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編集部2017年2月25日

イワナ・ヤマメ釣り 栃木県・那珂川水系

ヤマメ イワナ 全国おすすめ釣り場 河川/湖沼 栃木

早春の渓流は雪代含む釣り場がほとんど。 魚たちの活性も低い。 でも日当たりや湧水など水が温みやすい渓谷だって各地にある。 ここでは解禁当初から実績の高い川筋を案内したい。

那須連山の麓に広がるヤマメの本場

岡崎 孝 解説

早春の渓流は雪代含む釣り場がほとんど。
魚たちの活性も低い。
でも日当たりや湧水など水が温みやすい渓谷だって各地にある。
ここでは解禁当初から実績の高い川筋を案内したい。


この記事は『つり人』2016年4月号に掲載したものを再編集しています。

岡崎 孝◎解説
1968 年生まれ。栃木県那須郡在住。那珂川水系をホームリバーにする渓流釣り・アユ釣りを楽しむ。ゼロ釣法の奥深さに魅せられ、初期は数釣り、盛期は戻りヤマメをねらう。

那珂川水系の概要


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 3月、関東平野には春が訪れ暖かい日差しに包まれる穏やかな季節を迎えるが、那珂川流域の那須野が原ではまだまだ春は遠く、朝の冷え込みは0℃を下回り、日中の最高気温も10℃を超える日は少ない。そんな那珂川流域の渓流解禁は3月1日。以前は3月21日であったが、カワウ対策で解禁が早められた。この時期の那珂川はまだ冬の装いで、水量も少なく水温も10℃以下と低い日が続く。

028-036dantou-keiryu_cs6 (3)_1 ヤマメが豊富な那珂川河畔公園付近の流れ。春爛漫の季節

 今回はそんな3月でも高実績な那珂川のポイントを紹介したい。この水系のほとんどが3月1日に解禁を迎えるが、低水温に加えて渇水のため天然ヤマメの目覚めは悪い。ポイントや釣行時間、エサの使い方に注意する必要がある。

 まず重要なのは水温。8℃以下では口を使わないことが多い。この時期の那珂川の朝の水温は5℃前後。ゆえにエサを上手く流したところで反応を得られにくい。日中に晴れ、水温が上がるお昼頃から活性が高まり、9℃を超えるとライズも見られる。この低水温期に有効なエサは小型のクロカワムシかヒラタがよく、ピンチョロやキンパクは食いが悪い。エサ選びは気を付けたい。

 本流の東北道より下流と支流の余笹川、黒川、三蔵川がよい。解禁初期のポイントは深場中心と思われがちだが、意外と浅場や瀬の中に入っているので試してほしい。仕掛けは0・2号以下の細めがよく、ゼロ釣法が強い。

那珂川本流


028-036dantou-keiryu_cs6 (4)_1 本流はコンディションのよい肥えたヤマメが掛かる

 那珂川上流部の板室温泉前や那須フィシュランド前は成魚放流が多い。天然ねらいであれば東北道より下流の晩翠橋付近までが入渓しやすく、水温さえ上がれば16~18㎝クラスのヒレピンに会える。エサの川虫は東北道より下流部では簡単に採取可能だが、上流部は少ない。下流部で採取したほうが効率的だ。

 晩翠橋から下流矢組付近までは思わぬ大釣りをできるエリア。エサが豊富で群れに当たると20㎝クラスの幅広が数当たる。尺クラスが出ることも珍しくはない。また、昨年から那珂川北部漁協がカワウ対策の一環で本流域への放流に力を入れている。今年も2月より随時放流をしていくとのこと。詳しい情報は漁協HPもしくは黒磯平山釣具店に問い合わせを。

余笹川


028-036dantou-keiryu_cs6 (6)_1 余笹川の寺子地区の川相は変化に富む

028-036dantou-keiryu_cs6 (5)_1 余笹川の上流部は大石の点在する渓流相になる

 古くは藪川であったが那須水害後に護岸がきれいに整備された。川沿いを車で移動でき入渓もしやすい。ヤマメの数は多く初期はR4より下流の余笹川ふれあい公園前までがおすすめ。成魚放流は毎年ふれあい公園前で行なっている。この川のヤマメは水温変化に敏感で少しでも水温が低いと口を使わず、ハヤの猛攻に合うこともしばしば。上手く条件に合う日であれば、幅広の7寸クラスも釣れる。何度かトライしていただきたい。3月中旬でも暖かい日和にはライズも見られ、テンカラやフライでねらっても面白い。

黒川


028-036dantou-keiryu_cs6 (7)_1 黒川で掛かった早春の天然。ゼロ釣法が強い

028-036dantou-keiryu_cs6 (8)_1 黒川はアクセスしやすく頭上が開けて釣りやすい


 福島との県境より流れる。余笹川同様以前は藪川であったが、水害後に護岸の整備が進んだ。全体的にヤマメはいるもの場所ムラがある。おすすめは東北本線豊原駅周辺から芦野温泉まで。この川のヤマメも水温変化に敏感で、低水温時には全く口を使わない。解禁初期はお昼頃からの入川をおすすめする。川虫は豊富なので現地で採取するとよい。深場もよいが水温が上がっている日は、水深30~40㎝の浅場にも出ている時がある。掘れ込みは見逃せないポイントのひとつ。サイズは16~20㎝が平均だが21~24㎝クラスの幅広も顔を出す。

三蔵川


028-036dantou-keiryu_cs6 (9)_1 028-036dantou-keiryu_cs6 (10) 三蔵川の道の駅伊王野付近。川幅が狭く、規模の小さな里川だが早春から活性の高いヤマメが泳ぐ

 黒川の支流で川幅は10mに満たない小渓流で。ヤマメのサイズは小さいが尾ビレが赤く染まったパーマークのきれいなヤマメと出会える。周りは人家が多いが、里川でのんびりサオをだしたい方にはおすすめ。また3月の那須地方は北よりの季節風が吹く日が多く、本流や余笹川黒川でサオをだせない日でも、三蔵川は北側に山があるため風に強い。黒川合流付近のR294沿いにある『道の駅伊王野』の手打ちそばは腰が強く旨い。好釣り場は道の駅の水車付近から上流となる。

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●管轄漁協:那珂川箒川合流点より上流部、余笹川、黒川、三蔵川=那珂川北部漁協(℡ 0287・54・0002)。箒川合流点より下流=那珂川南部漁協(℡ 0287・84・1501)
●入漁券取扱所:平山釣具店(℡ 0287・63・0476)
●交通:東北自動車道・西那須野塩原IC を降り、R400から各県道利用でそれぞれの釣り場へ

2017/2/25

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