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編集部2019年12月27日

北海道道南せたな町・ホッケのルアーゲーム

全国おすすめ釣り場 北海道 ホッケ

岩手県岩洞湖はシーズン初期から大型ねらいが可能なワカサギ釣り場です。例年1月中旬から解禁となる氷上釣りを紹介します。

厳寒期もルアーに反応する好ターゲット

レポート◎小林亮



ホッケは真冬でもルアーで釣れる!

 北海道で広く愛されている魚、ホッケ。居酒屋の定番メニューである一夜干しのほか、道内では魚のフライ料理といえばホッケを思い浮かべる人が大多数。庶民の味として親しまれている。サケ、サンマ、ニシンなどと並ぶ道産子のソウルフードというか、ソウルフィッシュだ。釣りのターゲットとしても人気で、道央や道南日本海では時季になるとホッケ釣りの有名ポイントは大勢の人で賑わう。

 日本海のホッケの好期は年に2度あり、そのひとつは産卵で接岸する晩秋~初冬。例年10月下旬になると釣果が聞こえ始め、11~12月にピークを迎える。そしてもうひとつが春~初夏。4~5月もよく釣れ、おおむね6月に閉幕する。ただ、1~2月も決して釣れないわけではない。厳寒期なうえ、ホッケが産卵後で食味が落ちることもあり積極的にねらう人が多くないだけで、魚は岸近くの浅場にいるのでねらえば釣れる。

 ホッケはウキフカセ、サビキ、投げ、ルアーと釣り方が多いが、この時季は良型の釣れる確率が高いルアーで挑むのが面白い。また、荷物が比較的少ないルアーフィッシングなら磯へのエントリー時に体力的負担が少なく、身軽なので安全面でもリスクを減らせるのもメリット。

「ホッケはいろいろなルアーに反応するので、僕はジグ、ワーム、インチク、バイブレーションなどを使っています。6インチクラスのワームで40㎝オーバーをねらったり、風がある日は遠投が利くジグで沖めを探ることが多いですね」とは函館市のインパクト・スタッフの野田侑史さん。

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ジグやインチクなどをフックが複数あるシステムにすると2尾掛かることもしばしば。一時は減少傾向にあったホッケだが、漁獲制限などの成果が現われて近年は資源数が回復しつつある

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ソイ類も楽しいターゲット。これはインチクにヒットしたマゾイ(キツネメバル)

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ロッドは9~10フィート、ルアーウエイトMAX35g以上のスペックがマッチ。ロックフィッシュ用のほか、シーバス用、ライトショアジギング用がベター

 

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野田さんの愛用するルアー。ジグヘッド+シャッド系ワーム、バイブレーション、インチク、ジグ。深場のポイント、強風時でも扱いやすい30g前後の重めが主体

 
新版 根魚北海道
本書はアイナメとソイ、二大ターゲットの興味深い生態からスタートし、道内のエキスパートによる日中のアイナメ、夜のソイ&エゾメバル、さらにハチガラ、カジカの攻略法。そのほか、超が付く大ものが期待できるフィールドを厳選して取り上げているほか、各エリアのおすすめ磯釣り場を掲載しています。

数なら中層、型なら根をタイトにねらう

 野田さんはホッケ、ソイなどを追って真冬も磯に通う。「厳寒期は積雪で駐車スペース、磯までの入釣ルートの確保が難しくなりますが、これらがクリアできる釣り場なら、あとは海がナギるのを待つだけです(笑)」。よく行くのはせたな町の大成エリア。今回訪れた帆越岬周辺のほか、太田平盤、小歌岬など好磯がひしめく。いずれもホッケの魚影、サイズともに申し分なく、ソイも型ものを望める。

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この日は帆越岬周辺に入った。まだ積雪が少なく、廃道を歩いて向かうのでそれほど苦もなくエントリーできたが、今後ドカ雪が降った後は厳しくなるかもしれない

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釣り場は沖めを探れる磯の先端が有望。それにしても、せたなの海は冬も美しい

 また同エリアは海アメ、海サクラがねらえるサーフもあるので、悪天候で磯が厳しいときの〝保険〟があるのも心強い。ナギの予報でも釣り場に行ってみたら釣りにならないことは結構ある。

 釣り方はルアーの種類を問わず遠投して、底まで沈めたらリフト&フォール、またはスローリトリーブで誘うのが基本。活性が高い時は足もとまで群れでルアーを追ってくることもたびたびある。小~中型のホッケは中層に浮いていることも多く、それほど根をタイトに探らなくても釣れる。ただ「根ボッケ」と呼ばれる型ものは根に付く傾向がある。どちらをねらうかで戦略は異なるが、ホッケはいれば素直に食ってくることが大半ゆえ、反応がなければねばらず、ラン&ガンで広範囲を探るのが一尾への近道かもしれない。

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これは30㎝を少し超える中型のホッケ。これから春に向けて脂が乗り太くなる。12月中旬の取材日はこんなサイズが連発した

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ホッケも良型はよく引く。エキストラヘビーの剛竿をこれだけ絞り込む

 
ピュアフィッシングジャパン
アブ システムヒップバッグ tba2_ph_01_kakomi01
ソルトウオーターのルアーフィッシングで使い勝手のよい多機能なヒップバッグ。プライヤーホルダー、サイドボトルポケットを備え、ワームやシンカーを収納できる取り外し式のポケットのほか、内部のメッシュポケットはリーダー収納時に便利なリーダー用ホールがある


 

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ホッケは個体によって体色が異なる。この魚は全体的に青みがかっていて、尾ビレの両隅が黒かった

 
ショップ インパクト tba2_ph_01_kakomi02
住所=北海道北斗市七重浜4-26-12
営業時間=10~21時(日曜18時閉店)
問合先=℡0138・48・7400


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交通●札幌方面からは道央自動車道の国縫ICからR230、R229経由。または八雲ICからR277、R299 経由。どちらも札幌から約4時間。函館からはR227で江差まで出て、そこからR229 を北上で約3時間

 

レポート◎小林亮
昭和55年生まれ。北海道札幌市在住。好きな釣りはルアーフィッシング全般、アユの友釣り、氷上ワカサギ釣りなど。姉妹紙「ノースアングラーズ」で道内の釣り場紹介記事を担当。釣って食べて浸かって北海道の生活をどっぷり満喫中


この記事はつり人2019年2月号でも読むことができます



 

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