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編集部2025年2月20日

ルアー釣りのハリの選び方と使い分け方とは?エリアトラウトを軸に解説!釣り針メーカーの開発担当から聞いてみた

魚種別釣りガイド

ルアー釣りでアタリはあるのに掛からないとき、フックを新品に交換するだけで釣果を伸ばせることも多い。そこで知っておきたいのは交換用のフックをどう選べばよいかだ。フックメーカー勤務のエリアトラウトファンに釣り針について解説していただいた。

写真と文◎編集部 解説◎服部和彦(株式会社オーナーばり・企画営業課)

ハリ選びの基準と選び方軸の太さ、サイズ、形状

ハリを選ぶ際の基準は、大きくわけて3つ。軸の太さ、サイズ(大きさ)、形状です。これらをもとに、使用するルアーや釣り方、放流されている魚の大きさに合わせて最適なハリを選んでいくのがいいでしょう。

 

●サイズ(大きさ)

サイズはパッケージに記載されている「#」の後の数字で表わされることが多いです。ややこしいですが、ルアーフィッシング用のフックは西洋式の表記で、数字が大きくなるほど小さいサイズを表わします。フックのサイズはルアーのサイズに合わせて選んでいただければOKです。ちなみに同じルアーでもセットするフックのサイズで泳層が変わるので、トーナメントの世界では異なるサイズのハリをセットしたルアーを用意して、ねらうレンジを細かく調整するアングラーも多いです。

クランクベイト

 

●軸の太さ

ハリの強度や耐久性に直結するのが軸の太さです。軸が細ければわずかな力でも刺さりやすいですが、その反面大物には伸ばされやすいです。太ければ大物が掛かっても耐えてくれますが、体重が軽い小さな魚の口には充分刺さり込んでくれず、バラシが多くなります。

ハリ

 

ラインテンションから考えるハリ合わせ

フックはその形状によって性格が違ってきますので、釣り方に合わせて最適なフックを選ぶとキャッチできる魚の数が増えます。その選び方にはさまざまな考え方がありますが、私が実践しているのは、常にラインを張ってテンションをかけ続ける釣り方なのか、テンションを抜いた状態で食わせる釣り方かで選ぶ方法です。前者はスプーンのような巻く釣り、後者はトップウォーターや表層系マイクロクランクやマジックジャークなどです。詳しく説明しましょう。ハリの形状で注目してみてもらいたいのは、軸の長さ(シャンク長)、フトコロの幅、そしてハリ先の角度(カーブしているかストレートか)です。

 

●軸の長さ(シャンク長)

長い軸:ハリが暴れにくくハリ先が安定する。動き続けているルアーを追いかけてきて食うようなときにしっかりハリを掛けやすい。短い軸:ハリが暴れやすいが、じゃれついてくるような魚の口のどこかを捉えたいときにはメリットになる

釣り針

 

●フトコロの幅

フトコロが広い:魚の口のどこかを捉えやすいが、アワセの力が分散して伝わりにくい。伸ばされやすい。フトコロが狭い:魚に触れる確率は下がるが、掛かってしまえばアワセの力が分散しにくく深く刺さる。

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●ハリ先の角度(カーブ/ストレート)

カーブ:少ない力で深く刺さるが、魚に触れる確率は下がる。ストレート:魚の口のどこかを捉えやすいが、深く刺さるには大きな力が必要。

ルアー、ハリ

 

実際のところどんなものを選べばいい?

これらの特徴を踏まえたうえで、株式会社オーナーばり・企画営業課でフックの開発から巡回まで行なっている私の例をお伝えすると、スプーンには軸が長めでフトコロが少し狭い、ハリ先がストレートなものを、マジックジャークや表層クランクなどには軸が短めでフトコロが広く、ハリ先がカーブしているものをセットしています。スプーンは巻く釣りなので、バイトの瞬間もラインテンションがかかっています。それに加えてアワセをいれて掛けていく釣りなので、まずは魚の口にハリ先を立てることを優先してハリ先がストレートで外側に開き気味のフックが適しています。ハリが暴れにくいのもスプーンに最適です。マジックジャークや表層クランクなどはほぼテンションがかかっていない状態のときにバイトしてきます。アワセを入れられなくても、魚がくわえたときの首振りで刺さり込んでほしいので、ハリ先がアイの方向を向いていて刺さり込みやすいものを合わせています。ハリ選びを突き詰めると、ラインの伸びやロッドの反発力などトータルのタックルバランスによっても最適なハリは変わってきます。釣りをしていてアタリがあるのに釣れないとき、ハリのサイズや線径、そして形状をかえていくだけでもそれまで釣れなかった魚がハリ掛かりするようになることもあります。ハリ選びだけで釣果が変わることは多いので試してみてください!

ルアー、ハリ

 

 

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