編集部2017年2月25日

イワナ・ヤマメ釣り 埼玉県・荒川水系

ヤマメ イワナ 全国おすすめ釣り場 河川/湖沼 埼玉

早春の渓流は雪代含む釣り場がほとんど。 魚たちの活性も低い。 でも日当たりや湧水など水が温みやすい渓谷だって各地にある。 ここでは解禁当初から実績の高い川筋を案内したい。

葉脈のごとく広がる妖精の棲む細流

大沢健治 解説

早春の渓流は雪代含む釣り場がほとんど。
魚たちの活性も低い。
でも日当たりや湧水など水が温みやすい渓谷だって各地にある。
ここでは解禁当初から実績の高い川筋を案内したい。


この記事は『つり人』2016年4月号に掲載したものを再編集しています。

大沢健治◎解説
1972 年生まれ。埼玉県日高市在住。釣り歴は36 年。大学に入ってから渓流釣りにのめりこむ。上州屋川越店店長を務める。『全日本暇人協会』会員

荒川水系の概要

arakawa
 秩父盆地を中心にその周囲の山々から荒川に注ぎ込む支流は、そのほとんどがヤマメやイワナの好釣り場である。滝川や大洞川などの険谷もあれば、中津川や浦山川などの里川もある。源流部の標高は1000mを超えるが、初夏の釣り場と考えたほうがよく解禁当初は標高500m前後のいわゆる里川を中心に釣るとよい。秩父盆地の南部・西部の山々から流れ出る河川は日陰になる部分が多く源頭部の標高も高い。このため水温が上がりづらい。一方で赤平川や小森川、薄川などは釣り場が比較的平坦で開けた区間が随所にあり、水温も上がりやすい。

小森川


028-036dantou-keiryu_cs6 (12)_1 小森川は小規模な支流。早春はこんなヒラキに魚が多い。静かにアプローチすること

028-036dantou-keiryu_cs6 (13)_1 パーマークの整った美形ヤマメが棲む小森川の谷

028-036dantou-keiryu_cs6 (11)_1 日当たりのよいエリアが多い小森川。頭上に木が張り出しているので、天井イトは太めにし、手尻を短くしたほうが釣りやすい

 源頭は両神山で小鹿野町南部を東に流れ赤平川に合流する。朴の木橋上流部は禁漁区となり、川塩の集落から上流域が実績の高いエリアだ。それより下流部は浅く平坦な流れで釣趣に欠ける。雨天は採石場からの白いニゴリが入りよくない。採石場を過ぎ約1㎞は自然の流れを取り戻す区間だ。やがてキャンプ場が現われ、平坦な流れになる。一度退渓し上流の煤川の堰堤が続く区間まで移動したほうがよい。堰堤下はすべてポイントとなる。それより上流は広河原付近を除きすべてポイントとなる。解禁当初は少しでも水深のあるポイントを選ぶこと。堰堤下やトロ場、淵などを静かに探れば釣果が伴う。もちろんアプローチには気を使いたい。また放流直後の魚ならイクラやブドウムシでもよいが、一週間も経てば川虫を使ったほうがよい。

薄川(横瀬川)

028-036dantou-keiryu_cs6 (15)_1 自然産卵のヒレピンがこれだけ揃うこともあるのが薄川のポテンシャル

028-036dantou-keiryu_cs6 (14)_1 薄川は小場所でも掘れ込みがあれば見逃さずに探ってみよう


 小森川と同じく両神山を源頭に持つもうひとつの渓流釣り場が薄川。小森川より水量は若干少なめ、人が多い小森川に比べ比較的のんびりとした雰囲気を持ち、小森川が混んでいる時の逃げ場となる釣り場だ。下流部は平坦で石も小さくて浅いため、釣り場となるのは日蔭の集落を抜けた辺りからがおすすめ。上流は集人付近までとなる。約3㎞の短い釣り場だがヤマメは元気に迎えてくれるはず。堰堤下や落ち込みはいうまでもないが、浅い流れでも底石周りを丁寧に探ると釣果に結びつく。特に解禁当初は水量が少ないことも多い。小さなポイントもきっちりと探ったほうがよい。道路沿いの釣り場だけに入退渓も分かりやすい、入門にもおすすめの釣り場だ。

生川


028-036dantou-keiryu_cs6 (16)_1 生川の釣り場は区間が短いものの、ヤマメの数はすこぶる多い

028-036dantou-keiryu_cs6 (17)_1 生川のヤマメもこれまた美形

 秩父のシンボルとも言える武甲山を源頭としてその南側の山からも水を集めて北流し横瀬川へ入る小渓流が生川である。規模は小さく釣りが可能な区間は短い。にもかかわらず成魚放流も80㎏と多め。また川育ちのヤマメも意外と多い。生川へ向かう道路の両脇には石灰の工場が立ち並ぶ区間があり、その工場地帯を抜けた所からが釣り場になる。堰堤が出てくるが簡単に巻くことができるので問題ない。ねらうポイントは堰堤下や落ち込みからのヒラキ、淵など、小河川だがヤマメは目視できることが多いのでアプローチに気を付ければサイトフィッシングも可能だ。しばらく行くと武甲山への登山者が使う駐車場が出てくる。その辺りまで来ると水量も減る。時間とともにヤマメはかなりスレてくる釣り場ゆえ解禁当初のほうがおすすめだ。

浦山川

028-036dantou-keiryu_cs6 (18)_1 浦山川の流れは変化に富む

028-036dantou-keiryu_cs6 (19)_1 浦山川の美形イワナ


 昨シーズンに何度かサオをだし、魚が多いと感じたのが浦山川だ。秩父漁協管轄内でも一番のメジャー河川といえる。北向きに流れる渓で雪解けが遅かったり気温が上がりにくかったりといったデメリットもあるが、沢のヤマメやイワナは比較的低水温でも口を使う。

 丁寧に探れば釣果はあがると思われる。漁協もこの川には力を入れており、今シーズンの放流量は管轄内で一番多い440㎏となっている。秩父さくら湖と名付けられた浦山ダムのバックウォーターからすぐに釣りは可能だが、オススメの区間は細久保谷の合流から上流の広河原谷にかけて、昨年秋、禁漁前も魚影は確認済み。特に危険な場所もなく、林道も沿っているため入渓もしやすい。途中に管理釣り場があるので注意。

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●管轄漁協:秩父漁協(℡ 0494・22・0460)
●入漁券取扱所:芦ケ久保川(横瀬川)
周辺=サンクス秩父横瀬町店(℡ 0494・21・7773)、細久保谷周辺=浦山渓流フィッシングセンター(℡ 0494・25・3922)
●交通:関越自動車道・花園IC を降り、R140 沿いに荒川周辺。浦沢ダムを回り込み、大峰トンネルを抜けると入川と滝川の合流点。芦ケ久保川(横瀬川)には狭山日高IC で降りて県道347 号からR299を右折して秩父方面へ正丸トンネルを抜けると芦ケ久保川に出る

2017/2/25

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    この夏も本当に暑かった。でも、ほっとひと息つく前に、ゼッタイ出かけたい釣りがある。秋の産卵を前に、エサを積極的に追いかける山の大イワナ。ずっしりとした体躯に育ち、強烈なアタリで目印を吹き飛ばすアユ。どちらも今シーズンのフィナーレを飾るには、まだもう少し猶予がある。 涼しくて魚が大きい今の季節は、誰もが思わぬ良型と出会えるチャンス。経験豊富な釣り人も、あるいはビギナーも、今こそ川をめざそう!