バスの口に最初に触れる部分にもっと気を遣えば、低水温期に価値ある1尾を手にする可能性が上がる。ルアーアクションを変化させるものから、フッキング確率を上げる方法まで、フックにまつわる7つの試みを紹介する。
7人のプロがフックにまつわる効果的なチューンを公開!
この記事は『Basser』2022年3月号チューン特集号に掲載したものを再編集しています。Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ!バスの口に最初に触れる部分にもっと気を遣えば、低水温期に価値ある1尾を手にする可能性が上がる。ルアーアクションを変化させるものから、フッキング確率を上げる方法まで、フックにまつわる7つの試みを紹介する。
佐々木勝也(ささき・かつや)
1988年岩手県出身、茨城県在住。霞ヶ浦のオカッパリをメインに年間250日の釣行を重ねる。釣り場で声をかけられることも多く、地元アングラーからの支持も厚い。
ジグヘッドの下半分を削りミドストのロールアクションを増強
佐々木勝也さんはフィッシュアローのペラ付きジグヘッド「ウィールヘッド」のヘッド下半分を完全に削り取り、ミドストのロールアクションをより強くするチューンを実践している。ウィールヘッド1.8g改
フラッシュJ 3in(ともにフィッシュアロー)
おもにシンキングプロップをメインに、普段からペラ付きのルアーを多用する佐々木さん。霞ヶ浦水系では移動距離を抑えた誘いが有効だという。「このチューンをすれば、小さくて動きの出にくいフラッシュJの2inモデルでもしっかりロールします」
「下半分を削って高い位置に重心を持ってくることで、ロールアクションが激しくなります。ルアーはフラッシュJの3inをメインで使います。フラッシングを生むプレートが内蔵されており、霞ヶ浦水系のような濁りの中でもアピール力を失いません。とくに本湖では、バスに見つけてもらわないと意味がないので、こうした小さいルアーでもハイアピールできるようにします」
シャンクのワームキーパーが見えるほどフラッシュJ の背中側ギリギリを通すことで、ロールアクションを出しやすいようにしている
ミドストのローリングを強くするためのジグヘッドには専用のものが市販されているが、佐々木さんがペラ付きのジグヘッドを使うのには理由がある。「霞ヶ浦のように常時濁りが入っているようなフィールドでは、シビアな状況ほど短い引きしろでできるだけ長い時間アピールすることが有効です。ペラの回転によって発生する抵抗で、移動距離を抑えてアピールすることがねらいです。0.2㎜のステンレスペラなので、デッドスローで引いてもしっかり回転します」
削りすぎないよう、フックの根もとが露出しないギリギリのところをねらう
佐々木さんが使用するリューター。アマゾンなどで、3000円程度で購入できる
重さは1.8gを使用し、半分削るので約0.9gになる。普段ミドストで使うウエイトに合わせて、少し重いものを選んで削っているという。削る際は木材の仕上げや金属の切断面のバリ取りによく使われる、リューターを使用。「そんなに難しい作業ではありません。10分もあれば終わります。とくに注意するところもありませんが、フックが露出しないギリギリのところをねらうのがコツですね」