房総半島の東側のちょうど中央にある大原漁港。遊漁船の基地としても賑わい、全国屈指のイセエビの水揚げもある。漁港の規模は比較的大きく、漁港の周囲や港内は砂泥のため荒れると濁りやすいが、普段は穏やかでのんびりとした漁港だ。
ダート&フォールで誘惑
案内◎渡邉長士
渡邉長士
昭和56年生まれ。千葉県いすみ市在住。「釣れる魚は釣れる時に釣る」をモットーに地元の房総半島を中心に旬な魚を常にねらっているマルチアングラー。釣りは5歳の時から始め、アジング歴は10年以上
この記事は『つり人』2016年10月号に掲載したものを再編集しています。
ライトソルトの好敵手
房総半島の東側のちょうど中央にある大原漁港。遊漁船の基地としても賑わい、全国屈指のイセエビの水揚げもある。漁港の規模は比較的大きく、漁港の周囲や港内は砂泥のため荒れると濁りやすいが、普段は穏やかでのんびりとした漁港だ。
各所に駐車スペースがあり、車を横付けして釣りができる場所も多い。トイレは2ヵ所ある。カンパチの幼魚であるショゴは外房の沿岸に6月ころから姿を見せ始めるが、大原漁港内に入って来るのは8月ごろから。
最初は20㎝ほどの小型だが、日を追うごとにどんどん成長し9月頃には30㎝前後になる。10~11月には最大で40㎝近くまで成長し、徐々に港から出て行く。
ショゴの群れを確認しながらねらう
タックルは7~8フィートのメバルロッドのMLクラスなど10g程度のルアーを扱いやすいもの。リールはダイワ製品なら2000~2500番のハイギアがおすすめ。ラインはPE0・3~0・6号にフロロカーボンの2号前後のリーダーを1mほど結ぶ。
ルアーは5~7㎝のペンシル、5㎝前後のシンキングミノー、5g前後のスプーン、5~10gのメタルジグが基本的なルアー。さらにラパラ社の通称“アイスジグ”と呼ばれるジギングラップのW3(5g)~W5(9g)やダイワの『月下美人SWライトジグヘッド鏃SS』と『月下美人ダートビーム』のセットなどのダートアクションもショゴには効果大。
メインのポイントは港の一番奥にあたるエリア。ここはイナッコなどのベイトが豊富でスロープのシャローには10㎝以下のイナッコをはじめ小メジナ、ハゼ、エビやカニなどの甲殻類も多い。ショゴの群れはこのエリアに溜まりやすく最も安定した釣果がある。魚市場前や赤灯堤防の護岸も回遊するがムラがある。ボラの群れの周囲や流れ藻などの付き場がある場合や、潮が澄んでいる時などショゴが目視できる場合はねらってみる。
釣り方はショゴが見えない場合、メタルジグやスプーンを遠投して中層~ボトムをトゥイッチングしながらやや速めに巻く。マヅメ時や表層にベイトが多い場合はペンシルベイトなどのトップウォータープラグやメタルジグを水面で高速巻きするスキッピングも有効。
早いアクションで追い切らない場合はミノーのトゥイッチングで移動距離を抑えながらトリッキーなアクションでねらう。ショゴの付き場となるものがある場所やショゴが見えた時などは一撃必殺のダート系が強い。幅の広いダートと素早いフォールで見切らせないようにするとショゴの群れがワラワラと追いかけてくる。

問合先●アタック5大原店(℡0470・64・0030)
2017/8/25