編集部2021年8月27日

釣り糸の結び方! どれが最強? 基本の結び18個を強度実験も交えて解説/第2回 釣り糸と釣り糸の結び方編

魚種別釣りガイド タックル 知らなきゃ困る超基本

釣り糸と釣り糸の結び方で初心者がまず覚えたいベーシックな5種類を詳細解説。さらにベテラン釣り人ふたりによる強度実験で、どの結び方が強いのかを分析しました。

釣り糸同士の結び方の基本と強度実験

つり人編集部=まとめ


 釣り糸と釣り糸の結び方で初心者がまず覚えたいベーシックな5種類を詳細解説。さらにベテラン釣り人ふたりによる強度実験で、どの結び方が強いのかを分析しました。

◆この記事は月刊『つり人』2017年2月号に掲載したものを再編集しています

目次

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つり人チャンネル再生リスト「釣り糸の結び方」


釣り糸と釣り糸の結び方:ブラッドノット

絞り込む際にムラが出にくく、安定した強度が出やすい結びのひとつ。今回は糸を巻き付ける回数を4回とした
①釣り糸同士を重ねる
②接点を片側の手で押さえながら片側の糸を図のように4~6回巻きつける。次に端糸を元の位置側に折り返す
③糸同士が交差する最初の箇所に戻して間に通す
④もう一方の糸も同じ回数で巻きつける。先端部は③と同じ位置に。ただ逆側から通す
⑤両側の端糸と本線糸を軽く引き結び目ができる直前の状態にして……
⑥両側の本線糸をゆっくり引き締める。余りを切れば完成

釣り糸と釣り糸の結び方:電車結び


電車結びは、フロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸同士を接続するノットです。海でも川でも、太さが近い釣り糸同士を結ぶ時に使用される基本的なノットの1つで、高い強度が求められない場合であればPEラインにも使えます。ミチイトとハリスを接続する場合、同じ用途で使用するトリプルサージャンズノットやたわら結びと違い、ハリスが長くても結びやすいというメリットがあります。また、同じ糸同士だと強度は高くなりますが、材質や号数が異なるイトを接続する場合、強度は低下する傾向があります。

今回の強度測定実験ではナイロン2号、フロロ1.5号ともに4回ずつ巻き付けて結んでいる

①まず端糸同士を重ねて1本の端糸を折り返して輪を作る
②その輪に端糸をくぐらせる。その際にもう1本の糸も一緒に巻き込むこと。3~5回巻き付けたら、結び目に唾液を付けてゆっくり締める
③もう1本の糸も同様に結んで締めるとこういう状態になる。これから本線糸の端をしっかり引き、結び目をくっつける
④最後に端糸を切れば完成

釣り糸と釣り糸の結び方:トリプルサージャンズノット


 トリプルサージャンズノットは、フロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸同士を接続するノットです。結び方がシンプルで、細い釣り糸から太さ5号くらいまでの釣り糸に向いており、海でも川でもよく用いられます。
 2回通すダブルクリンチノットや、4回通す通称クインテッドノットもありますが、強度実験を行なっても3回輪に通す、トリプルサージャンズノットが最も安定した強さが出ます。
 巻き付け回数が充分で、なおかつ締め込みがしっかりできるバランスが良いためでしょう。ただし、輪に通す側の糸は、巻きつけるたびにすべて輪に通す必要があるので、ある程度までの長さのハリスを結ぶような場面で使います。最後の締め込みで本線2本だけでなく、端糸2本もしっかり締めてフィニッシュするのもコツです。

①2本の糸の端糸を輪を作れるくらいに重ねて持つ
②重ねた糸で輪を作る。この時点で輪の部分を唾液で濡らしておくとよい
③その輪に片側の本線糸と端糸をくぐらせる
④これを3回繰り返す
⑤両側で本線糸と端糸を持ちゆっくり締めてゆく
⑥最後に端糸を切って完成

釣り糸と釣り糸の結び方:たわら結び


たわら結びは、フロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸同士を接続するノットです。2つの釣り糸を重ねて輪を作り、3回ひねるものを「たわら結び」と呼び、この回数が1回だと「8の字結び」になります。ちなみに2回のものは「ダブルの8の字結び」と呼ばれます。渓流釣りや磯釣りのミチイトとハリスの接続、フライフィッシングのリーダーとティペットなど、3号未満のイト同士の接続に向いていますが、強度を出すには全体を均一に締め込む必要があります。ナイロンとフロロカーボンなど、材質の異なるイトを組み合わせても高い強度を得られますが、結び目が大きくなるのでリールタックルでキャスティングする際には結び目がガイドに触れやすくなる傾向があります。

①糸を重ね、二重になった部分で輪を作る
②できた輪の付け根を押さえて輪を3回ひねる
③その輪に片側の端糸と本線を通す
④唾液で濡らしてから、両方の端糸と本線糸をゆっくりと引いて締める。結び目がきれいに米俵のようになっていればOK

釣り糸と釣り糸の結び方:三原結び


三原結びは、フロロカーボンやナイロンなど、モノフィラメント系の釣り糸同士を接続するノットです。太さ6号までの釣り糸に向いており、海でも川でもよく用いられます。磯釣りの名手である三原憲作さんが世に広めたとされることからこの名が付いており、ストロングノットとも呼ばれます。ミチイトとハリスを結ぶ場合、ハリス側が長くても結びやすいのもメリットですが、最後の締め込みを失敗すると強度が下がります。
①最初に端糸同士を重ねて持つ
②どちらかの糸をもう一方に巻き付ける。回数は4~6回
③さらに端糸を折り返して重ね、今度は先ほど巻いたのとは逆側の端糸を巻き付けていく
④巻き付ける方向は図のとおり。唾液で濡らしてから両方の端糸、本線糸をゆっくり引き締め、端糸を切れば完成


▼釣り糸の結び方! どれが最強? 基本の結び18個を強度実験も交えて解説
・第1回 ハリと釣り糸の結び方&釣り糸とリング(金具)の結び方編
・第2回 釣り糸と釣り糸の結び方編
・第3回 PEラインとリーダーの結び方編


釣り糸と釣り糸の結び方:強い結びは? 強度実験の結果

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 このコーナーではナイロン2号とフロロカーボン1.5号を結束。ブラッドノット(4回巻き)、電車結び(4回巻き)、ダブルサージャンズノット、トリプルサージャンズノット、8の字結び(エイトノット)、たわら結び(トリプルエイトノット)、三原結びと7種の結びの強度を測ってみた。

―――図Fが結果です。まず強度のばらつきに着目すると、ブラッドノットとたわら結びの標準偏差が大きいですね。もっとも少ない回数のテストですから1回大きな失敗をすると偏差が大きくなってしまうという条件もありますが。

丸橋 トリプルエイトノット(たわら結び)は上手く結べれば強度が出るんですけどね。8の字1回との差を見れば一目瞭然。結びの構造的には糸が潰れにくいんだけど、きれいに締め込まないと力が偏る。強い結びにはなりません。

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8の字結び。ごくシンプルなエイトノット1回。これでも強度を試してみた

平井 今回の実験では短い糸でやっているからこの程度のバラつきで済んだのかもしれません。長いハリスではさらにバラつきが大きくなるでしょう。ひねって作った輪に折り返した糸を通す。この時ハリスが長いとやりにくい。特に風が強い日は困るんですよ。

丸橋 驚いたのは三原結びですよ。弱いと思っていましたが、強いよね。やっぱり結びは試してみないと分からない。

平井 自分も意外だったなあ。今回のテストでは一番強い結びですから。しかも安定している。簡単な結びだから強度に差が出にくいのでしょう。

―――とあるベテランが言っていたのですが、三原結びはよく締まる。だけど締まりすぎるから魚を2、3回掛けると糸が潰れて切れやすくなる。その点トリプルサージャンズは何回魚を掛けても切れにくいと。おそらくたわら結びも同じだと思いますが、結び目に締まる余力みたいなものがあると長く使える結びなのかも分かりません。

平井 ダブルサージャンズよりはトリプル、1回よりは3回8の字のほうが強い。力が分散するんでしょう。これも巻き数をさらに増やしたらどうなるか。

丸橋 均等に絞りにくくなって強度は弱るのかもね。

▼釣り糸の結び方! どれが最強? 基本の結び18個を強度実験も交えて解説
・第1回 ハリと釣り糸の結び方&釣り糸とリング(金具)の結び方編
・第2回 釣り糸と釣り糸の結び方編
・第3回 PEラインとリーダーの結び方編




 

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