福岡県北部の宗像市からおよそ60㎞、険しい山容を頂く孤島、宗像沖ノ島。その周りは起伏に富む地形に本流がほとばしる荒海である。
タイラバでねらう大型マダイ
レポート◎小田部修久
この記事は『つり人』2017年7月号に掲載したものを再編集しています。
福岡県に沖ノ島あり
福岡県北部の宗像市からおよそ60㎞、険しい山容を頂く孤島、宗像沖ノ島。その周りは起伏に富む地形に本流がほとばしる荒海である。古くは磯の大もの釣り師の憧れの島、気合と緻密な戦略で挑む夢の舞台だったが、近年はさらにオフショアの大場所としても名を馳せている。

なかでもマダイは乗っ込みに絡む大型が続出する待望のシーズンを迎えた。釣法は鯛ラバ。基本にのっとって着底したらすみやかに巻き上げに移行し、一定の速度で巻き上げてくることに変わりはないが、沖ノ島周りの水深は70~100m超あるため、オフショアでも気合と緻密な戦略が求められる。サイズについても70~80㎝は珍しくなく、さらなる大型も視野に入れてタックルを準備しておきたい。


一投一投意識
春は水深80~90mラインをメインに探るケースが多い。タイラバの自重は水深に応じて80~100gを多用するが、潮流や風によってはパラシュートアンカーを使ったとしても底取りしづらくなるため100g超のヘッドもあるほうが対応しやすい。
時期的にはイワシやイカがベイトの中心となり、イワシは海中で縦長や球状に群れやすいためマダイの活性が上がりにくいことがしばしばある。さらに、マダイもほかの魚と同様に流れが利いているときのほうが活性は上がりやすいため、干満のタイムテーブルをざっくりと頭に入れつつ、実際の流れを一投一投意識しておくことが大切である。
つまり、釣り始めはマダイの活性やレンジ、潮流の状況を把握するためにある程度の層まで探りを入れながら釣りを展開したい。
カラーは釣行日によって変化するものの、釣り始めはやはりオレンジや赤などのオーソドックスなカラーから入るほうが迷いは少ない。それらのカラーでしばらく釣って反応がなければシルバーやグリーンなどを投下する。その際、同船者と情報を共有すればヒットカラーに辿り着く近道となる。


また、最近はネクタイの代わりにセットできるワームも登場し、バリエーションが広がっている。ワームは乗っ込みの前期、つまりプリスポーンではバイトを引き出すキーになることが多々あるため、いくつかは備えておきたいトレーラーといえる。

ただし、6月以降に訪れるアフターのシーズンにはワームの強い波動を嫌うことがあるので覚えておきたい。もっとも、巻き速度を遅くして波動を抑えるアプローチもあり、それが効くケースもあるため、決めつけずに取り組むのが肝要である。
そして、季節が進んでアジがベイトに加わるとマダイの活性はしだいに上がってくる。アジは横長に群れやすく、マダイにとっては横移動で捕食できるようになるためだ。
そんなときはタイラバを軽くキャストしてレンジをなるべく水平方向の角度に近づけて巻き取るとヒットの確率を上げられる。
イチオシギア
バリバス
『PEにシュッ!プロ仕様』
春は特に海中を漂うプランクトンなどの浮遊物が多く、それがしばしばラインに絡み付く。そうなるとスムーズな着底の妨げや釣りの邪魔になるので、ラインコートを噴き付けておき、それを未然にかわすようにする。
バリバス
『PEにシュッ!プロ仕様』


ディーパー
住所=福岡県北九州市若松区花野路3-1-2
問合先=℡093・742・0050※ガイドの兼ね合いから営業時間、休日については要問い合わせ

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レポート◎小田部修久
昭和43年生まれ。福岡県在住。フカセ釣り、船釣り、海水と淡水のルアーetc、さまざまな釣り具を宝の持ち腐れ状態にしていることを軽く悩む釣り雑誌ライター、カメラマン
2018/6/11