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メバル&ベッコウゾイが熱い! 東海地方屈指のルアースポット 愛知県・伊良湖周辺

タックルはメバリングとロックゲームの2セットで

レポート◎伊藤 巧
tba6_ph_04_01 尺近い大メバルがねらえる冬の西磯も魅力だが、これからの時期は湾内の堤防で20㎝クラスがヒットする

ジグ単を潮に乗せてメバルが連続ヒット


 100㎞を超えてもなお砂浜が続く遠州灘と穏やかな三河湾に囲まれた渥美半島は、青ものやシーバス、クロダイにシロギスなど、さまざまな魚がねらえる豊饒なフィッシングエリアだ。春真っ盛りの渥美半島では、先端の伊良湖を中心にロックフィッシュゲームが盛り上がっている。主役はメバルとベッコウゾイ。フィールドを案内してくれたのはサーフやロックエリアのエキスパートが集うヒグチ釣具店オーナーの樋口弘実さん。ご本人もロックフィッシュに精通するアングラーだ。

tba6_ph_04_10 渥美半島は県内でも良型のメバルが残っている貴重なエリア。これからの時期はプラッギングも楽しめる

 繰り出したのは3月30日。まずは夕マヅメに本命視していた西ノ浜の国民休暇村前の石積み堤に向かったが、穏やかな好天に恵まれるという天気予報に反して強い西風が吹き荒れていた。波が石積みの上まで駆け上がってくる状況で、とても先端に入れそうになかった。浜に対して平行に幾重にも離岸テトラが並んでおり、凪いでいる日に石積み堤の先端から外側の離岸テトラ周りをテキサスリグで探ると30㎝を超える良型のタケノコメバルが釣れるという。冬から好調に上がっているスポットだけに残念そうな樋口さんだったが、すぐにメバルねらいに頭を切り替えて湾内へと車を走らせた。

 渥美半島は東から西に延びる半島で、穏やかな三河湾に面した北岸、潮通しのよい伊勢湾口に面した西岸、広大な遠州灘に面した南岸と、それぞれ趣きの異なるフィールドを形成している。港湾部や岩礁、サーフとロケーションのバリエーションにも富んでおり、よほどの荒天でない限りどこかでサオをだすことができる。今回は西風に西岸へのエントリーを阻まれたので、立馬崎を回り込んで風裏になる小中山を目指した。

tba6_ph_04_03 西ノ浜の石積み堤に入って離岸テトラとの水道を探りたかったが、この日は西風に阻まれた

tba6_ph_04_17 福江漁港に近い小中山テトラ。満潮時には目の前で4mほどの水深がある。この日は数メートル前方にスナメリが群れていた


 小中山の海岸には浜からテトラ帯が伸びていた。弱く風を感じるものの背中に受けながら釣りができるので支障はない。少し移動しただけで目の前には穏やかな三河湾が広がっていた。エサ釣りでメバルをねらっていた先行者に話を伺うと芳しくないとのこと。この日は満月の大潮回りとあって影ができるほど明るく、確かにメバル釣りには向かないが、樋口さんは潮に合わせた釣りを展開すれば顔は拝めるだろうとタックルを準備した。

 1gのジグヘッドにセットしたのはアジリンガー。春のパイロットとして有効なクリアチャートをチョイスした。テトラ帯の先端に入った樋口さんはジグ単を潮上にキャスト。ラインのテンションをキープするために少しずつリールを巻く程度で、自然に中層を漂わせるイメージでドリフトさせながらジグ単を流していく。満潮から下げに入った流れは速く、あっという間に潮下へと流されていく。電気ウキ釣りが苦戦するのも納得である。

tba6_ph_04_02b たとえ潮が川のように流れてもジグヘッドを1gより重くするとメバルは食ってこない。立ち位置を変えながら軽いジグ単が馴染む場所を捜すことが重要

tba6_ph_04_04 開始間もなくカサゴがヒット。潮に対して釣りが遅いと判断してピッチを少し上げた

「春の三河湾は特に潮が大きく動くので、流れに応じて随時ポイントを移動していかないと好釣果に結びつきません」と、やや潮の緩い基部寄りに20mほど移動して再びキャスト。程よくジグ単が潮を捉えて漂い、潮下でワームが反転したところで待望のメバルが食ってきた。「潮の流れが強いからと、ジグヘッドを重くしてまで実績ポイントで粘るのではなく、軽いジグ単で釣りが成立するポイントに入って正解でしたね。三河湾ではジグヘッドを1gより重くすると、極端にアタリが減るように感じます。こうして、ちょっと立ち位置を変える程度でもフィーリングが大きく変わりますからね。潮読みは大切です」

 ヒットパターンを見つけた樋口さんは、この後もコンスタントにメバルをキャッチした。

tba6_ph_04_20 ヒットパターンを見つけたら立て続けにヒットするのがメバリングの楽しいところ

tba6_ph_04_21b 三河湾で釣れるメバルは小振りだが、渥美半島に関しては一回りサイズがよい。20~25㎝が顔を出す

縦の釣りに切り替えて20㎝超えをキャッチ


 時間が経過して潮位が下がってきた。潮が緩んでドリフトの釣りではアタリが疎らになってきたので、最後に型ねらいに変更。ジグヘッドの重さはそのままにフックサイズを大きくして、ワームを長さのあるムイムイクワッドに交換した。ボトム近くまでゆっくりフォールさせてから軽く縦ジャークで誘い上げたところ、この日最大となる20㎝を超える良型が顔を出した。

tba6_ph_04_07b ドリフトのパターンにハメた樋口さんがキャストごとにヒット。テンポよく釣果を伸ばしていく

「それまで食ってこなかったメバルにスイッチを入れるためにも引き出しを多く持つことが大切です。根魚の類は貪欲で近くにルアーを通せば食ってくるイメージが強いですが、思っている以上にメバルは繊細です。意識的に横や縦にアプローチを変えることで、ねらって食わせたというメバリングならではの満足感も味わえます」と、満足そうにメバリングを切り上げた。

tba6_ph_04_05 この日良型を量産したムイムイクワッド

tba6_ph_04_09 最後にひと際サイズのよい20㎝超えが食ってきた。ドリフトの釣り方で釣り切ったと思いきや、スローフォールからのジャークに反応した。完全にねらって食わせた1尾

 このまま納竿しても充分な釣果だったが、樋口さんは何とかベッコウゾイが釣れないものかと、テキサスリグのタックルに持ち替えて風を避けながらランガン。

 最初に向かったのは表浜の日出の石門。美しい砂浜に突如として巨大な岩の岬が突き出た石門は、遠州灘屈指のルアースポットで、ベッコウゾイはもちろん、ヒラメやシーバスを追い求めるアングラーが昼夜を問わず訪れる。ただし、根が荒くてルアーのロストが激しい。特にボトムを探る釣りは常に根に干渉しながらの釣りになるので、いくつルアーがあっても足りない。今回はフィールドに精通する樋口さんがデザインしたシンカーを使用してロストなし。「ラインブレイクするたびにシステムを組んでいては釣りに集中できません。ハードロックフィッシュゲームでは、根掛かり回避能力が大きな武器になりますよ」

イチオシギア
クロスツー『魔法の玉ムク』 tba6_ph_04_kakomi01-1 tba6_ph_04_kakomi01-2 遠投性に優れる高機能テキサスシンカー。倒れにくく転がらない形状で、たとえ倒れてもラインを張れば素早く立ち上がる。ラインを通す穴に工夫が凝らしてあり、根掛かり回避性能が抜群。フックが常に上を向くのでフッキング率も高い。20~45gの3サイズ。実釣テストではフィールドを問わず数多くのベッコウゾイをキャッチしている

tba6_ph_04_23 ベッコウゾイを求めて日出の石門に入った。大型のメバルも潜んでいる

tba6_ph_04_18 小中山テトラは湾内といっても渥美半島の先端に位置しているので潮の流れは速い。ベッコウゾイとクロソイをねらってみたが、20gのシンカーでも流されてしまう


 確かに根掛かりを連発すると心が折れる。手がかじかむ寒い時期ならなおさらだ。最近は三重県の熊野灘や鹿児島県の錦江湾など、火成岩帯のフィールドでのハタゲームが流行しているだけに、こうした根掛かりが少ないシンカーは重宝されるに違いない。

 石門では反応が得られず、続いて内湾の宇津江公園もチェックしたが、すでに干潮を迎えて大きく潮が引いてしまい、ねらいたい根や石積みのブレイクが露出。遠投して広範囲を探ってみたがショートバイトが1回あったのみ。さすがに状況は厳しく、残念ながらベッコウゾイはお預けとなった。

tba6_ph_04_24 抜群のロケーションが魅力の日出の石門。明るい時間帯はヒラメやマゴチをねらうアングラーがサオを振る

tba6_ph_04_25 三河湾は東海地区で特にベッコウゾイの魚影が多いエリア。東北のような巨大な個体は見かけないが、30㎝までなら顔を拝むことができる

 伊良湖周辺では、梅雨までメバリングが楽しめる。最初にジグ単の釣りを展開して、着水してすぐに食ってくるようならばミノーやシンキングペンシルなどのプラグに切り替えるといい。表浜の西磯では25㎝を近い良型も出るので魅力的だ。ベッコウゾイも5月に佳境を迎える。特に三河湾の岩礁エリアや西ノ浜では、東海地区ではなかなか拝めない40㎝オーバーの実績もあるので一発が期待できる。テキサスリグで離岸テトラや岩場に潮が当たって流れがよれているようなポイントをチェックしていくと明確なシグナルを送ってくるはずだ。

ショップ
ヒグチ釣具店 tba6_ph_04_kakomi02 住所=愛知県田原市小中山町北郷110
営業時間=7~20時半(好天時は早朝より営業)
問合先=TEL0531・32・1138


おすすめの立ち寄り処
道の駅あかばねロコステーション tba6_ph_04_kakomi03-1 特産品の釜揚げシラスや田原ポークをはじめ、地元で採れた果物や野菜を安い価格で販売している渥美半島で人気の道の駅。お昼には地元の食材を詰め込んだロコステ丼を目当てに大勢の観光客で賑わう。また、ロコステーションに隣接する「マルカ農園観光部」(TEL0120・453・167)では、4月下旬からメロン狩りが始まる。マスクメロンの食べ放題は実に魅力だ。
住所=田原市赤羽根町大西32-4
営業時間=9~17時、年中無休
問合先=TEL0531・45・5088


072-095zenkoku04_out 交通●東名高速・豊川ICを出てR151号を南下し、突き当たりのR23号・豊橋バイパスを左折。案内標識に従って大崎ICを下り、R259号を西進して伊良湖方面へ



レポート◎伊藤 巧
昭和44年生まれ。愛知県在住。美味い魚を求めて東奔西走。クロダイかかり釣りとアオリイカのヤエン釣り、ビワマスのレイクトロウリングが大好き。今年はサーフの尺アジ釣りに燃える予定。下手釣り集団チーム白馬車&江戸前なめろう隊所属


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2019/4/30

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