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1日20~30尾は堅い!? 宮城県女川町女川湾のカレイ&アイナメ釣り

釣り船の予約やエサの手配は釣具店におまかせでOK!

協力◎オイデ釣具店
tba6_ph_02_04 メインとなるターゲットがマコガレイ。煮付けにして食べると大変美味だ

春の風物詩


 春の東北を彩る風物詩・カレイ。さまざまな種類のカレイが青森~福島まで東北地方太平洋側で釣れ、多くの釣り人を楽しませている。中でも三陸地方は、仙台湾に並ぶ好釣り場として根強い人気を誇る。そんななかで宮城県女川湾は「カレイ・アイナメ釣り」として親しまれ、マコガレイやナメタガレイ(ババガレイ)とともにアイナメが多数釣れ、バラエティーに富んだ楽しみ方ができる。

tba6_ph_02_05 女川湾は豊かな海であり、その海が魚を育む

tba6_ph_02_14 トリプルヒットもねらえるのがカレイ釣り

tba6_ph_02_13 アイナメの魚影も濃い。ヒット後の独特の首振りが堪らない

 女川湾では、沖釣りをする際に釣具店が船宿に代わって窓口となる。釣り船の予約、エサの手配などは釣具店とのやり取りになる。釣具店が提携遊漁船の空きぐあいを確認し、予約を調整。釣り人を釣具店が指定した釣り船の出船港へと誘導する。

 この辺りは岩礁帯と砂泥地、海藻などがあり豊かな海となっている。女川湾内や湾口、出島との水道、隣接する各湾、そしてちょっと船を走らせれば世界三大漁場に程近い金華山周辺など、出船して30分~1時間圏内にポイントは多数ある。

tba6_ph_02_01 女川湾から少し離れた金華山周辺も釣り場の1つ

多彩なターゲット


 春は雪解け水が豊富な養分を山から海へと運び、海中のプランクトンが増え、それに応じてさまざまな生物が活発に捕食を始める。イワシなどの小魚、エビ、カニなどの甲殻類、貝類、ゴカイ類……。産卵と越冬を終え、体力回復を図るカレイやアイナメも、これらをエサとして荒食いを始める。そのため波穏やかな各湾内が賑わいを見せ、自然と釣り船もこういった場所へ入っていく。

tba6_ph_02_08 入口は広いが、突き詰めれば奥が深いカレイ釣り。繊細なアタリを拾って、多点掛けをねらう

 水深は20~50mと幅があり、使用するオモリも当日の釣り場などに合わせて現場で指示されることがある。そのため、20~60号と細かく持っていきたい。仕掛けは片テンビンまたは両テンビンの2~3本バリ仕掛けを使用し、着底させて誘いを掛けることでカレイやアイナメを引き寄せる。オモリ自体のアピールや、それによって巻き上がる砂や泥の動き、揺れ動くエサが発するニオイなど、さまざまな要素がアピールに役立つが、仕掛けに配したビーズや発光体などもいい刺激になる。

イチオシギア
オイデ釣具店オリジナル仕掛け『アイナメ・ナメタ』 tba6_ph_02_kakomi01 カレイ・アイナメ釣りは、シビアな状況に打ち克つとか、いかに釣るかといったこととは少し距離を置いた、“ゆるい”釣りである。誰でも楽しめ、時に思わぬ大ものと出会える、そんな夢のある釣りだ。激しい首振りでドキドキを味わえるアイナメ、そのレア感と美味しさが堪らないナメタガレイ、2大スターをその名に冠したこの仕掛けは、誘いと食わせに優れている。オイデ釣具店ではその他、地元密着型の仕掛けを多数取り扱っている。

 なお、エサは基本的にはアオイソメ。

 ナメタガレイにはイワイソメやアオコガネなども効果的であり、当地ならではのエラコのアピール力はかなり強烈だ。

tba6_ph_02_11 エラコはこの状態から皮をむいて使用する

tba6_ph_02_12 エラコのアピール力は抜群。カレイ、アイナメの特効エサだ

 基本的に底層をねらうが、アイナメは小魚を追って上の層まで浮いてくることもある。仕掛け回収中にアイナメがヒットする可能性も充分にあるので、最後まで気を抜かずに釣りたい。

 釣れるカレイの種類は、マコガレイがメインで、エリアによってはナメタガレイ、確率は低いがイシガレイやムシガレイ、マガレイも交じる。マコガレイが20~30㎝クラス、ナメタガレイは30~40㎝クラス、アイナメは30~50㎝クラスと良型揃い。特にカレイは、巻き上げる時水を抱く形になるので、とても重く感じる。時には良型のカレイやアイナメがダブル、トリプルで掛かってくることもある。そんな時は、抜き上げずにタモ入れを手伝ってもらったほうがよい。

 濁りやウネリ、ヤマセ(北東風)などの悪条件がひどくなければ、およそ6時間の釣りで、カレイ、アイナメ合わせて20~30尾は釣れるだろう。充分な釣果を得たなら、小型はリリースしたい。

tba6_ph_02_09 小型は抜き上げてもOKだが、すっぽ抜けることもあるので慎重に

tba6_ph_02_10 ダブルで掛かった時の引きは強く、一度味わうと病み付きだ

老若男女が楽しめるターゲット


 この時期のカレイ、アイナメは、豊富にエサを食っており、産卵期よりも身が美味しいなどともいわれる。釣りたての刺身、醤油とみりんとお酒などで作ったタレに漬けたヅケ、これらの握りやどんぶりなど、新鮮だからこその味わい方もできる。もちろん煮付けや塩焼きなども美味しい。もし多く釣れたなら、血抜きして内臓を取り、クッキングペーパーなどで包んで冷蔵庫で数日寝かせてみよう。甘味が出てまた違った味わい方ができる。なかなか市場では手に入らないマコガレイ、ナメタガレイ、アイナメといった魚種を存分に味わえるのは、まさに釣り人(とその家族)の特権だ。

tba6_ph_02_07 カレイ釣りは老若男女が楽しめる大らかさが魅力

 またこのカレイ・アイナメ釣りは、老若男女を問わずに楽しめるのがうれしい。もちろん、マコガレイは繊細な釣りもので、専門にねらうとなると経験がものをいうようになる。もたれかかるような違和感にアワセを入れ、飲み込まれることなくそのおちょぼ口に掛けた時のしてやったり感は大きい。

 ナメタガレイも誘いやエサの種類など、アピール方法で釣果が変わってくる。だがその一方で、あまり気を張らなくても多魚種がねらえる釣りであり、のんびりした雰囲気や自然の豊かさを味わえる面など、より多くの人に釣りの素晴らしさを伝えやすい釣りものともいえる。

 さて、東日本大震災の津波被害から7年が経ち、三陸沿岸も復興が進んでいる。その象徴となるのが、釣り大会の開催だ。ここ女川湾でも、震災前に行なわれていた大規模な釣り大会が、新聞社主催となって数年前復活し、毎年募集定員の何倍もの応募者を集めている(参加者は抽選で決定)。

tba6_ph_02_06 釣り大会も開催され、活気を取り戻している

tba6_ph_02_15 大会でふるまわれたサンマのつみれ汁

tba6_ph_02_02 おかせいの「女川丼」は絶品

 関東からも参加者が訪れ、女川の海の豊かさ、復興の手応え、人々の温かさを感じている。参加者には「目黒のサンマ」で有名な女川産サンマを利用したつみれ汁、町内で使える商品券などが供され、副賞にも地元の名産品が出る。また釣果を地元の高齢者施設に寄付できるなど、被災地との絆を重視した大会になっている。前後の宿泊や食事、観光も含めてフィッシングバカンスへ行ってみてはどうだろうか。

オイデ釣具店 tba6_ph_02_kakomi02-1 住所:宮城県牡鹿郡女川町桜ヶ丘6-2
TEL0225(54)2041
年中無休


おすすめの立ち寄り処
女川駅前商店街 tba6_ph_02_kakomi03 女川町は駅前商店街が人気スポットとなっている。「シーパルピア女川」「ハマテラス」を始め、トレーラーハウスの宿泊施設「ホテルエルファロ」、駅併設の温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」など施設が充実している。釣り大会の表彰式も、このエリアの「まちなか交流館」のホールを利用している。釣りを間に挟むとして、最低でも2泊はしたい町だ。 また、女川町の活性化と、復興を支援する釣り人たちのつながりのため、年に1度開催されている「女川湾カレイ&アイナメ釣り大会」(主催:河北新報社、三陸河北新報社、釣り東北社)も見逃せない。開催時期は6月下旬で、障害者、高校生、女性を含む場合はペア参加が可能。問合先=大会事務局(TEL018・824・1590)へ

072-095zenkoku02_out 交通●三陸自動車道・石巻女川ICで降りてR398、R234で女川港へ



協力◎オイデ釣具店
3代続く老舗釣具店。漁具も扱う、漁師町ならではのお店。現在は移転に伴う仮設店舗で営業中。カレイ・アイナメ釣りといった船釣りの他、ロックフィッシュ、ジギング、岸壁釣りなど各種用品を取り揃えている。当地での釣り船の手配もこちらが便利


この記事はつり人2018年6月号でも読むことができます



 

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