浅い・泥底・マッディーウォーターのフィールドでライブスコープ(パースペクティブモード)をどうなるのか? 現時点でのインプレッションを紹介します!
有望エリアの見極めが一瞬でできるようになりました
web担当アライ=写真と文
こんにちは。つり人社ウェブ担当のアライです。今年ガーミンのミドルクラス魚探の「エコーマップUHD 92sv」とライブスコープユニットを購入しました。ホームである牛久沼のレンタルボートで、主にパースペクティブモードで使っています。浅い・泥底・マッディーウォーターのフィールドでライブスコープ(パースペクティブモード)をどうなるのか? 現時点でのインプレッションを紹介します!
目次
■ライブスコープ・パースペクティブモードについては佐々一真さんの解説がわかりやすいです。
ライブスコープ・パースペクティブモード画面いろいろ@牛久沼
まずは沼のようすを映し出した画面をどうぞ。使用条件&設定データ
使用魚探:エコーマップUHD 92sv
レンジ:16~18m
感度:65~70%
TVG:低
ノイズ除去:低~中
浅い側からブレイクを見るとブレイクの向こう側は陰になります。深い側から見ると明るく見えます
沈船の上を通り過ぎようとするレンギョの群れ。群れずに泳いでいる小さめの魚も映っています
レンギョが振動子のそばを通り過ぎると遠くに大きな影が映ります。最初は巨大なUMAかと思いました
群れているのはヘラブナでしょうか
これは振動子を船尾(二機がけ用ハンドコン)にセットしたときの画面。画面に映るフットコンのモーターを基準にして、自分の真横のようすを常に把握できるのがメリット
振動子の角度によっては水面のものを映すこともできます。ほかのボートの航跡やバズベイトも映ったりします
水中はかなり生命感に溢れていますね。生命感がありすぎてバスがどれなのか全く判別がつきませんが、レンギョ(とにかく巨大)ははっきりわかりますし、群れている30~40cmくらいの魚はヘラブナかな?となんとなくわかります。
バズベイトも映ると書きましたが、牛久沼ではパースペクティブモードでルアーを映すのは少し難しいなというのが実感です。全体的に浅く水中の不純物も多い牛久沼では、ルアーのような小さいものを映せるように感度を上げるとボトムが非常に明るくかつノイズっぽくなってしまうことが多いからかなと思います。水深のある西谷田川(バンク寄りでも1~1.5m)なら比較的映りやすくなります。
生命感の有無でエリアの見切りが一瞬
今シーズン使ってみていちばん感じているメリットがこれです。今の私には画面に映っている魚種は判別できませんし、バスがわかったとしてもサイトで釣るスキルがありません。ですがライブスコープを見ていればボート前方20m×幅40mの範囲の動くものが一目瞭然。今まで使っていた2D魚探とは比べ物にならない探査範囲の広さ&情報量の多さで、ボートを進めるだけで生命感のあるストレッチと虚無なストレッチがわかります。
基本的にバイトが遠い牛久沼。そのわりにどこでも釣れそうな風景なので、延々とバンクを撃っていけばどこかで釣れるだろうとダダ流ししてしまいがちなのですが、このストレッチで粘るべきなのか見切っていいのかをエリアに到着した瞬間に判断しやすくなりました。その結果、限られた時間の中でチェックできる範囲が広がりました。
また、日によって魚が岸寄りにも多いのか流心付近に固まっているのかも見えてきますし、魚が豊富なエリアの水の色や魚が嫌う濁り方などもわかるようになってきました。いままでもなんとなく「こうかな?」と感じていた部分ではあるのですが、それが目に見える事実とともに圧倒的なスピードで経験値として定着していく感じです。
レンギョのスレを避けられる
地味に感じているメリットがこれ。新利根川や長門・将監川でもそうですが、クランクベイトやシャッドを巻いていて怖いのがレンギョなど巨大魚のスレ掛かり。
ごめんね(´;ω;`)
ひとたびヒットしてしまうとボートごと引っ張りまわされ、ルアーを外してあげるまで10分以上もかかってしまうことがざらにあります。
ライブスコープならレンギョがいる方向がわかるので、安全なコースを確認してキャストすることができます。
レンギョが多すぎて画面が黒く見えない! レンギョが七分に黒が三分だ!の図。細見橋下流で密集したレンギョの大集団に包囲されている
ActiveCaptainアプリで中国製激安タブレット(¥9,560)とも連携できた
最近取り組んでいるのが、「エコーマップUHD 92sv」のWi-Fi機能とActiveCaptainアプリを使ってのタブレットとの連携です。ActiveCaptainとはスマホやタブレットでフィールドの等深線マップが見られるアプリです。GPSを搭載しているガーミンの魚探は、ほとんどのモデルでフィールドの等深線図を作成できる「クイックドロー」機能が使用できます。私の「エコーマップUHD 92sv」にも搭載されていますが、ライブスコープを使うとなるとその情報量を活かすため全画面表示で使いたく、そうなるとライブスコープとマップを同時に見られないというジレンマが発生しておりました。
タブレットと連携させているようす。マップの地形を頭に入れながら魚の多い場所・少ない場所を見ていきたい
このあたり詳しくはBURITSUさんの記事で詳しく紹介されているので、そちらを読んでいただくと機能などがよくわかります。
https://blog.buritsu.com/mrnobite/2018/10/31/garmin-activecaptain/
この記事の中ではiPadと連携させていますが、私はそこまでの予算がないのでWi-Fi機能とGPSを搭載した最安機種をAmazonで探しました。そして見つけたのがこちら。
VANKYO MatrixPad S10
Amazon価格:¥9,560
ディスプレイ 10インチ
解像度 1280*800
CPU Quad-Core Cortex A7
HDD 容量 32 GB
通信形式 Wi-Fi, GPS
OS Android
防水機能 なし
※自己責任で購入しております。タブレット選びは魚探を購入したディーラーさんと相談して決めるのがいいでしょう
VANKYOというメーカー、皆さんご存じでしたか? 私は初めて知りました。中国のシリコンバレー、深セン市で2017年に設立されたメーカーとのことです。
届いた現物はディスプレイの端を押さえるとペコペコしたり、イヤホンジャック内に謎の出っ張りがあってイヤホンが挿さらないなど不安にさせてくれる作りでしたが、ActiveCaptainアプリは問題なくインストール完了し、ガーミンのクイックドローコミュニティーから牛久沼のマップデータ(ガーミンユーザーが自身で作成したデータをアップロードしてくれたもの)もダウンロード成功。
「ホーム」画面→「ActiveCaptain」画面に移動したところ。しっかりタブレットを認識しています
魚探側の「ホーム」画面→「ActiveCaptain」画面に移動して、「ユーザーデータの同期」ほかすべての項目にグリーンのチェックマークが付くように、タブレット側のアプリの権限等を設定したところ、魚探上で登録したウェイポイントが自動でタブレット上にも表示されるようになりました(魚探と接続しなくてもマップ自体は見ることができます)。
登録したい場所を選んで「ウェイポイントを作成」すると……
タブレット上にも表示が!
ちなみに船上でのタブレットの固定はどうしているかというと、段差のあるステンレス金具2つをビニールテープで連結したものと、クリップ式の雲台、1/4インチネジ穴付きのタブレットホルダーを組み合わせた総額¥2,000以下の貧乏マウントを自作しました
※最後に
魚探は正規ディーラーで購入しましょう。
◆ガーミン魚探の正規ディーラー一覧
振動子などセットアップの方法も相談できますし、万が一ソフトウエアのアップデートに失敗したときなどもサポートしてもらえます。
一方個人輸入は失敗談も多く、下のような詐欺サイトの被害にあうリスクもあります。
2020/11/17