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サイズもねらえて今なら表層もアツい!
レポート◎アマノ(月刊つり人編集部)
I字系の表層の釣りからビッグベイトの中層ただ巻きに変えてキャッチ!
2020年9月29日/表層と中層のただ巻きでシャローを釣る
NBC神奈川チャプターのディフェンディングチャンピオン・中村宗彦さんに同船して秋の芦ノ湖へ。中村さんには『芦ノ湖・河口湖 大明解MAP』(2021年発売予定)の製作をご協力いただいており、そのグラビア撮影を兼ねてお邪魔しましたが、穏やかな秋晴れの予想に反して雨と風が強く、時折陽射しが差すもののコロコロと風向きが変わる山上湖らしい天候。水温も低下して魚の活性はやや下がり気味でしたが、それでも今の芦ノ湖はいいサイズのバスが揃うと中村さん。
「バイト自体は減りますが放流地点から遠いところはネイティブの大型の可能性が高まります」と東岸から釣りを開始。この日、見せてもらった中村さんの釣りはワカサギをイミテートしたI字系ルアーを使った表層の釣りと、その後のフォローでギル型ビッグベイトをスローにただ巻きする釣り。活性が下がっているようで直前でのUターンやフックがないところへのキスバイトが多かったものの、それでも開始早々からグッドサイズのネイティブが次々にI字系ルアーに浮上するのはドキドキします。
この日も活躍したギルギルゾーイ。中層をゆっくり巻くと背後に何度もいいバスが姿を現わせ追尾した
シャローカバーにキャストしてスローリトリーブ。もどかしいチェイスのあとフッキングが決まった
「こうした釣りはワカサギが産卵でシャローに差してくる春にも効きますが、水温が低下してバスとワカサギがリンクする秋にも効きます。もっと水温が下がるとPEラインの釣りからフロロカーボンの釣りに代わって表層の釣りからやや沈める釣りになりますが、表層系の釣りもまだまだ楽しめますよ」
ワームの使用が禁止となって以来、魚のコンディションが年々向上し、質のよい放流バスの成果と相まって再び人気が高まっている芦ノ湖。手ごわいネイティブばかりではなく、いわゆる放流魚と呼ばれるバスのコンディションが素晴らしく、サイズも40㎝前後が多いため非常に楽しめると芦ノ湖通いを再開したファンも多いそうです。秋の紅葉シーズンが本格化する前に行ってみれば、シャロー周りで表層系の釣りがまだ楽しめそうです。また、表層には出なくても、インパクトの異なるルアーを通すと反応することもありますので、二段構えでぜひ!
水平姿勢でごくごくスローにフォールするようにフックチューンを施したi-Waver74などの表層系の釣りもまだ効きそうだが、秋が深まるとフロロカーボンラインで沈める釣りにチェンジするという
放流魚は放流地点や桟橋などに群れていることが多いので、これまた楽しめる。さまざまなルアーに反応するが、ポークを使うとヒット率は高まる
▼好評発売中! 『大明解MAP』シリーズ
2020/9/30