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マダイ釣り/福岡県宗像市/玄界灘・宗像沖ノ島沖 

タイラバでねらう大型マダイ

レポート◎小田部修久
090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (69) ガイド以外にも釣り場の開拓に勤しむ森下雅一さん。類稀なる操船技術でドテラ流しによるタイラバで乗船者をサポート。釣り場開拓に長けたプロショップディーパー店主であり、玄界灘の遊漁船・セカンドステージのキャプテン


この記事は『つり人』2017年7月号に掲載したものを再編集しています。

福岡県に沖ノ島あり


 福岡県北部の宗像市からおよそ60㎞、険しい山容を頂く孤島、宗像沖ノ島。その周りは起伏に富む地形に本流がほとばしる荒海である。古くは磯の大もの釣り師の憧れの島、気合と緻密な戦略で挑む夢の舞台だったが、近年はさらにオフショアの大場所としても名を馳せている。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (68) 宗像沖ノ島は現在も厳しい入島規制が敷かれる神聖な場所。周辺の海域は潮が走り、厳しい起伏と相まって豊かな釣り場となっている

 なかでもマダイは乗っ込みに絡む大型が続出する待望のシーズンを迎えた。釣法は鯛ラバ。基本にのっとって着底したらすみやかに巻き上げに移行し、一定の速度で巻き上げてくることに変わりはないが、沖ノ島周りの水深は70~100m超あるため、オフショアでも気合と緻密な戦略が求められる。サイズについても70~80㎝は珍しくなく、さらなる大型も視野に入れてタックルを準備しておきたい。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (70) 森下さんがキャプテンを務めるセカンドステージ号。タイラバのほかに青もののジギングやキャスティング、ロックフィッシュなどに案内してくれる

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (72) 森下船長と親交の厚い坂本厚さんもタイラバのエキスパートで、釣り場開拓に駆り出されることもあるという

一投一投意識


 春は水深80~90mラインをメインに探るケースが多い。タイラバの自重は水深に応じて80~100gを多用するが、潮流や風によってはパラシュートアンカーを使ったとしても底取りしづらくなるため100g超のヘッドもあるほうが対応しやすい。

 時期的にはイワシやイカがベイトの中心となり、イワシは海中で縦長や球状に群れやすいためマダイの活性が上がりにくいことがしばしばある。さらに、マダイもほかの魚と同様に流れが利いているときのほうが活性は上がりやすいため、干満のタイムテーブルをざっくりと頭に入れつつ、実際の流れを一投一投意識しておくことが大切である。

 つまり、釣り始めはマダイの活性やレンジ、潮流の状況を把握するためにある程度の層まで探りを入れながら釣りを展開したい。

 カラーは釣行日によって変化するものの、釣り始めはやはりオレンジや赤などのオーソドックスなカラーから入るほうが迷いは少ない。それらのカラーでしばらく釣って反応がなければシルバーやグリーンなどを投下する。その際、同船者と情報を共有すればヒットカラーに辿り着く近道となる。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (12) 090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (71) タイラバでは一般的といえるベイトタックル。沖ノ島では150gほどまで扱えるロッドにPE1号を200mほど巻けるキャパのリールが適している。タイラバは中通し式のものがスタンダードだ。カラーはオレンジや赤が主流だが、ほかの色もぜひ備えておきたい

 また、最近はネクタイの代わりにセットできるワームも登場し、バリエーションが広がっている。ワームは乗っ込みの前期、つまりプリスポーンではバイトを引き出すキーになることが多々あるため、いくつかは備えておきたいトレーラーといえる。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (73) 食いが渋いときはセブンのジャンプパーツを使ってフック本数を増やすのも有効だ

 ただし、6月以降に訪れるアフターのシーズンにはワームの強い波動を嫌うことがあるので覚えておきたい。もっとも、巻き速度を遅くして波動を抑えるアプローチもあり、それが効くケースもあるため、決めつけずに取り組むのが肝要である。

 そして、季節が進んでアジがベイトに加わるとマダイの活性はしだいに上がってくる。アジは横長に群れやすく、マダイにとっては横移動で捕食できるようになるためだ。

 そんなときはタイラバを軽くキャストしてレンジをなるべく水平方向の角度に近づけて巻き取るとヒットの確率を上げられる。

イチオシギア
バリバス
『PEにシュッ!プロ仕様』
090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (75) 春は特に海中を漂うプランクトンなどの浮遊物が多く、それがしばしばラインに絡み付く。そうなるとスムーズな着底の妨げや釣りの邪魔になるので、ラインコートを噴き付けておき、それを未然にかわすようにする。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (74) 坂本厚さんがキャッチした良型。このサイズがねらえるのだから、遠征する価値は充分にある

ディーパー
090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (76) 住所=福岡県北九州市若松区花野路3-1-2
問合先=℡093・742・0050※ガイドの兼ね合いから営業時間、休日については要問い合わせ

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (6) 交通●福岡市街からR3を東に走り、宗像方面へ。古賀市の流交差点から県道35号を北上し、花見交差点で県道495号を東に進み、宗像市に入ったら神湊西交差点を北に進み、海側へ。あとは標識に従って神湊港

レポート◎小田部修久
昭和43年生まれ。福岡県在住。フカセ釣り、船釣り、海水と淡水のルアーetc、さまざまな釣り具を宝の持ち腐れ状態にしていることを軽く悩む釣り雑誌ライター、カメラマン

2018/6/11

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