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シロギス釣り/大阪府貝塚市/貝塚人工島 

ハリ数3本までで確実に掛ける投げ釣り

レポート◎高崎冬樹
090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (57) シーズンに入ったばかりの2017年5月10日、L字防波堤で黒木さんが釣ったキスは15、16㎝の小型が多かった


この記事は『つり人』2017年7月号に掲載したものを再編集しています。

手すり付きで安全
通称プールL字防波堤


 初夏の投げ釣りといえばキス。カレイと並んで投げ釣りの人気ターゲットだ。関西でキスといえばシロギスのことだ。釣り場としては広い砂浜、サーフというのが誰もが思い描くイメージで、京阪神地区のお膝元である大阪湾には残された砂浜が少なく、兵庫県では神戸市の西に位置する須磨海岸より西、大阪府では関西空港より南の泉南エリアまで足を伸ばさないとサーフはない。つまりチヌやシーバス、メバルにガシラ(カサゴ)、タチウオが釣れるような大阪湾奥でキスがねらえるというイメージはわかないのだ。

 そんな大阪湾、都心部に近いエリアの護岸からでも効率よくキスがねらえる釣り場がある。関空より手前にある貝塚人工島の沖側一帯がそうだ。海底は砂底で潮通しがよく、例年5月になればキスが釣れ始める。すぐ南に二色浜というサーフがあるが、ここは海藻が多く釣りにならないらしい。

 ポイントは沖側一帯のどこでもという感じだが、特におすすめは人工島の南西角から付き出したL字型の防波堤付近。この防波堤内側(通称プール)はフェンスで仕切られ立入禁止になっているが、沖向きと南向きの外側には手すりが設置され足場も非常に広く、子ども連れでも安全に釣りができる。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (59) L字防波堤より北の沖向き一帯はテトラがびっしり入っているが、キャストして魚を掛けるのは上段のフラット部分でOK

 ベストポイントはL字の角の部分だが、ここはあらゆる魚種の人気ポイントのため、なかなか釣り座を確保することが難しい。しかし沖向きでも南向きでもキスは釣れるので、角が確保できなくても大事ない。ただ年回りや条件によって、どちらかでしかアタリが出ない場合もあるので、釣行の際は貝塚人工島の投げ釣り情報に詳しいTポート貝塚店などに問い合わせるとよいだろう。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (60) Tポート貝塚店の食野店長にもヒット。「投げ釣りのことなら黒木君に聞いてね」だそうです(笑)

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (56) 貝塚人工島のL字防波堤は手すり付きで足場も広く安全。フルキャストが可能だが周囲の安全確認はお忘れなく!

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (61) 和歌山のキスの数釣り専門の投げ釣りクラブに入っているというTポートのお客さん。ゆっくり後からやって来て、いきなりのヒットはさすが!

6月に入れば本格化! 25㎝クラスの期待大


 潮通しはよいが潮流がガンガン流れるというほどではない。しかしオモリは27~30号が必要だ。というのもアタリが出るポイントが非常に遠い状況に出くわすことがあるからだ。条件がよい日に当たればリールのミチイト2色分(1色は25m)の距離で、どんどんアタリが出るが、それではまったくアタリが出ず、釣れるのは3色以上、南向きだと6色以上でないと……という場合もある。

 そのため投げザオも4m、30号クラスがおすすめ。たとえば釣れるポイントが3色でも、直接そこに投げ込むのはアウト。キスの群れを散らしてしまう。3色がポイントなら3色半、できれば4色地点に投入するのが鉄則。より遠投できるタックルの使用がベターなのだ。ミチイトも細いものを使うことで、より遠投しやすくなる。PE1号でテーパーのチカライトもそれに合わせる。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (11) 090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (55) 釣れるポイントが遠い場合もあるので、本格的な投げ釣りタックルがベター。サオは4m強で30号はほしい

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (54) Tポート貝塚店・黒木さんのおすすめ仕掛けは、ささめ針『キスハンター』とハヤブサ『光撃投げキス』で、ともにハリサイズ6号の3本バリ

イチオシギア
フジワラ
『ツインハンター』&『Vシンカー』
090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (65) 黒木さんオススメのテンビンオモリはフジワラの『ツインハンター』と『Vシンカー』の組み合わせ。ツインハンターには2種類のテンビンアームが入っており、折り畳みできるタイプは仕掛けを引く際に直線になるためアタリがダイレクトにに伝わる。収納時にかさばらず便利。もう一方はL型で、活性が低いときにキスを食い込ませやすく、仕掛け側のアームがクッションになるためアタリをはじきにくい。Vシンカーはオモリ上部の浮力体に衝撃に強い硬質樹脂を使用、仕掛けを引く際の海底との接地面を少なくしているため高感度。また直径15mmとスリムでテーパー形状のため空気抵抗が小さく飛距離がアップする。

 日中のキス投げ釣りはサオを手持ちにし、仕掛けを海底で引きながらアタリを取るのがセオリー。この引き釣りは一般的にハリ数が数本から10本近い仕掛けを使い、ズラズラッと何尾ものキスを多点掛けして数をねらうことが多いが、貝塚人工島ではそこまでキスが多くないため、ハリ数3本までの仕掛けで1尾1尾確実に食わせて釣りあげるほうがよいだろう。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (58) 仕掛けを投げ込んだらサオでゆっくり引いたり、リールを巻いて仕掛けを引きずりアタリを取る「引き釣り」が基本

 エサは基本的にイシゴカイ(ジャリメ)だけで充分だが、チロリも持っておけば万全だ。キスがどちらかだけにしか反応しないことがあるからだ。引き釣りの場合はハリいっぱいに刺して短くカットするのが基本。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (51) エサはイシゴカイをメインにチロリも準備すれば万全だ。クーラーから小出しにし、石粉にまぶしておけば滑らずハリに刺しやすい

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (52) エサのイシゴカイはハリいっぱいに刺してカットするのが引き釣りの基本だが、食いが渋い場合は1匹掛けにし、その動きでキスを誘惑

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (53) これがチロリ。イシゴカイにくらべて高価だが少しだけ持参しておけば、イシゴカイの食いが悪い日に有効。イシゴカイ同様、短くカットして刺す

 貝塚人工島のキスは6~7月がベストシーズン、お盆ごろまでねらえる。ピンギスもまじるが釣れるサイズは15~20㎝がメイン。25㎝近い良型が釣れることもあるので大阪湾といってバカにできない。

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (64) 取材日に釣れたキスは13~18cm。6月に入れば食いも本格化、数もサイズもよくなるはず

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (62) 090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (63) 取材日にキス以外で釣れたのはアイナメの子、ガッチョ(メゴチ)など。大阪湾でも昔はイヤになるほどガッチョが釣れたのに、いまでは珍しい存在。天ぷらにすると旨いのだ

Tポート貝塚店
090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (66) 090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (67) 住所=大阪府貝塚市脇浜4-34-14
営業時間=4~22時/金曜、土曜、祝日前はオールナイト営業/日曜、祝日は20時閉店
問合先=072-430-1091

090-101_zenkokutsuriba07_cs6 (5) 交通●京阪神方面からは阪神高速湾岸線の貝塚出口で降りて直進、脇浜西の信号を右折し、すぐの信号を左折。道なりに進み二色大橋を渡って突き当たりまで。護岸の下が無料駐車場になっている。車上荒らしが多いので貴重品は社内に置かないこと

レポート◎高崎冬樹
昭和35年生まれ。神戸市北区在住。得意な釣りは磯のグレ釣り。友釣り歴は30年以上だが、ここ数年はご無沙汰……。フリーのライター・カメラマン・編集者

2018/6/8

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