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アフタースポーンのリザーバーをハードベイトで攻略
サイト・ビー=まとめ
5月26日、千葉県亀山湖でH-1グランプリ第2戦が行なわれました。ハードベイト縛りのレンタルボートトーナメントです。
バスたちの産卵が終わってからあまり日が経っておらず、基本的にはソフトベイトによるスローな釣りが有利な状況。
参加人数170名超というハイプレッシャー状況で、上位入賞者はどんな釣りを展開したのでしょうか?
優勝 柴田英紀 3220g(3尾)
●ルアーベビーシャッド50SP
ビースイムトリガー70
グリマー6
シャッドによるサイトフィッシングの名手、柴田選手が1kgアップでリミットメイクし優勝。折木沢にある流れ込みに競技時間のすべてをささげるという判断が奏功しました。その流れ込みにはオイカワの群れが差してきており、それをねらったバスが時おりボイルするという状況。柴田選手はシャッドなどをジャークすることでオイカワの群れを散らしてボイルを誘発し、次のキャストで高速巻きしてバイトをとっていったそうです。オイカワの群れがいないときはキャストせずひたすら待つ忍耐も必要でした。柴田選手はこれでH-1グランプリ3度目の優勝です。
2位 佐藤信治 3000g(1尾)
●ルアーX80プロップダーター
琵琶湖プロガイド・サトシン選手がH-1グランプリのビッグフィッシュレコードを更新! サトシン選手はビッグフィッシュだけに的を絞り、巨大なサイズがいる本湖エリアをメインにしていました。沖のオープンウォーターに定位するビッグフィッシュをX-80プロップダーターのスプラッシュ音で浮かせて食わせる釣りで掛けたのは圧巻の55cm。「優勝だけをねらって釣りをしている」という言葉どおりのゲームでした。
3位 伊藤雄大 2540g(2尾)
●ルアーレアリス・スピンベイト60
折木沢筋でナイスフィッシュ2尾を釣った伊藤選手が3位。プラの時点では最上流に魅力を感じていましたが、直前にやや減水したことを受けて、当日は一段下ったゾーンをメインにしました。スピンベイトをカーブフォール気味に引き、見えバスが興味を示したら高速引きに移行して追わせるという釣りでした。
4位 渡辺 睦 2390g(3尾)
●ルアーソウルシャッド45SP、タイニーシケイダー
亀山湖をホームとする渡辺選手が4位。メインエリアは猪ノ川と折木沢で、ソウルシャッド45SPとタイニーシケイダーによるサイトフィッシングでリミットメイクを達成しました。ソウルシャッド45SPはリップ先端にオモリを貼ってシンキング仕様にし、ワームのノーシンカーをフォールさせるイメージで見えバスに口を使わせたそうです。タイニーシケイダーはチョウチン釣りで使用。
5位 馬場孝介 2290g(3尾)
●ルアーヤマトクローラー、レゼルブJr.、小真虫
5位は亀山湖のローカルトーナメントで活躍中の馬場孝介さん。折木沢筋のシャローでレゼルブJrを高速巻きして1尾、岩盤際でヤマトクローラーを泳がせて1尾をキャッチ。ルアーが違うのは岩盤際は水深があるためパワーが必要と判断したからです。その後、小真虫で2尾をキャッチしナイスウエイトを出しました。
以上がトップ5の釣りです。
アフタースポーン期にバックウォーターにバスが差すという亀山湖に限らないリザーバーの定石を証明する結果だと思います。
全体の結果はこちら。
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今号では、各アングラーが培ってきたバスフィッシング理論やルアー遍歴を辿り、それが現在の釣りやプロダクトにどう反映されているかを特集しました。
巻頭では、ケイテックの2代目社長である馬路久史さんが、先代・林圭一さんからモノ作りの精神とともにバトンタッチを受けた「フレックスチャンク」の開発舞台裏を紹介。
並木敏成さんは、これまで使い込んできたジャークベイトの数々と、阿修羅シリーズに込めたねらいを語ってくれます。
また、現代のハネモノブームとそれを牽引するルアーはどのようにして生まれたのかを、江口俊介さんと川島勉さんの証言から紐解きます。
そして、川村光大郎さんはこれまでのスピナーベイト遍歴と、「釣れるスピナーベイトの条件」を解説してくれます。
さらに、赤羽修弥さんのバスフィッシングにおけるフロッグとの関わり方の歴史や、H-1グランプリウィナーの松村浩邦さんによる新旧クランクベイトの使い分けなど、今後のルアー選びに新たな視点をもたらす記事が盛りだくさんです。
アメリカのトーナメント情報も充実しています。リミット無制限というBPTフォーマットにおける勝つための戦術分析や、日本人選手が目覚ましい活躍を見せるB.A.S.S.セントラルオープンのレポート。そして2戦連続でシングルフィニッシュを果たし、暫定年間ランキングを首位とした伊藤巧さんへのインタビューなども見逃せません。
2019/5/29