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編集部2021年10月8日

藤田京弥さんに訊く!ラバージグ用ロッドの選び方

ブラックバス Basser バス釣り

藤田京弥さんにジグロッドの選び方について伺いました。

若きグランドスラマーが求めるジグロッド

写真と文◎編集部

藤田京弥さんにジグロッドの選び方について伺いました。

この記事はBasser2020年5月号の記事を再編集しています

 

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藤田京弥(ふじた・きょうや)


1996年04月02日生まれ。埼玉県出身・山梨県在住。

JBTOP50参戦2年目でグランドスラムを達成。トーナメントシーンにおいて破竹の勢いを見せ続けている怪物

JACKALL      https://www.jackall.co.jp/

カバージグを扱ううえで、求められるロッドとは

 

 たびたび挙げられる要素が「ハリのあるティップ」という点だ。たとえば、弾丸状ですり抜けのよいバレットシンカーを用いたテキサスリグに比べ、ジグはどうしてもカバーにスタックしやすい。そんなジグに軟らかいティップのロッドを合わせると、ヘッド部がカバーに食われてしまい根掛かりが多発。結果、釣りのリズムが崩れてしまう。

 一方、ハリのあるティップなら、ジグがカバーを「コロンコロン」と弾きながらかわし、手もとにスムーズに帰ってくる。「複雑なカバーへトラブルなくジグを出し入れする」という観点なら、「ジグロッド=ハリのあるティップ」は正しい理屈だといえるだろう。

では、キャスト技術やルアーの操作に長けるトップトーネメントアングラーは、ジグロッドにどんな要素を求めるのだろうか。

 インタビューを行なったのは、藤田京弥さん。河口湖をホームとする彼は、カバージグ+ポークという組み合わせで冠水ブッシュやウイードを撃ってきた経験も豊富だ。

 

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2019年のジャパンスーパーバスクラシックにて、ジグでシャローを撃つ。近年トーナメントシーンでは活躍が減ったフルサイズジグだが、藤田さんのホームレイクでありソフトベイト禁止の河口湖では、ポークとの組み合わせでいまだに多用される

 

硬すぎないティップが好み

 

藤田「ティップがガチガチのジグロッドは、あまり好みではありません。ヘビーカバーをストレスなく攻略するためにティップに強い張りがあるロッドを選ぶのは、たしかにひとつの正解だと思います。ではなぜ、僕が適度な追従性をティップに求めるのかというと、ルアーの操作感がほしいからです。 カバーのなかでジグをリフト&フォールさせるときや、カバーを抜けたあとに中層をジグスト的に泳がすときなどは、適度にティップが曲がってくれたほうがジグの重みを感じやすく、ルアーをイメージどおりにアクションさせやすくなります。決してべなんべなんのティップではなく、『そのとき使っているジグのウエイト+トレーラーの抵抗値を背負ったときにやや曲がってくれる』といった感じです。よって、ジグのウエイトでロッドを使い分けます」

 

 しかし、ジグロッドのティップに硬さが求められる理由として「硬いブラシガードの上からフックを貫通させるため」という理論もある。そういった意味でも、やはりガチガチのティップはジグフィッシングには必要ではないのだろうか?

 

藤田「それはフッキングの仕方によります。ロッドを立てた位置でバイトを感じ、そこからそのままフッキングをするような、『即アワセ』では、ティップの硬さが必要です。このアワセではバッドパワーを利用することができないので、フッキングはティップ頼りになりますから。ですが、僕は即アワせをしない人間です。バイトを感じたら、ラインスラックを取りつつロッドを倒して、ロッドをバットまで曲げこむことでフックを貫通させます。この場合、ティップの硬さというのはあまり関係ないんですよね。

 また『バスがすぐルアーを吐くから即アワセは必要』という意見もありますが、個人的にはそんなことはないと思います。 厳密にいえば、バスがルアーを吸い込んで、即吐くことはあります。しかし、ブラインドでジグを撃っていて、わずかでも手もとに伝わってくるようなバイトは、バスががっつりルアーを吸い込んでる証拠だと思います。サイトフィッシングをやればすぐわかりますが、吸い込んで一瞬で吐くようなバイトって、手もとには何も伝わらないですから。 つまり、『バイトを感じ取れる=ショートバイトではない』ということで、僕は焦らずしっかりアワせるようにしています」

 

ジグロッドに求められるのは「バランス」と「長さ」

 

 藤田さんがジグロッドに求める要素はほかにもある。まずはバランスだ。

 

藤田「ジグはロッドを縦に捌くことが多い釣りなので、絶対的な軽さと同時に、何より先重りしないバランスが重要です。長さのあるロッドを使う際は、あえてウエイトのあるリールを選んで、手もとに重心を持ってきたりもします」

 

 藤田さんがカバージグでメインに使用するのは「リボルテージRV-C73H」。7 ft3inのロングレングスモデルだ。足場の高いバスボートがメインとはいえ、キャスト精度、操作性、取り回しなどを考えると、より短いモデルを使いたくはならないのだろうか。

 

リボルテージRV‐C73H / JACKALL

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ロングレングスでありながら持ち重り感が少なく、フルサイズジグを背負った際はティップが適度に追従する。癖のないテーパーで、ビッグベイトなどにも好相性だ。適合ルアーウエイト10~42g、適合ライン12~25Lb。グリップジョイントモデルで2万7300円+税

  

藤田「このロッドは、7 ft3inと長さがありながらもバランスがいいので、持ち重り感があまりありません。ティップの硬さも絶妙で、14g のジグにビッグダディーなどのトレーラーを合わせた際に適度に曲がってくれます」

 

 さらに、長いロッドにはいくつかのアドバンテージがある。

 ひとつ目は、より高い位置からジグを操作できるということ。カバー撃ちであれば真上方向からジグを引いたほうがカバーから抜きやすいし、バスを掛けた際も同様の理由でランディング率が向上する。

 また、ジグストを行なうときも、ロングロッドのほうが縦にアクションをつけやすく、横方向の移動距離を抑えることができるのだ。

 ふたつ目は、フッキング率の向上とバラシの減少だ。ショートロッドに比べて曲がりシロが多いロングロッドは、フッキング時のストロークが確保できるうえ、ファイト時もロッドが曲がった状態をキープしやすく、バスのファイトをいなすことができる。極論を言えば、長尺のノベサオのように、ロッド全体で魚の引きを吸収できるということだ。

 まとめると、藤田さんが求めるジグロッドは「操作中にややティップが入りつつもシャキッと感があり、持ち重りしすぎない範囲でロングレングスのモノ」ということになる。

 

藤田「ロッド選びに関しては好みの部分も大きいので絶対の正解はないですが、参考にしてみてださい」

 

PFカバージグ(ジャクソン)

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カバージグSS(ダイワ)

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藤田さんが使用するカバージグはこの2モデル。どちらもヘッド前方にウエイトが集中しており、カバーの貫通力が高いのが特徴

 

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