小森嗣彦さんに、トーナメントやガイドを通して高い頻度で使っているシンカーを紹介してもらった。 第2回目の今回はダウンショットリグ用のシンカーについて。シンカー選びのひとつの例として参考にしてほしい。
釣果を左右するシンカーセレクト
Basser編集部=写真と文
ひと口にシンカーと言ってもさまざまなタイプや形状があり、自分の中に明確な基準がないと選ぶのが難しい。この記事では、JB TOP50の年間優勝を3度獲得し、Basser Allstar Classicでも2度優勝している小森嗣彦さんに、トーナメントやガイドを通して高い頻度で使っているシンカーを紹介してもらった。
今回はダウンショットリグ用のシンカーについて。
シンカー選びのひとつの例として参考にしてほしい。
スリムタイプを避ける理由
レッグワームの伝道師である小森さんとダウンショットリグは切っても切れない関係だ。ダウンショットシンカーに関しては丸型の使用率が最も高く、スリムタイプはほとんど使わないという。その理由は何なのか。
「スリムタイプは、着底の瞬間倒れ込んでしまいます。そのときにリーダーが引っ張られて、ワームが動いてしまうんですよね。とくにレッグワームは、着底の瞬間の『フリーズアクション』が釣れる秘密なので、シンカーにブラブラされてしまっては困るんです。たしかにボトムに障害物が多いときはスリムタイプのほうが根掛かりしづらいですが、僕はそれでもラウンドタイプを使います。魚を釣りたいですから。僕自身はあまり使わないリグですが、リーダーレスダウンショットにはスリムタイプが適していますね。
ダウンショットリグで最も多用するのが、ザップのラウンドシンカー。光沢のない樹脂タングステンシンカーは目立たないので、フォールの釣りにも向いています。見せたいのはあくまでワームなので、シンカーにフラッシングしてほしくないんです。スイベルがないところもいいですね。個人的な意見ですが、スイベルがないほうがワームが回転しにくくなり、イトヨレが起きにくいと思っています。
冬の亀山湖では、スタジオ100の純タングステン製シンカーをよく使います。さすがにディープでのダウンショットリグとなると純タンの感度とフォールの速さがほしくなります。フォール中にアピールしたい時期でもないので、表面が光っててもOK。ボトムなら目立ちませんから」
小森さんの愛用シンカー2選
■ダウンショット(ザップ)
最も使用頻度が高い、ラウンドタイプのダウンショットシンカー。光沢のない樹脂タングステンは、フォールの釣りでシンカーをバスに見せたくないときにも重宝する。ここで小森さんがこのシンカーに施しているひと工夫を紹介したい。やることは簡単で、爪先でハリス止めの部分をどちらかに曲げこむだけ。「ハリス止めを折り曲げると、シェイクしたときにシンカーがクルっと回ったりコロコロ動きやすくなります。根掛かりしやすい場所ではこれが有効で、スタックしかけてもシェイクすればシンカーが勝手に動いてくれ、障害物のすき間にロックされるのを防いでくれます」。
ハリス止めを指で曲げる。するとラインを張ったときにシンカーが回転したり暴れたりし、根掛かりしにくくなる
■タングステンドロップショットシンカー(スタジオ100)
冬のディープダウンショットにはこのシンカー。純タングステンならではの感度が魅力だ。樹脂タングステンのものと比較すると、若干小さいのがわかる。
※この記事はBasser2017年4月号でも読むことができます
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