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編集部2023年9月6日

友釣り名手が感じたアユルアーの魅力

アユ 魚種別釣りガイド

友釣りと違う切り口で楽しむアユルアーはルアーマンを中心に盛り上がりを見せている。友釣りの名手である有岡只祐さんにアユルアーの面白さや注意点を聞いた。

石裏の反転流ではなく石の前など流れの当たるポイントがおすすめ

新しい価値観のアユ釣り

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アユをねらう釣りはいくつかあるが、今一番釣り人が多いのは友釣りだろう。しかし、最近はルアーでねらう釣りが盛り上がりを見せている。新しい釣り方が入ってくると何かトラブルが起こるのではないかと危惧する友釣りファンが多かったが、結果としてアユルアーの人口が急激に増えた昨年も大きなトラブルはなかったそうだ。むしろ、ルアーマンはマナーがいいという声もよく聞く。

4年ほど前からアユルアーを度々使っていたというのは友釣りの名手である有岡只祐さん。

「どっちが釣れるか言われたらそりゃあ友釣りのほうが釣れる。でもルアーで楽しむ人たちは価値観が全然違っていて、一匹までの過程や価値をとても大切にしていますね」

有岡さんから見れば実際の釣れ具合は友釣りで10尾釣れるタイミングでアユルアーだと1尾釣れるようなイメージだそうだ。

 

 

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掛かり所で引きが違う面白さ

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有岡さんのお気に入りカラーはアデルナチュラルアユ。この日もこのカラーでのヒットがほとんどだった

 

友釣りは次々にオトリを交換していく循環の釣り。オトリが弱っては釣りが継続できないため、数を釣れば釣るほど楽しめる釣りといってもいい。一方でルアーはオトリを使わないので循環する必要もなく、数に囚われずに自分のスタイルで楽しめる。アユルアーを始める人の多くは渓流ルアーやシーバスなどを楽しんできている人で、お気に入りのルアーで釣ったとか、きれいな良型だとかという一尾の価値を重要視する傾向がある。

有岡さんは友釣り以外にもアマゴのミノーイングやヒラスズキの釣りも楽しんでいるのでそういったルアー釣りのよさも理解しているが、アユルアーはまた少し違うという。その違いとは口を使わせるのではないという点。他の釣りは口に掛けるため、魚種ごとでは異なるものの大きくても小さくても引き味は同じだ。しかし、アユは背掛かりを理想としながらも、口、腹、尾などどこにでも掛かる可能性がある。掛かり所で引きもやり取りも変わるため、掛けた後の駆け引きも一辺倒になりにくく、まさに過程を楽しめる釣りだ。

また、「食べる」というのもアユ釣りの楽しみのひとつ。ルアーフィッシングではリリースが基本だがアユはぜひ食べてほしいと有岡さんは言う。「こんなにうまい魚だとは思わなかった」というルアーマンの声もたくさん聞いたそうだ。食べきれないなどの理由でリリースをしたい場合は背掛かりで傷が開いていないものを選べば生き残りやすいと言う。腹に掛かったりしたアユは弱りやすいので持ち帰って美味しく食べよう。

 

 

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サイトでピン打ちを楽しむ

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橋の下は友釣りよりもはるかにロッドの短いアユルアーが断然有利

 

友釣りとアユルアーでねらう場所は変わってくるのだろうか。

「ポイントはほとんど変わらないです。ねらうアユは同じだから。ただ、ルアーは自分で泳がないので流れがないとダメだし、かと言って強い流れの流心は現状のタックルでは攻略できない。アユルアーのねらい所は1m以下の股下の水深やと思います」

アユルアーだからこそねらえるポイントというものはあまりないそうだが、ピンスポットをねらう釣りである以上、川底の変化がしっかり見える水深を選びたい。そして、石裏の反転流ではなく石の前など流れの当たるポイントがおすすめだそうだ。

最後に、アユルアーを楽しむ際の注意点も聞いてみた。

「アユルアーは新しいジャンル。今は友釣りのルールに合わせて楽しんでほしいですね。キャスティングもあまり遠くに投げないようにしてください。リールはあくまでも手返しをよくするためのもの。ピンスポットもねらいにくいし。友釣りの近くでサオをだす場合は20mくらい間隔を開けておけば大丈夫だと思います。あと一番気を付けてほしいのはハリ。チラシバリの使用不可やハリス長の制限など各河川によってルールが異なります。トラブルにならないように事前に確認してアユ釣りを楽しんでください!」

 

 

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ねらうポイントは友釣りと変わらないが、アユルアーのほうが流れの強弱で制約が掛かりやすい

 

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友釣りでないとなかなか出会わないボウズハゼもアユルアーにアタックしてきた

 

 

 

※このページは『つり人 2023年8月号』を再編集したものです。

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