外房・勝浦市の東部に位置する豊浜・新官港は2つだった港が一緒になり、形状は1つの漁港となった。だが、以前の名残で北側を新官港、南側を豊浜港と呼ぶ人も多い。
黒潮が呼び込むビッグゲーム
渡邉長士◎レポート
レポーター=渡邉長士
昭和56年生まれ。千葉県いすみ市在住。「釣れる魚は釣れる時に釣る」をモットーに地元の房総半島を中心に旬な魚を常にねらっているマルチアングラー。釣りは5歳の時から始め、アジング歴は10年以上
この記事は『つり人』2016年6月号に掲載したものを再編集しています。
外房・勝浦市の東部に位置する豊浜・新官港は2つだった港が一緒になり、形状は1つの漁港となった。だが、以前の名残で北側を新官港、南側を豊浜港と呼ぶ人も多い。この漁港の周辺は黒潮が最接近するエリアで、アジやサヨリなどの小型の魚から時にはヒラマサやマダイが堤防から釣れる。
中でもオススメのターゲットがヒラメ。特に春から初夏にかけてはカタクチイワシが接岸することが多く、それを追ってヒラメも射程圏内に入って来る。メインポイントは新官港側の船道。ここは両側が浅い岩礁帯で船道の水深は4~5mほどある。船道の海底は砂地に海藻が点在しており、ヒラメの付き場になっている。
サーフと違いポイントが限られるのでねらいやすく沖から入ってきたイワシとヒラメが船道に集中するので釣りやすい。北側の駐車場下は足場がやや高く、水深は満潮時で2~3mと非常に浅い。サヨリなどのベイトが入っている時はチャンス。過去にはここで80㎝クラスもキャッチされているので潮位の高い時にベイトがいればねらってみるのも面白い。
タックルはロッドが10フィート前後のシーバスロッドで40gのルアーをキャストできるもの。リールはダイワ製なら3000番クラスでハイギアがおすすめ。ラインはPE1~1・2号に20~30ポンドのリーダーを接続。ルアーは、水深のある船道の場合、飛距離が出てボトム付近をねらいやすい20~40gのメタルジグ、メタルバイブなどの実績が高い。
また、シャロー用は13㎝前後のフローティングミノーと活性が低い時用にヒラメ用ジグヘッドに3~4インチのシャッドテイル系のソフトルアーも用意しておきたい。釣り方はなるべく遠投し、一度ボトムまで沈め、ロッドを上げてボトムから1~1・5mリフトし、フォールを繰り返すリフト&フォールか、10回転ほどただ巻きした後に浮き上がった分を沈めるリトリーブ&フォールも効果的。
交通●圏央道・市原鶴舞ICからR297を勝浦方面へ進み、勝浦市墨名交差点を左折し大原方面へ。車修理工場のあるT字路を右折し港の駐車場へ
問合先●コスタフィッシングサービス(℡0470・73・7738)
2017/4/25