとはラインを強さで表す指標。1ポンドは453.592g。4ポンド(lb)と記されているラインは、だいたい1.8kgまで引っ張られると切れる。どのクラスの魚をねらうのかを定めてラインを選定するので、分かりやすいといえる。

PEラインのここが気になる:ハーフヒッチと強度の関係

b-1-Mar-03-2021-06-45-46-63-AM
PE本線へのハーフヒッチは慌てずゆっくり。きつく締めすぎないように

 PEとリーダーの結束にはすっぽ抜け防止でPE本線にハーフヒッチを行ない仕上げる結びが多い。しかしこの工程がPEの強度低下につながるのではないかと編集部では気になった。
 特にハーフヒッチを結び目に寄せる時はヘタをするとPE間に摩擦が起きやすい。そこで、FGノットの最後の仕上げで実験! PE本線のハーフッチを0回、5回、10回というぐあいに結び分けてみたところ、いずれも強度は変わらず。
「PE本線に巻き付けるハーフヒッチは引っ張られた時に絞り込まれる結びではありません。摩擦を恐れるなら、濡らしてから締めること。締めるというよりも、結び目に寄せるくらいの力加減でソフトに行なうといいでしょう。実験では強度が変わりませんでしたが、最後に本線にハーフヒッチをして仕上げないと、魚が暴れた時にリーダーの端糸が本線に擦れると思います。それが原因で切れることもあるでしょう」と丸橋さん。

PEラインのここが気になる:絡んだ結び目が強度低下の原因に

044_053_I_2

 エギングやジギングなど、フケ(ラインスラッグ)を利用してルアーや餌木を跳ね上げる釣りでは、PEに結び目ができることがある。これができると果たして強度が落ちるのか。
 試したのはブラッド・ドロッパー・ループ(ドウヅキ仕掛けで枝スを結ぶために作るチチワ結び)。この結びができたPEと、結びをほどいた後のPEの強度を測ってみると、コブができたPEは強度が落ちる。もとの強さが約13kgの負荷に耐えられるPE。それが、コブができると約5kgまで落ちる。コブをほどいた糸は約6kgの強度であった。
「PEは結ぶと強さが半減するといわれています。結びコブができるとやはり半分以下の強度しか出なくなる。もっとも、知らぬ間にできる結びコブがどんな構造なのかによっても強度は変わります。この数値はあくまで参考程度」

c-1-4
ブラッド・ドロッパー・ループでコブを作って実験。イカ釣りのツノなどを結ぶ時に使う枝ス用の結びである

おすすめ記事

記事検索

    月刊つり人 最新号

    つり人 2020年5月号

    列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。