萩原選手がネコリグで撃ったのはブッシュの奥の水深30~40cmのスポット。ブッシュの枝にラインを掛けた状態で表層からボトムまで徐々にリグを沈めながら15~20秒ほどシェイクを続けてブッシュの中のバスを寄せて食わせました。
オカッパリ&レンタルボートでも真似できる出場選手のメインパターン
2022年10月29~30日にかけて利根川・霞ヶ浦水系で行われたBasser Allstar Classic2022。トーナメントの釣りには、オカッパリやレンタルボートの釣りに生かせるヒントが詰まっています。今回は萩原将己選手の釣りを紹介します。
◎まとめ:編集部 写真とフットステップレポート:鈴木徹
萩原将己選手のプロフィール
萩原将己(はぎわら・まさき)
1993年生まれ
主な戦歴:
2020年TBC 年間優勝、同年第3戦優勝、第4戦準優勝
水深30~40cmのブッシュ最奥から2尾をキャッチしたカバーネコ技
萩原将己選手のメインルアー
■ドライブシャッド3.5in(O.S.P)
+T・N・S オフセットフック #2/0(ハヤブサ)
+TG シンカー ステイブル 3.5g(バレーヒル)
■ドライブクローラー4.5in(O.S.P)
+スクラム #1(O.S.P)
+ネイルシンカー1.8g(ジャッカル)
本来、萩原選手が得意とする釣りは、フィールドの中で活性の高いバスが差してくるスポットを回って、口を使わせやすいバスを拾っていくゲーム。オールスターでも当初は上流域のブッシュにバスが入るタイミングをねらって良型を獲っていくプランを立てていました。
初日の朝、ドライブシャッドのライトテキサスでナイスサイズをキャッチしましたが、水位上昇を見込んでいたタイミングになっても水があまり動かず、プラン修正を余儀なくされます。
カレントもあまり発生していない状況だったので、長門川河口周辺の乱杭エリアのアウトサイドなど少しでも水が動きやすい場所をラン&ガンしますがバスをキャッチするには至りません。
さまざまな釣りを試した結果行きついたのは、ブッシュの奥でカバーネコをロングシェイクしてバスに口を使わせる忍耐の釣り。2日目にはこの釣りがハマって3バイト2フィッシュ。一尾は惜しくもバラシに泣きましたが、リミットメイクにあと一歩まで近づきました。
萩原選手がネコリグで撃ったのはブッシュの奥の水深30~40cmのスポット。ブッシュの枝にラインを掛けた状態で表層からボトムまで徐々にリグを沈めながら15~20秒ほどシェイクを続けてブッシュの中のバスを寄せて食わせました。
活性が低くすっぽ抜けが多発する状況だったため、「ここで食わせる」と確信の持てるブッシュでは、敢えてハリ先が一度出てしまった使い古しのワームを使い、フックアップ率を高めるといった工夫も光りました。
[タックル]
■ドライブシャッド3.5in(O.S.P)ライトテキサス用
ロッド:スティーズ C68ML-SV スカイレイ68(ダイワ)
リール:SVライトリミテッド8.1L-TN(ダイワ)
ライン:シューター12Lb(サンライン)
■ドライブクローラー4.5in(O.S.P)カバーネコ用
ロッド:スティーズ C68M+ -SV・AGSブラックジャック(ダイワ)
リール:SS Air 8.1L(ダイワ)
ライン:シューター12Lb(サンライン)
萩原将己選手のフットステップ
DAY1
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▼スタート前
「プラの感触では、暖かくなってバスが岸際に浮いてくる10時過ぎのタイミングでよく魚に触れた。魚が居着いている場所はだいたい把握できたので、あとはどうハメていけるか。ただ、難しいことに変わりはない」
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▼圏央道下右岸
6:30
ハイピッチャー3/8ozで流していく。
「朝はたぶん釣れません(笑)。10時過ぎに暖かくなってからが勝負です」
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▼常総大橋左岸
6:50
ハイピッチャー3/8oz、フォローにドライブシャッド3.5in(3.5gライトテキサス)。
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▼根木名川
7:11
張り出しの杭をチェック。
7:20
ハイピッチャー3/8ozにバイトあり。フォローでドライブシャッド3.5inを投入したところバイト!
ファーストフィッシュ710g(36cm)をキャッチ。
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▼長豊橋上流右岸
8:00
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▼長門川合流部周辺
8:41
乱杭エリア。
ドライブクローラー4.5inの1.8gネコリグでチェック。
バイトを得たがすっぽ抜け。
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▼北総マリンスロープ対岸
9:22
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▼小貝川との合流地点
10:54
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▼取手松陽高校前
11:00
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▼長門川合流部の乱杭
12:00
ドライブビーバー3.5inの5gリーダーレスダウンショットで探る。
「減水しているのと、試合で行きかうボートの引き並みでシャローでの勝負が難しい」
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▼根木名川
13:34
13:50
会場に戻りながら要所をリーダーレスダウンショットでチェック。
バイトあり。フックアップに成功したもののバラしてしまう。
DAY2
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▼スタート前
「基本的なプランは昨日と同じ。入るタイミングをずらしたり、ルアーを替えてみたりしたいです」
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▼神崎大橋右岸
6:21
流れ込みをチェック。
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▼根木名川
7:00
張り出しに絡む杭でノンキーパーをキャッチ(370g)。
「釣れたけどここでこのサイズかぁ……」
7:20
派川根木名川(尾羽根川)に移動。
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▼若草大橋周辺
8:24
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▼常南排水管
9:13
9:18
ドライブクローラー4.5in(グリパンカラー)のスナッグレスネコリグを15~20秒長時間シェイク。ブッシュからファーストフィッシュをキャッチ。
750g。
「利根川では超メジャー場。バスはいるけど食わないだろうと思ったのでロングシェイクしました」
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▼取手松陽高校前
10:00
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▼若草大橋上流送電線下
10:39
ドライブクローラー4.5inスナッグレスネコリグで2尾目をキャッチ。
900g。
「またネコリグで食った! ちょっと見えてきたかも。TOP50の人たちに撃たれすぎて通常の利根川だったら食うはずのバスが警戒して食わない。だからネコリグでロングシェイクして食わせる」
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▼長門川合流部下流
11:26
水と緑の運動広場付近。
「あ、ここ食いますよ」といってブッシュを撃つ。
ねらい通りバイトを得たものの痛恨のバラシ。
「吸い込みが弱いからわざとボロボロのワームを使ってハリがかかるようにしたのにこれでもバレるのか……。このミスしてたら勝てないです」
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▼派川根木名川
12:15
ギリギリまでラン&ガンを繰り返しストップフィッシング。
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Basser Allstar Classic2022 最終成績表