プラでは利根川で好感触を得ていた青木選手。利根川の流れの当たる消波ブロック帯をメインエリアに初日を戦いますが、カレントが発生せずに苦戦。ノーフィッシュで初日を終えます。2日目は釣り方やエリアをガラリと変えて、閘門をくぐり霞・北浦方面へ。25名中11名の選手がノーフィッシュだった2日目でしたが、スピナーベイトとパワーフィネスで3尾を釣りあげリミットメイクを果たしました。今回は、青木選手がどのようにスピナーベイトを選んだのかをご紹介します。
オカッパリ&レンタルボートでも真似できる出場選手のメインパターン
2022年10月29~30日にかけて利根川・霞ヶ浦水系で行われたBasser Allstar Classic2022。トーナメントの釣りには、オカッパリやレンタルボートの釣りに生かせるヒントが詰まっています。今回は青木大介選手の釣りを紹介します。
◎まとめ:編集部 ◎写真とフットステップレポート:DAY1&DAY2プレス/長田貴志
青木大介選手のプロフィール
青木大介(あおき・だいすけ)
1982年生まれ
主な戦歴:
2008、15、17年JBTOP50年間優勝
2014、2015年Basser Allstar Classic優勝
2021年 バスマスターサザンオープン・ダグラスレイク戦優勝
波動は強く、見た目は弱く
青木選手のメインルアー
Dαスピナーベイト 3/8oz ダブルインディアナタイプ(DSTYLE)+T・Nトレーラーフック #1(ハヤブサ)
Dジグカバー3.3g(DSTYLE)+D2ホッグ(DSTYLE)
プラでは利根川で好感触を得ていた青木選手。初日のメインエリアは、利根川の流れの当たる消波ブロック帯でした。ウイニングクローのリーダーレスダウンショットリグやテキサスリグで探りますが、カレントが発生せずに苦戦。ノーフィッシュで初日を終えます。「2日目も利根川でやってもよかったが、プラの感触に引きずられてしまいそうなので、エリアや釣り方を大幅に変えることにした」と話す青木選手。2日目は閘門をくぐり霞・北浦方面へ向かいます。25名中11名の選手がノーフィッシュで苦戦していた2日目、青木選手はスピナーベイトとパワーフィネスで3尾を釣りあげリミットメイクを果たします。今回は、青木選手がどのようにスピナーベイトを選んだのかをご紹介します。
青木「水温低下でバスのレンジが移りやすい季節なので、ねらうレンジを微調整しやすいスピナーベイトを選びました。主にねらっていたスポットは北浦にある矢板のアウトサイドです。プラで反応を得られた、水深のある矢板を中心に回りました。水深のある矢板エリアは水温が安定しており、バスをストックしやすい場所です。北浦は魚が薄い印象だったので、散った魚に波動で気付かせるためにブレードパワーが強いダブルインディアナタイプを選択しました。また、水温低下により水がクリアアップしていたので、気づかせたバスに違和感を与えないように、ガンメタブレード、スモーク系カラーのスカートなど視覚的にナチュラルなカラーを選びました。実際のところ、プラで派手な色のスピナーベイトを使うとショートバイトが頻発しました」
コロラドやインディアナタイプなどの波動の強いスピナーベイトを選ぶとき、チャートのような派手な色を選ぶ方は多いのではないでしょうか。強波動で弱目なカラー。ぜひルアーローテーションの参考にしてください。
[タックル]
■Dαスピナーベイト 3/8oz ダブルインディアナタイプ(DSTYLE)用
ロッド:ブルートレック DBTC-68M(DSTYLE)
リール:ゼノンMG7(ピュア・フィッシング・ジャパン)
ライン:バニッシュレボリューション 12Lb(ピュア・フィッシング・ジャパン)
■Dジグカバー3.3g(DSTYLE)+D2ホッグ(DSTYLE)用
ロッド:ファンタジスタ DEEZ FNS-68MH スーパーパワーフィネス(ピュア・フィッシング・ジャパン)
リール:ゼノン300SH(ピュア・フィッシング・ジャパン)
ライン:PEライン1号
青木大介選手のフットステップ
DAY1
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▼スタート直前~直後
「寒くなったので消波ブロックに入ると思う。その日の流れによって変化するので今日の場所を見つけにいきます」
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▼利根川・津宮の消波ブロック帯
6:37
ウイニングクローのリーダーレスダウンショットとテキサスリグで消波ブロックの隙間を丁寧に撃つ。
「あまり流れてないな……」
6:57
「もう少し流れてほしいなあ」
7:07
消波ブロック帯を少し移動。ウイニングクローのテキサスで探る。
「もう少し流れがほしい……」
7:23
最初のスポットに戻る。
「こっちのほうが流れてるなあ」
プラで好反応だった日はもっと流れが出ていたという。
「この流れでも食うと思うけど、なかなか難しい」
8:49
「流れはいい感じになっているのに何で食わないんだろう」
9:03
会場対岸に移動。
「水がきれいだ。なんでだろう」
ウイニングクローのリーダーレスダウンショットリグで誘う。
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▼水郷大橋下流・右岸
9:32
クランクベイト、リーダーレスダウンショットリグにローテーション。
「水や風の条件はいいが釣れない」
10:20
水郷大橋上流・右岸 立杭エリア
リーダーレスダウンショットリグ、スモラバで丁寧に探る
「魚がいない感じがする。プラと状況が変わってしまったか……」
10:30
水郷大橋上流・左岸 消波ブロックエリア
「今日の魚を探さないといけない」
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▼根木名川
10:52
クロールアップで巻いて探る。
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▼利根川・水と緑の運動公園対岸
11:25
利根川を上流に移動。岸際のブッシュをリーダーレスダウンショットリグで撃つ。
11:46
対岸(水と緑の運動公園側)に移動。杭などをリーダーレスダウンショットリグで探るも反応なし。
「流れがまったくない」
下流に移動する。
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▼利根川・万世排水機場前
12:15
リーダーレスダウンショットリグに待望のバイトがあるもすっぽ抜け。
「完全に魚だった」
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▼利根川・両総水門付近
12:36
壁際をスモラバで細かくチェック。
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▼利根川・津宮の消波ブロックエリア
13:06
消波ブロックをスモラバでチェック。
13:14
津宮対岸に移動。アシや流木などをスモラバで探っていくがノーバイト。
14:00
帰着。
「今日は魚を見つけることができなかった」
DAY2
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▼スタート前~直後
「昨日は釣りが合っていなかった。今日は展開をがらっと変えて勝負する」
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▼北浦・掘割川
6:42
川中央の沈船周りをスクーパーフロッグのダウンショットリグで探る。
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▼北浦・上流
7:52
矢板付近をDαスピナーベイト3/8ozで探る。数投目でバイト。980gをキャッチ。トレーラーフックギリギリにかかっていた。
8:14
対岸の石積み。スピナーベイトやリーダーレスダウンショットリグで誘う。
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▼山田ワンド
8:47
矢板周りをスピナーベイトでチェック。
9:20
石積みをクランクベイトでチェック。
9:31
バイトがあるもフッキングならず。
「バスっぽかったな」
9:40
再びバイト。
「いまのは違う魚だな」
9:52
再びバイトがあるも、シーバス。
10:25
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▼霞ヶ浦東岸・麻生エリア
10:25
アシ際を生ウイニングクローのリーダーレスダウンショットで探る。沖の消波ブロックはクランクベイトで探る。
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▼北利根川
10:55
牛堀対岸(南岸)のアシ際をリーダーレスダウンショットで撃つ。スモラバのパワーフィネスにローテーション。
11:10
スモラバのパワーフィネスで410gをキャッチ。
11:22
バイトがあるもフッキングならず。
「口を使ったがすぐに離されてしまった」
11:41
スモラバのパワーフィネスで500gをキャッチ。
11:43
500gクラスを掛けるもラインブレイク。
「朝じゃないとサイズが出ないのかな……」
11:45
キロクラスを掛けるもバラしてしまう。
「食いが浅くてアタリがほぼわからない」
その後も探るがバイトを得られず、利根川へ移動。
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▼利根川
13:22
津宮の消波ブロック帯をウイニングクローのリーダーレスダウンショットで探るとバイト。強烈な引きだったがラインブレイクでバラシ。
「キロはあった。ついてない」
帰着へ向かう。
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Basser Allstar Classic2022 最終成績表