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釣り人たちのマジで死ぬかと思った体験談

台風去っても、ヨタ波には気を付けましょう!

つり人編集部=写真と文
台風10号は日本海に抜け、関東地方は明日から晴れるようです。
しかし、晴れたからといって、海、川ともに注意が必要です。
特にシケ後の海で怖いのがヨタ波です。
通常の波の高さとは明らかに異なる大きなウネリが、突然やってくるのです。


編集部Yの告白
初めてヨタ波の恐怖を体験したのは、今から20年以上も前のこと。
本格的に磯釣りを始めたばかりの頃で、シケ後の一発大ものをねらってベテランAさんの案内で伊豆大島の地磯に行きました。
紺碧の海に真っ白なサラシが沖に向かって一直線に伸びています。
これは釣れそうだと素人目にも映りました。
しかし、Aさんは「ウネリが大きいから危ないよ。他の場所を見てみよう」と言います。
「えっ!? 足場も高いし、磯が乾いていますよ。風も強くないですし」と私は釣りたい一心で、ベテランに言ってしまいました。
「そうか、じゃあちょっとやってみなよ。上から見ていてあげるから」とAさん。
駐車場から崖を50mほど下って釣り座に入ります。
釣り座は全長6mの磯ダモがギリギリ海面に届くくらいの高さです。しかも、乾いています。
これは、この釣り座がしばらく波を被っていないという証拠です。
風もそよそよで、どう見ても海はナギようとしていました。
サラシに仕掛けを入れると、スーッと沖に向かって流れていき、
ちょっとウキにブレーキを掛けて仕掛けを張ると、ビュンと一気にウキが消し込みます。
30㎝半ばのオナガメジナが開始早々から、1キャスト1ヒット。
「こんな好条件にあたる日はそうそうないだろうな。場所変えなくてよかった~。Aさんも支度を済ませて来るだろう」
といい気になっていました。
磯釣りでは、海に背を向けてはいけないという教えがあります。
常に海を見ていれば、不意のヨタ波にもある程度は対応できます。
しかし私はすっかり舞い上がっていて、海に背を向けてハリを結び直していました。
すると
「お~い、お~い」と叫ぶ声がします。
崖の方を見ると、Aさんが何か叫んでいます。
最初は冗談好きなAさんが、何かギャグを言っているのか思いましたが、
私が手を振ったりしていると、Aさんは沖の方を指さしています。
はて? ナブラでも立ったのかなと体を180度回転させ海に向き合おうとしたそのとき、
ありえない光景が眼前に映し出されました。
6m下にあったはずの海面が、磯と同じ高さまで隆起しているのです。
「ウソだッ!」
と思うや、頭上からすごい勢いで波が打ち付けてきました。
踏ん張ったはずの足が少し浮いて、磯際まで体が持っていかれました。
あと少しのところで、どうにか踏みとどまることができたのです。
しかし、バッカンや磯ダモは一直線に伸びたサラシに乗って、あっという間に50mくらい沖を漂っていました。
「お~い、危なかったなぁ。だから止めといたほうがいいぞって言っただろう」
ベテランは震える私の肩に手をやって、やさしく諭してくれました。
20年以上経った今でも昨日のことのようにはっきりと覚えています。
写真はイメージです


長年釣りをしていると、だれしも1度や2度は危ない目に遭っていると思います。
中には文字通り「九死に一生を得た」という人もいるでしょう。
そんな釣り人たちの恐怖体験を集めた書籍「釣り人の「マジで死ぬかと思った」体験談」というシリーズがあり、最近電子版がリリースされました。
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生き物の脅威(サルの群れ、山ビル、クマ、マムシetc.)、
一瞬の悪夢(雪渓崩壊、テトラポッド転落、感電 etc)、
知るほどコワイ自然現象(落雷)、
じわじわと迫り来るキケン(転覆&漂流)などなど、
どれもリアルでコワイ実体験のオンパレード。
登場する人たちがどんなシチュエーションで「死ぬかと思った」経験をするのか、
その後どのように対処したかなど、
楽しいはずの釣りでこんな目に遭わないように、転ばぬ先の杖として、ぜひ参考にしてください。

  
 

 

楽しいはずの釣りが一転して思わぬ展開に。まさかの「災い」に遭遇した釣り人たちの実録体験談集。2004年の刊行から大好評につき続編を重ねてきた本シリーズ。
クマを蹴落とし、クマに噛まれ、滝を滑り落ち、真冬の磯に漂流、ハリが目に刺さる、流される、荒海で決死の帰港、などなど、ありとあらゆる「マジで死ぬかと思った」災いが、次から次へと釣り人に襲いかかる…。

 

釣り人の「マジで死ぬかと思った」体験談

つり人社出版部


2019/8/16

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