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ニジマス釣り/北海道津別町&美幌町/網走川

オホーツクの名川は今が好機!

レポート◎小林亮
090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (7)_1 ヒレがピンと張った35㎝クラスの美形。押しの強い急流育ちゆえ、このサイズでもよく引く。ヒットルアーはザウルス『ブラウニー』


この記事は『つり人』2017年7月号に掲載したものを再編集しています。

ニジマスが面白い


 北海道の釣り人のなかには、「6月は一年で一番いい時期」と言う方が多い。釣りものが豊富なうえ、気候も防寒に神経質になる必要がなく、かといって暑すぎることもないので快適に釣りを楽しめるからだ。最近は蝦夷梅雨といって雨が続くこともあるが、北海道は本州のような本格的な梅雨はなく、フィールドに出やすいのもいいのだろう。問題点を挙げるとしたら、海も川も好機を迎えるターゲットが多く、あれもこれもと追いかけていると体力的な負担が大きくなってしまうことだろうか(笑)。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (13) オホーツクはこれぞ北海道という感じのロケーションがそこかしこにある。5月の取材時は茶色い農地も目立ったが、6月には一面が緑に染まる

「面白いのはニジマスですね。オホーツクエリアはヤマメの解禁が7月なので、川でのトラウトフィッシングは中流域のニジマスとアメマスがメインターゲットになります。6月のニジマスは産卵から回復したグッドコンディションが多く、ファイトも派手で最高ですよ」とは美幌町のショップ、ブルーマリン・スタッフの三浦新嗣さん。

 そんな話を聞き、5月上旬に同店へ。店内を見渡すとトラウトルアー用品がずらりと並んでいて、同エリアでのこの釣りの人気の高さがうかがえる。青もの、平もの、根魚、サビキ、氷上の道具もある。翌日、三浦さんの釣行に同行させていただいた。

ねらうは岩盤のスリット


 午前9時過ぎ、美幌市街からほど近い網走川河川敷の航空公園で待ち合わせ、そこから網走川の上流方向、津別町まで走ってスタート。美幌と津別の町境近くが網走川のポピュラーなニジマスのポイントのようす。「網走川は川沿いに道のある場所が多く、エントリーしやすいのがいいですね。それと、ヒグマの気配がほとんどないのも精神的に助かります。もちろん、いないと断定はできないですけどね」。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (8)_1 網走川の中流域がポイント

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (9)_1 岩盤底で滑るので、川歩きの際はくれぐれもご注意を。フェルトスパイクのシューズ、ウエーディングスタックを用意したい

 軽やかにベイトタックルでキャストを決めていく三浦さん。ルアーはミノー。釣り下るのが基本のようで、その後を記者が追うが、入った場所は岩盤底で滑るため一瞬たりとも気が抜けない。「天然のウオータースライダーです。慣れてない人はウエーディングスタックを用意することをすすめます」。魚へのアプローチでも、この岩盤底の攻略がキモになる。やる気のあるニジマスは瀬の岩盤のスリットに潜んでいるからにほかならない。それゆえ、釣り方はダウンクロス主体。スリットのなかでU字を描くようにトレースするのが有効。三浦さんはピンク、オレンジ、赤金、グリーンゴールドなど派手目なカラーのミノーを多用する。これはアピール力もあるが、視認性の高さからルアーを目で追いやすく、トレースコースを把握しやすいのも大きな理由のひとつ。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (10)_1 岩盤にできたスリットを探るのが一尾を手にする近道。黄土色と深緑のコントラストがはっきりしているので、意外に地形の起伏は分かりやすい

イチオシギア
アングラーズデザイン
『ルアーウォレット2』
090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (15) トラウトルアーの携帯に便利な、軽く丈夫なルアーウォレット。ボディー生地はポリエステルと合皮。アイレットが長辺側に11個、短辺側に5個、左右それぞれに設けられているので、ルアーサイズが大きめなら縦、小さいのは横に収納できる


 タックルはスピニングでも問題なく楽しめるが、ダウンで流れに対して逆引きすると、巻き抵抗はかなり大きいので、よりマッチするのはベイトだろう。「手返しのよさ、太いラインと相性がよいのも利点だと思います。ダウンでヒットした場合、強引なファイトになりやすいですからね。ショートキャストメインだから飛距離面でのデメリットもないです」。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (7) 090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (12)_1 ニジマスはジャンプ&ダッシュを繰り返す、スピード感あるファイトが何といっても魅力。ダウンの釣りは流れの強さも加わりスリル満点

 最初のポイントで幸先よくヒットしたが、ルアーを回収する直前でロッドワークを駆使できないほど魚との距離が近かったこともあり、残念ながらジャンプ一番でフックアウト。40㎝クラスの良型だっただけに、なんとも惜しい。しかしながら、その後はヒレピンの35㎝クラスもキャッチでき、網走川の本格化が近いことを感じられる取材になった。

「まだ5月なので、今日はいかにもという大場所でも反応が乏しかったですが、6月になれば元気いいのがアタックしてくるでしょう。アメマスもソ上してきますしね。釣り方はミノーイングのほか、虫が増えるのでトップウオーターも面白い時期です。網走川は岩盤主体だからか、水棲昆虫よりセミやバッタなどのテレストリアルがトラウトにとって重要種になっている気がします。

 なお、北海道内では全川サクラマスねらいは禁止されているので要注意。掛かった場合は速やかにリリースしたい。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (11)_1 30㎝に満たない可愛いサイズもヒット。こんな魚がいるのは無事に世代交代ができている嬉しい証拠

ブルーマリン
090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (16) 090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (14) トラウトルアーの品揃えが豊富。このほか店名が現わすとおり、青ものねらいのオフショアジギングなどにも明るい

住所=北海道網走郡美幌町字三橋2-10-6
営業時間=8時半~20時(5~10月)
問合先=℡0152・73・3545
090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (1) 交通●道央道を北上、比布JCから旭川紋別道に入り、遠軽瀬戸瀬ICで下車。R333、R39を経て美幌市街へ。札幌から4時間半~5時間

レポート◎小林亮
昭和55年生まれ。北海道札幌市在住。好きな釣りはルアーフィッシング全般、アユの友釣り、氷上ワカサギ釣りなど。姉妹紙「ノースアングラーズ」で道内の釣り場紹介記事を担当。釣って食べて浸かって北海道の生活をどっぷり満喫中


2018/6/1

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