<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
編集部2020年1月28日

北海道道北・桜岡湖のワカサギ釣り

ワカサギ 全国おすすめ釣り場 北海道

剣淵町と和寒町にまたがって広がる桜岡湖は、道北の人気ワカサギ釣り場のひとつ。旭川からのアクセスがよく、好調なシーズンは500~600尾の釣果もよく聞かれる桜岡湖のワカサギ釣りを紹介します。

旭川からのアクセスが良好で、好調なら500~600尾の釣果も

レポート◎小林亮



道北の人気ワカサギ釣り場

 剣淵町と和寒町にまたがって広がる桜岡湖は、道北の人気ワカサギ釣り場のひとつ。「旭川からのアクセスがよく、好調なシーズンは500~600尾の釣果もよく聞きます。釣れれば10㎝オーバーという感じで型もいいです」とは道北の氷上ワカサギ釣り事情に明るい、フィッシュランド・パワーズ旭川永山店の伊藤政光さん。

 北海道に歴史的大寒波が到来後の2月中旬(2019年)、伊藤さんとその仲間で「桜岡湖に通い始めて25年くらいかな」と話すベテランの高島純一さんと同地を訪れた。午前5時半、まずは湖の西側にある剣淵温泉ホテル・レークサイド桜岡で受付をすます。湖岸に駐車場は3ヵ所あり、今回は和寒側にクルマを停める。デカサギ求めて辺りはまだ薄暗いが、ヘッドライトを点け、スノーシューを履いて歩き出す。


tba4_ph_01_01
デカサギの実績は道内屈指。群れが集まるスポットを捜しあてれば、大ものラッシュ必至!?


tba4_ph_01_04
この日は湖の中央辺りにテントを設営した。剣淵町と和寒町の町境もこの辺だ

 桜岡湖はワッサム川を堰き止めて造った貯水池。「川の本流筋が湖の南岸寄りにあって、そこが好ポイントになります。1月の開幕直後は中央の広い駐車場の対岸辺りに入って、2人で200尾ほど釣れました。でも、その後の釣行で数が伸びなかったので、今日は湖の東側に大きく場所を移動してみます。産卵を意識した群れが、インレット近くのポイントに集まっているかもしれませんから」。それから穴を開け、魚探を入れて反応をみる作業を繰り返す。「18個開けたのが今までで最多かな。そのときは手動のドリルで体力的に大変だったけど、その苦労が報われる釣果だったから、それ以来妥協せずにトコトン捜すことにしています。〝何かの調査ですか?〟と真顔で聞かれたこともありますけど」と高島さん。この日は電動化したドリルを相棒に計13個の穴を開け、12個目の岬近くの穴に釣り座を決めた。この氷上の宝捜し的な感じも、間違いなくワカサギ釣りの魅力のひとつだ。


tba4_ph_01_06
駐車場代(1台1000円。日帰り温泉1人分のチケット付き)を湖の西側のレークサイド桜岡で支払う


tba4_ph_01_05
魚探に納得のいく反応が現われるまでポイント捜しは続く



最大魚は15.3㎝!

 午前8時にテントの設営などを終え、いざ実釣開始。水深は約2.7m。しかし、仕掛けを下ろしてみると、期待とは裏腹にウグイのアタリばかり。魚探に出ていた反応はウグイだったのか……。それでも、少しすると伊藤さんにワカサギがヒット。評判どおりの良型が穴から現われる。「この大きさですから、引きはウグイ並みに強くて、上げるまでどっちか確信できないんですよね~」と笑顔。魚影はそれほど濃くないようだが、それからはポツリポツリとワカサギが掛かるようになった。釣れるのはほぼ底付近。伊藤さんはエサにサシのほか、ブドウムシを小さくカットしてハリに付けていた。


tba4_ph_01_02
伊藤さんは渋めの状況ながらていねいにアタリを取り、着実に数を伸ばしていた

 10時過ぎ、15.3㎝という正真正銘の〝デカサギ〟が高島さんに来た。「前回の釣行でもそうだったのですが、今日も釣れるのは全部デカいですね。例年は10尾くらい釣ると10㎝オーバーが1尾混じる程度で、基本は5~8㎝を数釣りできる釣り場。でも、一尾一尾が釣り応えあるし、こういうのも楽しいですね」。同湖のワカサギが良型に育つ理由は定かではないが、ゲストのウグイも魚体のコンディションがすこぶるいいだけに、エサが豊富なのだろう。シーズン閉幕は氷の状況しだいだが、例年3月1~2週目。終盤の大ものねらいはこれからますます熱くなる!?

水平器
tba4_ph_01_kakomi01-2
氷上釣り経験者なら、斜めに開いた穴の釣りにくさはご存知のとおり。そこで高島さんは氷に穴を垂直に開けるべく、電動ドリルドライバーの追加ハンドルに水平器を付けている。電動工具は地味な色が多いが、蛍光色がワンポイントあるとちょっとスタイリッシュに見えるのは私だけ?



tba4_ph_01_03
この日の最大魚は、高島さんが釣った15.3㎝! ちなみに、北海道では大きいワカサギは一夜干しにして食べる人が少なくない


tba4_ph_01_07
ワカサギの日本記録は定かではないが、そのクラスの大ものを追える釣り場はそう多くないだろう




tba4_ph_01_09
ゲストのウグイは総じてポッチャリ体形。エサが豊富なのだろう。ワカサギが大きく育つのもうなずける


tba4_ph_01_08
「仕掛けは1.5号を中心に使っていますが、小さいのが混じらない今年は思い切って2.5号前後の大きめでもいいかもしれませんね」


tba4_ph_01_10
高島さんは電動、伊藤さんは手巻きのタックルで楽しんでいた。水深は最深部で6~7mと浅いので好きなスタイルでOK

 
フィッシュランド・パワーズ旭川永山店
tba4_ph_01_kakomi02
住所=北海道旭川市永山11条4
営業時間=10~20時(日曜18時まで)
問合先=℡0166・49・2223



P098-109zenkoku01_out
交通●道央道・和寒ICで降り、R40、道道205号で湖岸へ。旭川から約50分、札幌から3時間


 



レポート◎小林亮
昭和55年生まれ。北海道札幌市在住。好きな釣りはルアーフィッシング全般、アユの友釣り、氷上ワカサギ釣りなど。姉妹紙「ノースアングラーズ」で道内の釣り場紹介記事を担当。釣って食べて浸かって北海道の生活をどっぷり満喫中


この記事はつり人2019年4月号でも読むことができます



 

おすすめ記事

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。