道具立てがシンプルでコンパクトな小もの釣り。 電車釣行ができたり、ちょっと隙間時間を見つけて楽しめるのも魅力だ。 気構えせずにふらっと行きたくなるような都会や住宅街のオアシスを紹介。
壮観なメタセコイアに囲まれた癒し空間
編集部◎まとめ
電車釣行ができたり、ちょっと隙間時間を見つけて楽しめるのも魅力だ。
気構えせずにふらっと行きたくなるような都会や住宅街のオアシスを紹介。
この記事は『つり人』2016年5月号に掲載したものを再編集しています。
厳寒期でも好釣果
別所沼ができたのは、約100万年前。関東ローム層でも一番下の地層(沖積層)にあり、大宮台地の浸食した谷から湧き出た水が低地に溜まってできたとされる。この沼は、古くから水田かんがい用水のため池として貯水され、利用されてきた。
昭和初期、東京・深川の小島長治郎氏が、名所として遊覧地を作るために、別所沼一帯の土地を借り開発。沼を掘り、島を作り、弁財天をまつって池の周囲にはサクラを植えた。昭和31年に県の所管になり、さらに平成15年にさいたま市に移管された。
沼の周囲にはメタセコイアが林立した散策路があり、散歩すると何とも爽快な気分である。ゆっくり歩いて15分程度。沼の北側には遊具があり、小さなお子さんが楽しむのにぴったりだ。
2月下旬の下見では、厳寒期にも関わらず、ヘラブナファンや小ものファンで賑わっていた。小ものねらいで人気があったエリアは沼の東側。目の前に杭があり、魚の付き場になっているようだ。バケツにはたくさんのクチボソがキープされており、好釣果であった。
水と緑が気持ちよく融合した公園であり、家族と一緒に来ても楽しめるだろう。
メタセコイアの木が空に伸びる様は壮観。2月下旬に訪れた時は河津ザクラが満開
小ものファンのバケツの中を見せてもらうとクチボソがたくさん釣れていた
ねらいは杭周り
クチボソに混じってマブナも釣れる
駐車場はあるが停められる台数はそう多くない。休日は停められない可能性もある
問合先●さいたま市公園緑地協会(048・711・2290)
交通●埼玉首都大宮線・浦和南ICを下りてR17を直進。田島交差点を右折して県道40 号で別所沼公園へ