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編集部2021年10月7日

伊藤巧さんに訊く!ヘビキャロのメリットと有効なシチュエーション 後編

河川/湖沼 ブラックバス Basser

ヘビキャロにしかできないことを、伊藤巧さんにお伺いしました。後編です。

魚散る秋の特攻リグ。迷ったらキャロ!

文と写真◎編集部

 ヘビキャロにしかできないことを、伊藤巧さんにお伺いしました。後編です

この記事は「Basser2021年11月号」を再編集しています

 

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伊藤 巧(いとう・たくみ)

学生時代より利根川で開催されるTBCトーナメントに参戦し、優勝・入賞多数。2016年にはAOYを獲得。
2019年よりB.A.S.S.セントラルオープンに参戦し、初年度でエリートシリーズ出場権を獲得。
2020年はスモールマウス戦で3戦連続決勝進出するなどトップカテゴリーでも快進撃を続け、2021年最終戦・セントローレンスリバーで悲願の初優勝を遂げた。
好きなものはネコ、嫌いなものはカメムシ。

NORIES  https://www.nories.com/

TechStard https://www.techstard.com/

 

こちらの記事は 好評発売中の月刊Basser2021年11月号から抜粋したものです。実釣編や使い方は本誌に掲載されています。迷ったらキャロ!迷わずにご覧ください! ↓↓↓

 

 

ヘビキャロのメリットその1:遠くで食わせる。深くで食わせる。

 

 一般的に言われるヘビキャロのメリットとして、単体ではキャストが難しいサイズのワームを遠くへ、そして深いスポットへ届けられるということがある。しかもワームをノーシンカーに近い状態で水中を漂わせられるわけだから、食わせ力が高い。それでいて、ヘビーオンスシンカーを使っているため底取りがしやすく、軽量なリグよりも風にも強いときている。端的にいえば「ワーム本来のアクションや食わせ力を保持したまま、イージーに距離とレンジを稼ぐことができるリグ」なのだ。

 しかも、シンカーとボトムが接する音がアピールになり、より広範囲のバスへアピールが可能になる(状況次第でデメリットにもなりうる)。

 一見玄人向きのリグに思えるが、高性能魚探でピンを把握できていなくともバスとの遭遇率を上げ、高確率で食わせることができるため、むしろ入門者向けのリグといえる。ヘビキャロの構造をそのままスケールダウンしたスプリットショットが長くバス入門者にとってのお助けリグであったことを考えれば当然といえるかもしれない。

 

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キャストする際のコツは、長め(7ft前後)のロッドを使うことと、リグ全体を投げるのではなく、あくまでシンカー単体をキャストする意識を持つこと。慣れないうちはタラシを短めにする

 

ヘビキャロのメリットその2:速いスピードで探れる

 

 しかし、伊藤さんはヘビキャロの有効性をまた違った点に見出している。

伊藤「ヘビキャロの唯一無二な点は『スピード』にあります。これにはふたつの意味があって、ひとつは『ルアーのスピード』、もうひとつが『釣りのスピード』です」

 ルアーのスピードに関しては、ボトムからルアーを離さずに速いスピードで横方向に引ける、つまりボトムでリアクションバイトを誘発できるということ。とにかくワームが浮きづらいことが重要なのだそう。

 

itou-takumi-calo (3)伊藤さんのキャロはリアクション的なアクションがメイン。縦捌きの素早いロッドワークで、水中でワームが「ピュッ→ふわ~」とメリハリの利いたストップ&ゴーになるように動かす。

 

 重量級シンカーを使っている時点でボトムからリグが離れづらいのはもちろん、仮にシンカーが浮き上がったとしてもワームはその遥か後方。よほどシンカーが高く跳ね上がらない限り、ワームはボトムを這うように進んでくれる。当たり前だが、シンカーとワームが一体となったリグであればシンカーが浮いた時点でワームも一緒に浮いてしまう。

 「ヘビキャロでもワームは浮かせたい」という考え方もあるが、先述したように伊藤さんとってヘビキャロはボトムのルアーに反応するバスをねらう釣り。浮いたバスをねらうならミドストやドロップショットでいいわけだ。

 近年流行しているノーシンカーを用いたボトムの釣りも、食わせ方はヘビキャロに近いものがある。しかしノーシンカーはルアーとラインをボトムまで沈みこませるのにかなりの時間がかかり、ボトムジャークするとワームが浮くため、次のジャークまではワームの着底を待つ必要がある。よって釣りのスピードが遅くなってしまうというデメリットがあり、よほど確信があるスポットでないと投入することは難しいだろう。また、ワーム単体の自重に頼らざるを得ないため、ルアーのサイズも落とせない。

 その点ヘビキャロは着底も速く、ボトムジャークでもシンカーが浮き上がりにくいため(浮き上がっても一瞬で着底する)、横方向へのリアクションの動きを連続して行なうことができる。結果、ほかのワーミングに比べ「釣りのスピード」という点でも圧倒的な優位性を持っているのだ。

 

 伊藤「小型ワームをふわっとさせられる食わせ力に加え、スピードでのリアクションという緩急を持つ。そしてリグが浮きにくいため、広範囲のボトムをザクザク探れる。

 ファーストフォールでワームがボトムに着くまで待つ必要もありません。僕はシンカーが着底したらさっさとロッドで引いてワームを強制的にボトムにへばりつかせます。何度も言いますが、浮いているバスをねらう釣りじゃないんです」

 

itou-takumi-calo (20)trim取材を行なったのは9月上旬の亀山湖。ファーストキャストからなんと3尾連続ヒット!

 

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 伊藤巧さんのヘビキャロの使い方やタックル、地形別攻略は本誌で紹介しています!ぜひご覧ください

 

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