時合は空が白む朝マヅメ。潮回りは大潮から中潮にかけてがよく、上げてくる潮がねらいめになる。5月上旬なら日付が変わる時間帯にエントリーして、朝6時頃までが勝負になる。釣り方はシンプルな中層の釣り。目の前に見えるブレイクでも釣れるので、軽く40~50mキャストして10秒ほどフォールさせ、スラックジャークなどを織り交ぜつつシャクリを入れてはテンションフォールの繰り返し。
波打ち際まで差してくるアオリイカの釣り方は!?
写真と文◎伊藤 巧
フィールドとして高いポテンシャルが認知され、ここ数年で盛り上がってきたサーフの釣り。ショアジギングに始まり、エギングやウキフカセ釣りなど、現在はさまざまなジャンルが追随して発展を遂げている。この記事では根強い人気のエギングを紹介!
この記事は月刊『つり人』2020年6月号に掲載したものを再編集しています
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フォールで誘う中層の釣りが有効
ロッドは8フィートの前半から後半の長さで、4号の餌木をストレスなくキャストできるバットにパワーを持たせたモデルがよい。これにボトムや海草の感触が分かる高感度の穂先が搭載されていることが望ましい。リールはロッドにマッチした中型スピニング。素早くラインスラッグを回収できるハイギアモデルを推奨。PEラインはマーキングが施された視認性に優れるエギング用の0.6~0.8号が好適だ。リーダーはPEに合わせてフロロカーボンの2.5~3号。高比重のフロロカーボンを長くとるとシャクリ時に根掛かりしやすいので長さは1mでよい。餌木は3.5~4号。当然ながら大きいほど周囲へのアピールは大きい。少しでも長くイカにフォールを見せたいのでシャロータイプがよい。重心移動モデルが軽い力でも飛ばせるので楽だ。
エギングのハイシーズンでもサーフならスペースに余裕がある。おのずと混雑している堤防よりも釣果に恵まれる確率は高くなる
時合は空が白む朝マヅメ。潮回りは大潮から中潮にかけてがよく、上げてくる潮がねらいめになる。5月上旬なら日付が変わる時間帯にエントリーして、朝6時頃までが勝負になる。釣り方はシンプルな中層の釣り。目の前に見えるブレイクでも釣れるので、軽く40~50mキャストして10秒ほどフォールさせ、スラックジャークなどを織り交ぜつつシャクリを入れてはテンションフォールの繰り返し。シャローのアオリイカは必ずブレイクに付いているので、餌木がボトムにコンタクトしたら次のシャクリからのフォールに集中すること。あまり粘るとブレイクの肩でラインが傷付くので、2セット誘って反応がなければピックアップして次のキャストに移る。サーフエギングのキモはブレイクで抱かせるイメージを持つこと。
アオリイカが餌木を抱いてくるのはフォール中。アタリの出方はさまざまだが、ラインを張らず緩めずのテンションでフォールさせているとラインが弾かれたり、ピンと張ったりするパターンが多い。底を取らない中層の釣りなので、不自然な重みや違和感はすべてアタリと考えて合わせていく。なお、春に釣れるアオリイカは大型なので餌木に抱き着く力も強く、軽い力で合わせてもカンナに入らないことが多い。海面に浮かせたところで餌木を離して逃げられないよう、しっかりロッドのバットを使ってアワセを入れてガッチリ掛ける。
エサを求めて岸近くに寄ってきたアオリイカは食い気満々。波打ち際でヒットすることも珍しくはない
引き心地が重い場所を捜す
ナイトゲームに加えて探れる範囲が広いだけにポイントが絞り込みづらいと感じるかも知れないが心配は無用。餌木をキャストしていくと時おり引き心地が重く感じる場所があるはず。そこには離岸流が生じている。離岸流に乗って沖に出ていくベイトをアオリイカが待ち伏せている可能性は高い。
おすすめアイテム/携帯用ランディングギャフ
基本的にアオリイカは浜にズリ上げて取り込むが、自己記録を更新する大ものや腕一本にカンナが引っ掛かっているような場面で無理は禁物。ショートタイプのランディングギャフを携行していれば、数少ないチャンスを棒に振ることもない
大型のアオリイカのランディングはタイミングが重要。寄せ波の力を利用して一気に浜にズリ上げる
一定のレンジを引いてきた餌木がブレイクにコンタクトしたら集中。次のシャクリとフォールで乗ってくることが多い
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