川崎の「つり幸」でLTアジの中乗りをする中村忍さんは、寄せエサ(コマセ)を使わず、継続的なシャクリによる誘いだけで、次々とアジのアタリを引き出すという釣り方を実践しています。ルアー感覚で楽しめるユニークな釣り方を見せてもらいました。
『つり人』2021年12月号連動動画
つり人編集部=写真と文
川崎の「つり幸」でLTアジの中乗りをする中村忍さんは、寄せエサ(コマセ)を使わず、継続的なシャクリによる誘いだけで、次々とアジのアタリを引き出すという釣り方を実践しています。ルアー感覚で楽しめるユニークな釣り方を見せてもらいました。●ロケ地/東京湾 船宿/川崎「つり幸」
11月3日の文化の日。やって来たのは川崎駅からの送迎もしている「つり幸」。船釣りビギナーも大歓迎の船宿で、LTアジは一年を通じた定番の釣りものだ。今秋も釣果は安定しているとのことで、当日も多くのお客さんで賑わっていた。
このつり幸で、30年以上中乗り(お手伝い)をしているのが中村忍さん。カワハギ、湾フグ、タチウオ、LTアジと、東京湾の釣りものは何でも好きで、最近は興味のあるお客さんに、自身が楽しんでいるLTアジの釣り方をアドバイスしている。近年は、その面白さにはまって束釣り(100尾超え)をするお客さんも出ていると聞いて、どんな釣り方なのか見せていただくことにした。
動画を見ていただければわかるように、この釣り方はとてもシンプルだ。いくつかのコツを押さえ、少し練習すれば誰でも実践できる。基本はピッチの細かいシャクリの継続。それによって常に付けエサを動かし、アジの反応を引き出す。実は中村さん、この釣り方をする時には、ビシカゴに寄せエサを全く入れていない。通常のLTアジのタックルと仕掛けで、付けエサのアオイソメだけをハリに付けた状態で、誘いだけでマアジを掛ける。
中村さんがこの釣り方を他の人にも伝えているのは、「ゲーム性をもって一尾ずつ釣るのがやっぱり面白いと感じる」からとのこと。通常の釣り方といつでも好きな時に切り替えることもできる。LTアジの新しい楽しみ方のひとつとして、ぜひ試してみてほしい。
▼詳しくは11月25日発売の『つり人』最新刊2021年1月号でも解説していますので、併せてご覧ください!