編集部2021年11月27日

山岡計文さんがホバストのコツを解説!

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池原&七色ダムのスーパーローカルにしてJB TOP50で戦うリビングレジェンド・山岡計文さんはホバストのコツを解説!

ホバストのシェイクは簡単! ロールさせなくてもOK

写真と文=編集部

この記事は『Basser』2021年1月ワカサギ特集号に掲載したものを再編集しています。Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ

 池原&七色ダムのスーパーローカルにしてJB TOP50で戦うリビングレジェンド・山岡計文さんはホバストのコツを解説!

「ホバスト」とはヨコ移動の速度が圧倒的に遅いミドスト

山岡「ホバストは、ホバーストローリング(Hover-Strolling)の略で、僕がティムコと相談してこのテクニックにつけた名前。造語です。Hoverは停滞飛翔、空中の一ヵ所に羽ばたきながらステイすること。Strolling は散歩のこと。ミドストを基準に言うと、ホバストの特徴であり、釣れる要素は“ヨコ移動の速度が圧倒的に遅い”ことです。アクションの違いもありますが、とにかくそこです。必然的に水面直下や表層で使うことが多くはなるのですが、そうしたレンジ専用と思い込まないでください。操作に慣れて、ルアーが見えないレンジでもできるようになれば、このテクニックで釣れる魚は増えます。“一定のレンジ”にこだわらなくてもいい。ゆるやかに沈めていきながら漂わせてもイイんです。それと、一部でトップウォーターの釣りと紹介されているようですが、それはホバストではないです(苦笑)」

 

 

ホバリグ

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PDLスーパーホバリングフィッシュ3in(ティムコ)+ホバーショット#3(リューギ)+ネイルショット0.3g(ZAPPU)

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PDLスーパーホバリングフィッシュ2.5in(ティムコ)
マッチ・ザ・ベイトの効果が高いホバストにおいて、オリジナルとの0.5in(約1cm)差は、小さいようで非常に大きい

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ネイルショット0.3gをカットして、表面張力で水面に乗るほど軽量(ほぼサスペンド)なセッティングで使うことも

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ピクロ68SSS(O.S.P)
ハードベイト版ホバリグとして「SSS(スーパースローシンキング)」が発売されている。手持ちがフローティングの「ピクロ68F」しかない人は、写真のようにオモリを貼り、デッドスローでフォールする(ほぼサスペンドする)ように調節して、ホバストしてみよう。ハードベイト版ホバリグはロールする。集魚力ハンパない

 

 

ホバストのコツは空中のラインのたるみを一定に保つこと

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ラインの弛みを一定に保ったままシェイク。ロッドはフェンウィックエイシス61SULJ“タイトシェイキンSP”

 

 山岡さんのホバストを見ていて大事だと感じたのが、“空中(ティップから水面まで)のラインのたるみを一定に保つ”ことだった。それは、I字系をキレイにまっすぐ引くときのコツでもある。

 細かく見ていくと、リールを巻きすぎないことと、ルアー(ホバリグ)が手前にくるのにしたがってロッドを寝かせていくこと、この2点だ。前者に関しては、リールを巻きすぎるとラインが張ってしまい、“デッドスローで引く”というホバストの大原則が崩れてしまう。後者に関しては、I字系にかぎらず巻きモノ全般で表層を引く場合、無意識にやっているアングラーも多いと思う。ホバリグは軽量で水の抵抗も小さいので、ラインのたるみを一定に保つ意識で、より丁寧にロッドのポジションを調整しよう。

 身体の正面にロッドを構えて操作するので、ラインのたるみとルアーは同時に視界に入れることができる。

山岡「ホバストは、ミドストより取っつきやすいし、すぐに慣れると思います。引き方に慣れたら、ルアーとその周囲やルアーの下方を注視しながら引いてください。ホバストは、バスがルアーに浮上してきたりチェイスしてきたりすることがとても多い。ルアーがフワっと“何か”にあおられたような挙動をすることもある。その“何か”はもちろんバスです。それと、水中のルアーが突然消えたらアワせちゃってください。食われてますので」

シェイクは簡単。ロールさせなくてもOK

 ミドストができない方、苦手意識がある方、具体的にいえばローリングアクションが安定して出せない方、忘れてください。ソフトベイトで行なうホバストとはいっさい関係ないので。

山岡「ホバリグは構造的に、ラインをたるめても横倒れしにくい、ロールしにくい、させなくてイイです。シェイクしながら引きますが、パッと見は棒引きでOK、ホバリグが漂ってるだけでOKです。それでも、スーパーホバリングフィッシュなら、薄い3本のヒゲみたいなテールが細かく震えていますので」

 させなくていいローリングアクション(ホバリグでは極めて困難)を頑張ってしまうと、視線が手もとに落ちがち。そうなると、チェイスやバイトを見逃すし、ラインのたるみのコントロールもおろそかになる。

山岡「シェイクの仕方が気になるとは思いますが、正直“フツーに、していればOK”です。ラインのたるみをタタタタタ……と連続して叩く感じです」

 シェイクの振り幅や速度は、ロッドで決まってくるところがある。たとえばレギュラースローアクションのミドスト用ロッドの場合、手もとの操作を細かくしても、ロッドは大きく振れようとするため、ラインには波長の長い動きとして伝わる。

 ホバストの場合は、もっとピッチを上げて、細かく速いシェイクを行ないたい。けれど、ルアーにそのアクションをダイレクトに伝えたいわけではない。“ラインのたるみを連続して叩く”、その操作がしやすいアクションとパワーのシェイキングロッドを選べばいい―というのは山岡さんやティムコの受け売りではなく、ロクマルのあとに試し釣りさせてもらった記者の実感だ(簡単にできて、簡単に釣れた。使わせてもらったロッドは、来年発売のリンクス版“タイトシェイキンSP”)。

山岡「細かいシェイクが連続してやりやすい“タイトシェイキンSP”を使ってみてください。ホバスト専用に作りましたが、シェイキングロッドですので、汎用性も高い。だからサブネームが“ホバストSP”じゃないんです。ライトリグ全般に使える、ウルトラライトパワーのベーシックスピンとしても、おすすめできるロッドです」 

 

●ホバリグ用
ロッド:フェンウィックエイシス61SULJ
“タイトシェイキンSP”
リール:ヴァンキッシュ2500S
ライン:スーパーライトPE 0.4号(7Lb)
リーダー:ソラローム・エクスレッド 4Lb
●ピクロ改用
ロッド:フェンウィックエイシス66SLJ
リール:ストラディックCi4+2500S
ライン:スーパーライトPE 0.4号(7Lb)
ルアー:ソラローム・エクスレッド 4Lb
※ロッドはティムコ、リールはシマノ、ラインは東レ・モノフィラメント

 

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フックが上唇の先端を捉えていた。ホバーショットはこの掛かり方をねらって設計されている。ライトラインがバスの歯に擦れなかったからこそ、3分間もの激しいファイトの末にロクマルをキャッチできた

 

 

 

 

 

 

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