平成28年の春ブナ釣りも終盤戦。今年は温暖な陽気に加え、雨も多いので、この原稿を作成している3月14日現在、すでに大釣りをしたとの報告も入っている。今年のマブナの動きは早いかもしれない。
半ヅキ仕掛けでアシの切れ目ねらい
坂本和久◎レポート
月刊つり人の精鋭ライターが自信をもってオススメする厳選釣り場レポーター=坂本和久
昭和38年生まれ。東京都中野区在住。東京ハゼ釣研究会所属。息子に釣りの楽しさを伝承中のサンデーアングラー。
この記事は『つり人』2016年6月号に掲載したものを再編集しています。
平成28年の春ブナ釣りも終盤戦。今年は温暖な陽気に加え、雨も多いので、この原稿を作成している3月14日現在、すでに大釣りをしたとの報告も入っている。今年のマブナの動きは早いかもしれない。
しかし、お楽しみはまだまだ続く。今回紹介する釣り場は、茨城県稲敷市上之島と本新の間を流れるザコ川だ。釣り場は新東小付近からザコワンドまでの約5㎞と広い。4月の上旬から中旬にかけて、乗っ込み本番で釣り人も多く訪れる。落ち着いた5月に入ってからのほうが釣り人も少なく、楽しい釣りができる。
流程の長い釣り場だが、私のおすすめは上流の新東小付近。流れの中にアシが生えているので釣りにくい場所もあるが、こういった障害物が隠れ家になってポイントを形成している。したがって、アシ周辺をねらうとよい。
また、導水によって流れが伴う場合があるが、これはむしろ大歓迎。流れがマブナの活性を上げる。この場合、アシでできた反転流やちょっとした流れの弛みをねらうとよいだろう。障害物が多い釣り場なので、仕掛けは半ヅキ釣り用が使いやすい。
サオは渓流ザオの4・5m。ミチイト1・5号を2m取り、セル玉シモリウキ3号を3個通した下オモリ式上バリ1本仕掛けを使用。オモリはガン玉3B。ハリはキヂバリ7号、ハリスは0・6号を7㎝取っている。
エサはキヂ。釣り方は、ねらったポイントに仕掛けをそっと落としていく。今の時期、ねらったポイントにマブナがいれば一発で食ってくるはず。仕掛けを数回入れてもまったくアタリがなければ、投入ポイントを変えよう。この時期に釣れるマブナのサイズは15~20㎝が中心になるが、大ものに備えて玉網は必携だ。2015年は5月24日に釣行し、午前中3時間の釣りで15~21㎝のマブナ15尾であった。釣り場周辺は田んぼなので、畦を壊さないよう細心の注意を払って釣りを楽しんでいただきたい。
交通●東関東自動車道・大栄ICを下りてR51を鹿嶋方面に走り、利根川に架かる水郷大橋を渡たり北田の交差点から2つ目の信号を左折して新東小学校を目指す
2017/4/25