バスの口に最初に触れる部分にもっと気を遣えば、低水温期に価値ある1尾を手にする可能性が上がる。ルアーアクションを変化させるものから、フッキング確率を上げる方法まで、フックにまつわる7つの試みを紹介する。
7人のプロがフックにまつわる効果的なチューンを公開!
この記事は『Basser』2022年3月号チューン特集号に掲載したものを再編集しています。Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ!バスの口に最初に触れる部分にもっと気を遣えば、低水温期に価値ある1尾を手にする可能性が上がる。ルアーアクションを変化させるものから、フッキング確率を上げる方法まで、フックにまつわる7つの試みを紹介する。
この記事の内容
冨沢真樹(とみざわ・まさき)
1995年福島県出身。河口湖にて「トミーガイドサービス」を営む。ジャパンスーパーバスクラシック2016優勝。トミーガイドサービス:https://tommy.bassguide.jp/
細軸&ロングシャンクがキモ
デッピー(DEPP TOKYO)
リアフック側にラインを結ぶ新しいタイプの表層系プラグ。河口湖発祥で、現在は全国で使われているワカサギ放置パターンのニュースタンダード
冨沢真樹さんがガイドを営む河口湖では、ワカサギが産卵のため接岸する3.4月上旬に、表層系プラグによる水面放置パターンが威力を発揮する。
バスへのプレッシャー対策からディスタンスをできるだけ遠く取るこの釣りでは、フッキングパワーをかけづらいという難しさがある。そこで、少しでも掛かりをよくするためにフックは細軸でロングシャンクタイプを選ぶという。「具体的には、リューギのピアストレブルダガーを使用します。バイトはあるけどなかなか獲れないという状況では、細軸でロングシャンクのフックが最適です。ピアストレブルダガーはバーブもやや小型化されており、フッキングパワーをかけづらい釣りでも貫通してくれます」
ピアストレブルダガー#10(リューギ)
細軸ロングシャンクのトレブルフック。「遠いところで掛けるとファイトが長くなって、フックが伸ばされることも多いです。なので1尾掛けたら1個ハリ交換、くらいやっていいと思います」。冨沢さんが監修した、同じく表層系プラグのプル70F(ism)は、純正でピアストレブルダガーがついている
右がピアストレブルダガーをつけたデッピーで、左が純正フックのもの。ヘッドだけ水中に漬かっているので、微妙なウエイトの変化が影響すると思われたが、意外にも喫水の深さはほとんど変わらない