2ヵ月に一度、田辺哲男さんが個性的なヘビーヒッターとマッチプレーを繰り広げます。勝敗の決定方法は極めてシンプル。2日間の競技に対しリミットは「1」。ビッグフィッシュに完全に的を絞ったゲームです。
年間累計釣行1000日超!カスミラバー4人による霞ヶ浦エリア考は必見です
霞ヶ浦水系のほぼ全域が競技エリアとなったオカッパリオールスターは、選手たちの場所選びが大きな見所になりました。そこで、出場した4選手に、おもに大会でメインになったエリアの特徴や傾向を、試合を振り返りながら語ってもらいました。その中でも各選手が〝ビッグフィッシュ場〟として挙げた『東浦エリア』についてご紹介します。
オカッパリオールスタークラシックin霞ヶ浦
2022/6/6~6/7の霞ヶ浦・北浦水系を舞台に、4人のカスミラバー達によって2日間のオカッパリトーナメントが開催されました。
大会終了後には座談会を実施。オカッパリオールスター本戦の模様のほか、霞水系を知り尽くした4人による霞ヶ浦エリア考を「Basser8月号」で紹介しています。
今回は『エリア考・東浦編』を無料公開。4人の釣行日数を合わせると年間1000日超!カスミラバーによるエリア考は必見です。
出場選手(※50音順)
北田朋也(きただ・ともや)
1989年千葉県出身、在住。小学校2年生のころにバスフィッシングを始める。霞ヶ浦でのオカッパリをメインとし、仕事の前後や空き時間に、暇さえあればフィールドに繰り出す。年間釣行日数は約300日。
佐々木勝也(ささき・かつや)
1988年生まれ、岩手県出身。2018年から霞ヶ浦周辺に移住し、わずかな時間でもオカッパリに繰り出す日々を送っている。年間釣行日数は250日。
馬場拓也(ばば・たくや)
霞ヶ浦近くの釣具店に勤務したのち独立し、現在はYouTubeチャンネル『BABA Tube』を運営。撮影、編集を自ら行なうだけでなく、映像中の作曲もこなすマルチプレーヤー。
安江勇斗(やすえ・ゆうと)
1992年生まれ。愛知県出身・茨城県在住。W.B.Sトーナメントをキッカケに霞ヶ浦の魅力を知り、地元愛知から移住。8年間漁師のアルバイトを経験し、霞ヶ浦のベイトフィッシュ事情にも明るい。
東浦エリアのバスはデカい?
―― 多くの選手が、ビッグフィッシュねらいを理由に東浦エリアに走ったのが印象的でした。会場(美浦村)からは土浦を経由して湖岸沿いをぐるっと回っていかなければならないので、渋滞がなくても片道50分はかかると思います。そこまでする理由はなんなんでしょうか?
菱木川河口部は両岸がアシに覆われた好スポット。近くに水門もあり、バスの着き場となるストラクチャーが点在する
佐々木「東浦は、そもそものバスの個体数が少ない印象なんですが、釣れたら大きいんです」
北田「ベイトが多いわりにバスが少ない気がしています。ワカサギとかめっちゃ多いですよ」
馬場「テナガも多いよね」
―― バスは少ないけどエサが豊富だから、そこにいるバスはエサがたくさん食える、つまり大きく育つ、ということですか。
北田「そうだと思いますよ。とにかくバス以外の魚種が多いですね」
馬場「逆に、僕はバス以外が釣れることが多いのも理由のひとつで、エリアから外したくらいですよ」
佐々木「なるほど。たしかに、ヘラ釣りの人とかも東浦が1番多いですね」
北田「でも、安定感という点においてはどうかな……デカいのが釣れるからみんな頑張るんですけど、なかなか難しいエリアでもあります(笑)」
安江「まとまっていいサイズを期待できるのは菱木川しかなかったですね」
佐々木「菱木川も、決してバスがうじゃうじゃいるわけではないです。しかも魚の動きが相当速いんですよ。〝デコってもいいから今日はデカいの釣りたい!〞っていうときしか行っちゃダメな場所ですよね」
馬場「エリアでいうと、昔柏崎とかはけっこう定番だったよね」
北田「そう。いつの間にか釣れなくなりましたよね(笑)」
佐々木「少なくとも自分の知っている範囲だと、今年柏崎でバスを釣った人って、1人しか知らないですよ。それくらいバスがいない」
北田「東浦エリア全体の特徴として、本湖が荒れたときにバスが避難できる流入河川が少ないというのがありますよね」
佐々木「場所が絞りやすいというのもあるかもね。たとえば山王川はスポーニング場所になっていて、あのエリアのバスが集まる印象なんですよ」
―― たしかに、今日山王川でペアリングしているのを見ました(北田選手に同行のプレス)。
北田「ルアーには見向きもしなかったですけどね。45㎝くらいのペアリングに50㎝アップが突っ込んでいって、追い払われるカオスな光景を目にしました(笑)」
佐々木「僕は、山王川はカスミ水系の中でもかなり好きな川です。どアフターの気難しいバスも虫系で食わせられますね」
安江「山王川って、雨降ったらけっこうな水量になるじゃないですか。あのタイミングって釣れるんですか?」
佐々木「逆に、おれはあのタイミングが1番好き。デカいの釣ってるのはいつも増水のときだね」
北田「僕のイメージだと、雨が降ると恋瀬川が濁流になっちゃって、そこから逃げてきた魚が山王川の河口付近に落ちてくるイメージです。確率は低いですが、ビッグフィッシュが望めるエリアとしては間違いないですね」
菱木川。かつては穴場的流入河川だったというが、今では日々ルアーが投じられるようになった。クレバーなバスばかりだが、出ればサイズが望める
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定価:1,000円(税込)
出版年度:2022
A4変型判164ページ
コンテンツ
020 Norio Tanabe LIMIT 1034 オカッパリ Allstar Classic in霞ヶ浦&北浦水系
070 編集スタッフがゴーマルを夢見て 今日も沼ります
076 ロッドデザイナーのワガママが生んだWILD SIDEの亜種「VARIANT MODEL」/鬼形毅
084 DRTワンテーマムック発売!
086 房総HOT SPOT/7月の三島湖
090 [隔月連載]加木屋守の“スタメン”!
096 Behind Story 世界一のクランクベイトができるまで。
098 今月の読者プレゼント
099 B級ルアー列伝
100 BPT 第4戦
106 BASSMASTER ELITE
118 IN THE RIGHT PLACE. 青木大介のUSAトーナメント全記録2022
120 フカシンガッツ!
122 藤田京弥 A GATEWAY
124 『釣れる根掛かり』を生むスプリットシンカーが登場!
126 モノの舞台裏
134 H-1グランプリ
136 BMCトーナント
138 古今東西、私が愛したルアーたち。/センドウタカシ
140 ファイト、ファイト、コジコジ!
142 上州屋スタッフ・ロコ クローズアップフィールド!
146 アマケンの目
148 黒鱒荘の住人たち
152 バサー新聞
156 The Japan Original
158 ハイプレッシャー時代の羅針盤/小森嗣彦
160 大津清彰ゼミ マッチザベイト学概論
161 日釣振ニュース
161 バサー図書室
162 編集後記