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編集部2023年10月24日

釣り糸の結び方!簡単な結びは?最強なのはどれ?強度実験も交えて解説

魚種別釣りガイド タックル 知らなきゃ困る超基本

この記事では基本となる結び方を解説するとともに、釣り歴50年以上のベテランふたりが結んだ強度実験の結果をご紹介。釣り糸とハリの結び方5種、釣り糸とリング(環付ハリ、サルカン、ルアーなど)の結び4種、釣り糸と釣り糸の結び方5種、PEラインとリーダーの結び4種、ぜひ参考にしてください。

ハリと釣り糸の結び方、釣り糸とサルカン(アイ)の結び方、釣り糸同士の結び方、PEラインとリーダーの結び方の基本と強度実験

つり人編集部=まとめ


 釣り糸の結びはビギナーがまず覚える必要のある魚釣りの超基本。また、結び方の種類もさまざまなものがあり、そのどれが強いのかというテーマはベテランにとっても尽きない興味の対象です。
 そこで、この記事では基本となる結び方を解説するとともに、釣り歴50年以上のベテランふたりが結んだ強度実験の結果をご紹介。釣り糸とハリの結び方5種、釣り糸とリング(環付ハリ、サルカン、ルアーなど)の結び4種、釣り糸と釣り糸の結び方5種PEラインとリーダーの結び4種、ぜひ参考にしてください。


◆この記事は月刊『つり人』2017年2月号に掲載したものを再編集しています

目次

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YouTube「つり人チャンネル」では結び方動画を続々公開中! 釣り糸とリング(ハリ、ルアーなど)の結び、釣り糸同士の結びなど、まず覚えたい基本の結び方を解説しています。それぞれの結び方の特性や釣り方との相性なども解説欄でご覧いただけます。

つり人チャンネル再生リスト「釣り糸の結び方」


ハリと釣り糸の結び方:簡単結び

簡単結びは折り返して作った輪をチモトにくぐらせるだけ。軸に巻き付ける動作もなく、細かい作業が少ない。手が冷えて動きにくい時もやりやすい
①糸の端を追って、ハリに掛ける
②二重になった部分をひねり輪を作る
③ハリのチモトに輪を引っ掛ける
④そのまま引き絞る
⑤もう1度②~④の行程を繰り返す
⑥完成

ハリと釣り糸の結び方:外掛け結び


 アイのないハリに釣り糸(ハリス)を結ぶ時に用いる、元も基本的なノットの1つです。強度を出すコツは5回前後を目安に必要な回数を巻き付けたうえで、全体を均一に締め込むこと。結び全体を最後に1ヵ所で留める構造になっているため、巻き付け回数を多くしすぎて均一に締め込めないと、かえってほどけやすく強度が下がってしまいます。また、結んだあとのハリスは、必ずハリの内側から出る(伸びる)ようにするのが正しい結び終わりの形です。それにより、ハリが魚の口にしっかり刺さりやすくなります。
今回は強度実験のために端糸を巻き付ける回数を5回としました。
①糸を軸に当てる
②端糸のほうで小さめの輪を作り、図のようにハリに当ててからしっかりと押さえる。この時、後で軸に糸を巻くので、チモト側は少し出すように
③輪をしっかりと押さえつつ端糸を本線糸と軸に巻き付けてゆく。本線糸を張った状態でないと、本線糸だけ外れて一緒に巻けないので注意
④巻く回数は5回
⑤端糸を作っておいた輪にくぐらせる
⑥本線糸をゆっくり締め込み、端糸も締める。仮止めしてから、本線糸がハリ軸の内側から出るように調整し、しっかり締める。最後は余分な端糸を切って完成

ハリと釣り糸の結び方:外掛けマクラ結び

外掛けで巻く最後の端糸をハリ軸に1回チモトの側で巻き付ける。結び目がミミにズレにくい
①~④までは外掛け結びと同じ
⑤さらにハリ軸だけに糸を巻く。回数は1回でOK。これがマクラになる
⑥最後は端糸を輪に通す
⑦締めてから端糸を切る

ハリと釣り糸の結び方:内掛け結び


 アイのないハリに釣り糸(ハリス)を結ぶ時に用いる、元も基本的なノットの1つです。同じように用いられる外掛け結びに比べると、結びやすさの点では劣りますが、ユニノットと同じ構造で強度が出やすいため、大もの釣りでも使用することができます。ただし、太いハリスで用いる場合は、巻き付ける数が多すぎると締め込みがしにくく、ほどけやすくなってしまうので、4から5回転を目安に最適な巻き付け数を確認しながら結ぶことをお勧めします。結んだあとのハリスは、必ずハリの内側から出る(伸びる)ようにするのが正しい結び終わりの形です。それにより、ハリが魚の口にしっかり刺さりやすくなります。今回は強度実験のために端糸を巻き付ける回数を5回としました

釣り糸の結びが分かる!解説書の決定版 >>

①ハリ軸に沿わせ、糸を当てる②端糸を折り返して小さな輪を作り、チモトに近い部分を指で押さえる。途中で離さないように、しっかり持つこと
③ハリ軸と本線糸を巻き込むようにして、端糸を輪に通す
④さらに4~6回巻く。今回の実験では巻き数は5回
⑤本線糸をできるだけゆっくり引いて締め、仮止し、本線糸がハリ軸の内側から出るように調整したら、しっかりと締める
⑥余分な端糸を切って完成

ハリと釣り糸の結び方:フィンガーノット(スネルノット)

短い長さの糸でも結べ、コツをつかめば暗い中でもできる。本線と端糸の両端から糸がきつく締まりやすく強度が高い。丸橋さんはスネルノットと呼んでおり、古くから英語圏にある結びのひとつらしい。丸橋さんはこの結びをメインに使う
①左手の親指と人差し指でしっかりと押さえる
②左手の指で糸をしっかりと押さえる。右手の人差し指と中指を輪に掛ける。巻き付けるファーストステップは手の甲が見えるように手前に返す
③人差し指に掛けた糸で軸と端糸を手前から巻き込むようにする
④
⑤ここで指をくるりと反転させる
⑥反転させて後は中指に糸を掛けて、次の動作
⑦中指を引くようにし輪を広げて②と同様に手の甲を手前に返す
⑧③と同様に人差し指で巻いていく
⑨④と同じ状態になる
⑤~⑨を繰り返す
⑩10回ほど巻きつけたら右手の指は抜く
⑪今度は右手に持ち替える
⑫ミチイト側の糸を静かに引く
⑬左手に持ち替え端糸を引いて輪を縮める
⑭両方の糸をしっかりと引っ張り、締めてから先端をカットすれば完成

ハリと釣り糸の結び方:強い結びは? 強度実験の結果

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 結び方の強度測定には、一定のスピードでラインを引ける島津製作所の計測器「オートグラフ」を使用した。テスト方法は同じ結びを5回行ない、その平均値を比較。これから出てくる図はその実験結果をまとめたもので、グラフのトップに付いているタテの棒は標準偏差を表している。その長さが長いほど、結果にばらつきがあったということ。平均の強度だけでなく、標準偏差にも注目するとより面白い結果が見えてくる。

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釣り歴50年以上のベテランおふたりが強度実験に協力してくれた。
写真左/平井幹二さん:神奈川県相模原市在住。相模友釣同好会会長。著書『アユ友釣り』、『メジナ釣りがある日突然上手くなる』(つり人社)があり、アユやメジナ釣りのエキスパートとして月刊『つり人』でもおなじみ
写真右/丸橋英三さん:東京都銀座生まれ。J.G.F.A.副会長。I.G.F.A.理事。「SABALO」オーナー。日本人初のI.G.F.A.世界記録を打ち立て「世界のEIZO」と称される一方、イシダイフリークの一面もある。結びの伝道師としても知られ、著書『フィッシングノット全書』(地球丸)はロングセラー


――釣り糸の素材や太さ、ハリ軸の太さが変わるだけでも各結びの強度は変わると思いますが、図Aはフロロカーボンの1.5号とグレバリの7号、図Bはナイロンの0.3号とヤマメバリの7号を結んだ実験結果です。

丸橋 「簡単結び」はえっ?ていうくらいに簡単だけど、かなりイイ線いっていますね。1.5号のハリスでは、なんと平均強度がトップ!

平井 小学生のとき親父に教わり初めて覚えたハリの結びによく似ています。いわゆる漁師結びの変形ですね。

―――渓流釣りの結びです。中でもフロロカーボンやナイロンの0.01号といった極細糸を使うゼロ釣法のファンが愛用しています。

丸橋 こういうシンプルな結びって意外と安定した強度を出しやすいんだよね。

平井 私も丸橋さんも初めて結んでみましたが、安定して結べる。それも強さの秘訣かもしれません。しかし意外なのは1.5号だと内掛け結びが弱いこと。外掛け結びよりは強いと思っていましたが……。一方の0.3号を見ると外掛けよりも内掛けは強い。

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実験場所はJ.G.F.A事務局。J.G.F.Aが所有する島津製作所「オートグラフ」で各結びの強度をテスト

ハリと釣り糸の結び方:巻きつけ回数と強度の関係は?

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―――外掛けはハリに巻く糸の回数で結びの強さが変わりましたね。図Cがその結果で3回、5回、7回と巻き数を変えて結んでいただきました。

丸橋 平井さんはいつも何回巻いていますか?

平井 5回巻きです。データを見ると1.5号のほうは5回巻きが強いけど、0.3号は3回巻きが1番強い。強度にバラつきはありますけど締まり方が違うんでしょう。

丸橋 太糸も細糸もどちらも7回が最低ということは、巻きすぎると結び目が締まりきらないのかもね。ただこの結果は外掛けに限ってのこと。内掛けも回数を変えて試したら、また違う結果が出たかもしれない。

平井 ショックなのは外掛けマクラですよ。1.5号ハリスの外掛けマクラはメジナ釣りで普段からやっている結び。でも測ってみると普通の外掛けよりも弱い。安定して結べていない(笑)。

電子版もあり!釣り糸の結び「完全」トリセツ >>

丸橋 でも0.3号のほうは強いですよ。マクラの入れない外掛けとは結構大きな差が出ています。

平井 細糸はやっぱり締まりやすいんでしょう。

丸橋 弱かった結びの大半は測定の最中に結び目がズルッと動きましたね。結び目がチモトからずり上がるとミミに擦れて切れる。これが弱い結び。つまり、締まっていない結びはダメなんですよ。

平井 ある程度太い糸になると、かなりきつく締め上げたほうがいいと改めて分かりますね。

丸橋 僕は通常スネルノット。ここではフィンガーノットと呼んでいますが、ハリの結びはこれがメインです。グラフを見てもかなりの強度が出ていますね。理由はおそらくハリス本線と余り糸が巻き付けた糸にすべて納まり、ハリ軸に密着する。両端の糸を均等に締めつけることができるからだと思います。

平井 私はフィンガーノットは強度を出すのが難しかったですね。他の結びに比べてここまで違う結果になるとは思わなかった

丸橋 すべての結びにいえることだけど、慣れの影響は現実に大きい。ちなみに使ったハリスの強度を測ると、フロロ1.5号のほうが約3kg、ナイロン0.3号のほうが約850g。切り取る糸の部位によっても強度にばらつきがありますから、あくまでこの数値は目安。だけど、各結びの値を見ると本来の糸の強度の80%は出ているものが多かった。0.3号で結んだ外掛けマクラ、簡単結び、フィンガーノットは800g以上で切れています。強い結びであることは間違いないでしょう。

―――まとめると、シンプルな結びは締まりやすいから強度が出る。また細い糸ほど締まりやすい。そう考えると太い糸に特化したハリの結びも試してみたいですね。

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メジナ釣りを想定してこの日用意したナイロンミチイトはバリバス「バーマックス磯」3種

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渓流釣りを想定し用意したバリバス「渓流プロステージ」のフロロカーボンとナイロン

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バリバス「ハードトップ磯プレミアムハリス」は1.5号と3号を用意

▼釣り糸の結び方! どれが最強? 基本の結び18個を強度実験も交えて解説
・第1回 ハリと釣り糸の結び方&釣り糸とリング(金具)の結び方編
・第2回 釣り糸と釣り糸の結び方編
・第3回 PEラインとリーダーの結び方編


サルカン(アイ)と釣り糸の結び方:クリンチノット


 クリンチノットはフロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸を、ルアー、フライ、スイベルなどに接続するノットです。1号以下の細い釣り糸から5号前後の太い釣り糸まで幅広く使えます。簡単に結べる基本のノットですが、最後に端イトを上の輪に折り返してから全体を締め込むことで、結び目が滑りにくくなり強度が出ます。バス釣り、フライフィッシング、テンカラ、アジングなどでよく用いられます。厳密にはアイに通した端糸を本線に巻き付け、折り返した上の輪に端糸を入れない結びをクリンチノットといい、ここで紹介しているのはインプルーブドクリンチノットといいます。
①図のように糸を1回通す。2回通すとダブルクリンチノットになる
②端糸を本線糸に5回ほど巻きつける
③ ②で最初にできた輪に端糸を通す
④端糸を折り返すように③でできた輪に通す
⑤本線と端糸を引き締め、余りを切れば完成

ダブルクリンチノット
 基本的なノットであるクリンチノット(インプルーブドクリンチノット)のバリエーションであり、日本ではダブルクリンチノットという名前で紹介されることが多いですが、英語圏で「トライリーンノット」と呼ばれるものにあたります。英語圏でダブルクリンチノットという場合は、最初に先端の釣り糸を折り返し、ダブルラインにしたものでクリンチノットする結びのことを指します。フックアイやスイベルの輪に糸を2回通すことで金属パーツとの接点を増やし、力を分散させることで破断までの強度を増しています。フックアイが釣り糸に対して大きい時に有効で、条件が合えば1号以下の細糸から5号前後(もしくはそれ以上)の太糸まで幅広く使えます。


サルカン(アイ)と釣り糸の結び方:ユニノット


 ユニノットはフロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸を、ルアー、フライ、スイベルなどに接続するノットです。1号以下の細い釣り糸から5号前後の太い釣り糸まで幅広く使えます。結ぶ時に端イトを少し多めに出しておく必要がありますが、誰が作っても安定した強度が出るのが特徴で、必ず覚えておきたい基本のノットの1つです。バス釣り、フライフィッシング、テンカラ、アジングなどでよく用いられます。

①図のように糸を通し、端糸を折り返す
②2本の糸に端糸を交差させて輪を作る
③本線糸と端糸の輪に5回前後巻きつける
④端糸を軽く引き締めて結び目を作る
⑤本線糸をゆっくり引き締めて結び目を移動&固定する。余りを切れば完成

リング(金具)と釣り糸の結び方:最強結び


 フロロやナイロンなどのモノフィラメント系の釣り糸を、スイベルやルアーに結ぶためのノットです。一見すると難しそうですが、やってみると意外に簡単で高い強度が得られます。端糸を長めに取って始めるのがコツで、スイベルもしくはフックのアイに糸を2回通したあと、作った輪と本線のイトの外側を2回巻いて、出来上がった3つの輪の中に裏から手前へ端糸を通します。輪は1回ごとに親指と人差し指で押さえるようにします。見た目と違い、締め込みをしっかりしやすいことで強度が出るノットなため、10号、50号、80号くらいのある程度の太さがある糸に特に向いています。

①図のようにアイに2回糸を通す
②親指とひとさし指で輪の付け根部分を押さえたら端糸を図のように2回本線に回しかける。この時は1回ごとに親指とひとさし指で押さえるようにする。すると全部で3つの輪ができる
③3つの輪の中に端糸を通す
④端糸をゆっくり引き締めて結び目を作り(上)次に本線糸と端糸の両方を引き締めていく。余りを切れば完成

サルカン(アイ)と釣り糸の結び方:パロマーノット



 フロロやナイロンなどのモノフィラメント系の釣り糸を、スイベルやルアーに結ぶためのノットです。シンプルな結びですが力が1ヵ所に集中せず、金属部分に掛かる釣り糸も2本になるため強度も非常に高いです。大型のルアーを接続する場合などはラインの無駄(捨て糸部分)が多くなるので、ヨリモドシやスイベルなどを結ぶのにより適しています。1 号以下の細い釣り糸から5 号くらいの太い釣り糸まで幅広く使えます。

①糸を二つ折りにする
②スナップやアイなどに通す
③片結びの要領で図のように糸を回す
④ふたつ折りにした先端部を図のようにかぶせて……
⑤本線糸、端糸の両方をゆっくりと引き締める
⑥余りを切った後、ライターなどで焼いてコブを作っておくとスッポ抜け防止になる

サルカン(アイ)と釣り糸の結び方:ハングマンズノット【動画】



ハングマンズノット
 フロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸を、ルアーに接続するノットです。1号前後の細めの釣り糸から5号前後の太めの釣り糸まで幅広く使えます。
 ここではハリに結んでいますが、ルアーをぶら下げて結ぶことができ、安定した強度も出しやすいため、特にソルトルアーなどで人気があります。
 スプーンなども結びやすいので、管理釣り場のトラウトルアーフィッシングなどにも使えます。なお、最後の締め込みを調整することで、必要に応じてルアーが自由に動くループを作ることもできます。

リング(金具)と釣り糸の結び方:完全結び【動画】



完全結び
  フロロやナイロンなどのモノフィラメント系の釣り糸を、ヨリモドシやルアーのアイなどに結ぶノットです。漁師結び(いくつかの種類がある)と呼ばれることもあり、釣り糸の先端を折り返し、ダブルラインにしてから結び始めます。見た目以上に簡単に結べ、3本の糸を巻き込む形になるので強度もあるといわれていますが、巻き付け回数が少ないと強い力が掛かった時に糸が滑って破断することがあるので、必要に応じて巻き付け回数を増やすのがコツです。1号前後の細めの釣り糸から5号以上の太めの釣り糸まで幅広く使えます。

サルカン(アイ)と釣り糸の結び方:強い結びは? 強度実験の結果

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 フロロカーボン1.5号を中型サルカンに結んで実験。ごく一般的なユニノット、インプルーブドクリンチノットをはじめ、丸橋さんが推すパロマーノット、編集部が推す最強結びの4つの結びの強度を測ってみた。

―――結束金具との結びですが、丸橋さんはパロマーノットが強いと推していましたね。

丸橋 前にも実験したことがあるんですが、簡単なんだけど強い。ほぼ常に100%近い強度が出るんです。しかもどんな人がやっても安定した強度が出しやすい。今回使った釣り糸は強度が約3kg。5回結んで3回は2.5kg超の強度を出せた。ただ全体の結果を見ると、どの結びもバラつきの大差はないね。平井さんの結んだインプルーブドクリンチノットが安定して高い強度を出しています。

平井 私はサルカンを使った仕掛けをあまり使いません。でもクリンチは知っています。

丸橋 今回はフロロカーボンで試したから抜けにくいのですが、ナイロンでクリンチをすると結構簡単に抜けますよ。さっき話をしたように滑りがよすぎてね。それにしても「最強結び」は初めて知りました。結びにくいけど強いねえ(笑)。

―――イシダイ結びともいわれているみたいです。

丸橋 イシダイ釣りの人でこんな結びをする人がいたとは。おそらく2回アイにラインを巻き付けるのがよいのと、きつく締まるんでしょう。サルカンもハリと一緒で結び目が滑ると弱い数値しか出せない。

―――がっちりと金具を締めつけられて動かない結びが強いということですね。


▼釣り糸の結び方! どれが最強? 基本の結び18個を強度実験も交えて解説
・第1回 ハリと釣り糸の結び方&釣り糸とリング(金具)の結び方編
・第2回 釣り糸と釣り糸の結び方編
・第3回 PEラインとリーダーの結び方編


▼▼▼釣り糸同士の結び方は2ページ目へ、PEラインとリーダーの結び方は3ページ目へどうぞ!▼▼▼

 

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