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編集部2022年11月21日

【バサクラ2022に学ぶ】小島貴選手/風に応じた2パターンの巻き物セレクト

ブラックバス Basser バス釣り BasserAllstarClassic2022

古渡は東風が吹いたときに実績のあるエリアだとも言います。この時期に多い北風だとねらっているシャローに風が当たりすぎて底荒れしてしまうためNG。ですが東寄りになるとバンクに対して横から風が当たり、適度に水面がバシャバシャと波打つコンディションに。こうなるとバスの活性が上がって口を使いやすくなるため、小島選手のクランキングがハマる状況になります。

オカッパリ&レンタルボートでも真似できる出場選手のメインパターン

2022年10月29~30日にかけて利根川・霞ヶ浦水系で行われたBasser Allstar Classic2022。トーナメントの釣りには、オカッパリやレンタルボートの釣りに生かせるヒントが詰まっています。今回は小島貴選手の釣りを紹介します。

◎まとめ:編集部 ◎写真とフットステップレポート:井谷鼓

小島貴選手のプロフィール

kojimatakashi

小島 貴(こじま・たかし)

1977年生まれ

主な戦歴

2020年 W.B.Sトーナメント年間優勝
2022年 W.B.Sトーナメント第1戦優勝

 

ピーカン無風はノーシンカー、東風ならクランク、スピナーベイトはカバーに絡めて

小島貴選手のメインルアー

■Dゾーン 3/8oz ダブルインディアナ (エバーグリーン)

kojima_lure (2)-2

■ヘッドシェイカー5in(エバーグリーン)
+マキサスフック ワーム30 #5/0(デコイ)

kojima_lure (1)-2

 オールスターではスピナーベイトとシャッドテールワームのノーシンカーで貴重なバスをキャッチしている小島貴選手。プレスのメモでは小島選手が競技中、風について言及しているようすが多く記録されていますが、W.B.S.の巻き物の使い手として知られる小島選手はどんな戦略でオールスターを戦ったのでしょうか。

 小島選手がメインにしていたエリアは霞ヶ浦・古渡エリア。プラで1200~1300gを複数キャッチしていたエリアであり、オールスター当日も迷わず古渡にバウを向けました。プラで反応がよかったのがヘッドシェイカー5inのノーシンカーリグを表層付近で横に引く釣り。オールスターの2日間もこの釣りをメインにした結果、2日目に650gをキャッチ。この釣りが最も威力を発揮するのは風のないピーカンの状況だったということで、競技中に何度かつぶやいていた「風が止んでほしい」とのコメントは、その状況を期待しての言葉でした。

 また、古渡は東風が吹いたときに実績のあるエリアだとも言います。この時期に多い北風だとねらっているシャローに風が当たりすぎて底荒れしてしまうためNG。ですが東寄りになるとバンクに対して横から風が当たり、適度に水面がバシャバシャと波打つコンディションに。こうなるとバスの活性が上がって口を使いやすくなるため、小島選手のクランキングがハマる状況になります。

 ねらうのはゴロタ石の入った水深0.5~1mのシャロー。風が吹いたタイミングでこういったシャローに入ってくるビッグフィッシュに照準を合わせました。ローテーションしていたクランクがピッコロ・ダイブシャロー、ワイルドハンチSR、クラッチヒッターなど潜行深度が浅いタイプばかりだったことからもスーパーシャローにねらいを絞っていたことがわかります。

 ただ、実際にビッグフィッシュがヒット(初日の1450g)したのは、ブッシュ等に絡めて巻こうとローテーションに加えていたDゾーンでした。

小島「これでブッシュが釣れそうに思えてきてしまい、カバー撃ちにも多くに時間を割いてしまいました。今思えばそれが迷いにつながっていたかもしれません」

 と悔しさをにじませていました。

[タックル]

■Dゾーン 3/8oz ダブルインディアナ (エバーグリーン)用

 ロッド:オライオンOCSC-67ML+ ライトニングストライク(エバーグリーン)

リール:ジリオンSV TW(ダイワ)

ライン:バスザイル マジックハードR 14Lb(エバーグリーン)

■ヘッドシェイカー5in(エバーグリーン)用

ロッド:オライオン OCSC-67M カンタータ(エバーグリーン)

リール:SS SV(ダイワ)

ライン:バスザイル マジックハードR 14Lb(エバーグリーン)

小島貴選手のフットステップ

DAY1

______
▼小見川閘門周辺

6:47
小見川閘門通過待ち。

ヘッドシェイカー5inの表層テロテロ巻き。

「ピーカンの間はこれで行きます」

反応ないがリラックスしているようす。

「水温が上がってからがキーになる。西浦まで走りたい」

 

7:20
閘門通過。

______
▼大山・古渡南岸

7:52
スピナーベイト、スイムジグ、シャッドテールノーシンカー、撃ち物をローテーション。
水の色が良い。
「プラではこの場所で1200~1300gのバスが釣れました」

kojima01-2

冠水ブッシュの周辺を巻く。

キャストの調子が上がらないようす。

 


8:30
スピナーベイトを沈んだ枝に絡めて巻いて1450gをキャッチ!

S__6258699a

Dゾーン(ホワイトチャートカラー)のダブルインディアナ。

釣れた後もルアーをローテーションしながら投げる。

kojima04

8:44
冠水ブッシュを撃つ。
ワームのサイズを上げバタバタ系にチェンジ。

反応なくスピナーベイトにチェンジ。

古渡南岸について「プラでいちばん反応があったエリア。横の動きに反応が良いことがわかった」。

「自分のやりたいパターンだと風は止んでほしい」

kojima07

9:18
風向きが変わる。

10:02
風が弱まる。

10:07
時計を確認。

「10時か。まだ全然大丈夫」

 

______
▼美浦・ロードパーク前

10:54
矢板を撃つ。

反応なし。

 

______
▼古渡南岸

11:20
朝のスポットに戻る。

ルアーをローテーションしながら探るが反応なし。

12:20
移動。


______
▼北利根川入り口

12:35
アシ際をラバージグ+キッカーバグで撃っていくが反応なし。

 

閘門まで移動して待ち時間。

帰着へ。

 

 


DAY2

6:20
小見川閘門通過待ち。

______
▼古渡南岸

7:08
風あり。水温14.5℃。

さまざまなルアーをローテーション。

スピナーベイトとスイムジグと撃ち物は前日と同じもの。

クランクはスモールサイズのピッコロをピンスポットへ投入。

 

7:40
シャローなのでロッドで水深を確認しながら釣り進める。

試合中にもかかわらず捨てラインを回収。

 

8:12
「ベイトいる!」

8:12
「早く陽が出ないかなぁ(希望)」

8:24
冠水ブッシュをダブルモーションで撃つ。

水が割ときれいだったため、カラーをクリア系に変更。

 

9:37
だいぶ陽が昇って暖かくなってきた。

9:57
矢板へ移動。

バスエネミーの3.5gテキサスでブッシュを撃つ。

 

______
▼新屋敷排水場管

10:40
バスエネミーの3.5gテキサスをアシ際へ。

カラーをクリア系に変更したところ反応あり。

 

11:10
シャッドテールノーシンカーのサブサーフェススローリトリーブで650gをキャッチ!

ワームのカラーは白。

kojima06
______
▼古渡南岸

11:30

朝のエリアに戻る。

 

______
▼小見川閘門
12:34

閘門近くの石積でスモールクランクを巻く。

 

______
▼利根川・水郷大橋周辺
13:13
水郷大橋近くのバンクを巻き物でチェック。

帰着へ。

YouTube配信のアーカイブはこちらからご覧ください↓↓↓

 

Basser Allstar Classic2022 最終成績表

BAC2022_day1

BAC2022_day2

BAC2022_day1-2

 

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