三重県尾鷲市にある梶賀漁港を紹介したい。賀田湾の入り口付近に位置する漁港で、水深があるため魚の数は多い。左右から堤防が出ており、その脇にはゴロタ場、沖には藻場が点在する。
好調の尾鷲地区! 堤防&ゴロタでデカアオリねらい
川井英嗣◎文・写真
川井英嗣
昭和47年生まれ。愛知県在住。フィッシングエリアは、三重県尾鷲から熊野、福井県敦賀湾、伊勢湾、遠州灘。ソルトウオーターのルアーフィッシング全般を楽しむが、エギングが得意
この記事は『つり人』2016年12月号に掲載したものを再編集しています。
目標は2桁釣果
三重県尾鷲市にある梶賀漁港を紹介したい。賀田湾の入り口付近に位置する漁港で、水深があるため魚の数は多い。左右から堤防が出ており、その脇にはゴロタ場、沖には藻場が点在する。
シャローもあり、魚が居着く要素が数多く揃った好ポイントだ。釣り人のマナーの悪さから釣り禁止であったが、最近解除され、サオがだせるようになった。駐車料金500円が必要だが、払っても余りある釣果が得られるだろう。
多彩な魚種が釣れるのだが、ここでのおすすめターゲットはアオリイカだ。例年、この時期は胴長20㎝超と2桁釣果が見込める。今年のアオリイカは全体的に好釣果であるため、このポイントも例にもれず好釣果が聞かれている。
この釣り場を含め、尾鷲地区では年中アオリイカの姿を見ることができる。特に12月まではコンスタントに釣果が期待できる。堤防では、沖のブレイクから足もと付近での釣果が多い。ロングキャストはあまり必要ない。だが、ゴロタ場からはブレイクラインがやや遠いため、こちらはロングキャストが必要になる。
エギング超思考法
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単調なシャクリは見切られる!
堤防で釣る場合、足場が高く風の影響を受けやすいため、ラインはできる限り細くし風の抵抗を抑えたい。だが、ゴロタ場は根ズレ等によるライブレイクの危険性があるので、やや太めのラインを使用する。8.8・6フィートのロッド+ PEライン0・5号と、9フィートほどのロッド+ PE0・8号の2タックル準備できるとトラブルが少なくてよいだろう。
アオリイカはブレイクラインに沿って移動する。そのため、堤防からねらう場合、ブレイクラインのボトム付近を丁寧に探ると吉と出ることが多い。ゴロタ場からブレイクラインは直交する位置関係にあるため、ブレイクラインを点でしかねらえない。ブレイクライン付近にある藻場を重点的にねらうとよい。藻場ではボトムよりやや浮き気味にイカが回遊するので、中層からボトムをねらう。
餌木は3・5号ノーマル。カラーはピンクやブルーの実績が高い。堤防は水深があるのでブルー系、ゴロタ場では視認性のよいピンク系がよいだろう。
あとは水色と天気によって使い分けよう。人気のポイントのため、単調なシャクリでは見切られてしまう。いろいろなシャクリを織り交ぜて誘いたい。
堤防は足場が高いのでライフジャケット、ゴロタ場では足もとが悪いのでスパイクシューズ等の装備をしっかり準備して釣行していただきたい。
釣り人のマナーが悪いと再び釣り禁止という残念な結果になってしまうので、注意して釣りをしていただきたい。
型も数もねらえるのが今年の尾鷲地区
問合先●つりエサ市場 尾鷲店(℡0597・23・1089)
2017/10/26