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野の自然食・山菜図鑑/コシアブラ

軽い食感で人気上昇中

写真と文◎浦壮一郎
雪解けを迎えた春の渓。河畔林の足もとや山肌に目を凝らすと、芽吹きを迎えた多くの山菜を見つけられる。なかでも見つけやすく食べやすい、おすすめをピックアップ。

070-075-sansai_cs6 (5) ウコギ科ウコギ属
分布:北海道・本州・四国・九州
生育地:里山など低山帯の比較的陽当たり
のよい場所。山林の中にも自生
食べ頃:春から梅雨前まで


 タラノキと同じくウコギ科ながら樹高は高く、ときに20mに達することもある。食用とされるのはタラノキ同様新芽の部分。まだ伸びていない(開いていない)ものが食べ頃とされる。新芽の葉はよく見ると5枚に分かれていて、細い茎が5本束になっている。

 付け根部分が太いタラノメとは対照的に全体が細く、食べてボリューム感があるのはタラノメ、コシアブラは軽い食感が特徴だ。さわやかな香りとほろ苦さに特有の美味しさがあり、両者に優劣は付けられない。近年は「コシアブラのほうが好き」という人も増えている。

 かつては積極的には採らない地域もあったらしい。岩手県では山菜の王様であるタラノメに対し、まるで偽物であるかのように「ウソッポ」と呼ぶこともあるが、それでも近年の人気ぶりはタラノメを追い越す勢いだという。

 タラノメと同様に陽当たりのよい明るい斜面などに自生しているが、意外にスギ林のなかなどでも見かけることがある。採取時期はタラノメと同じか少し後。山林内の生長が遅いものはタラノメが終わった頃でも採取できる。

 調理方法は天ぷらが一番人気。醤油やみりんとともに茹でたものを刻み、混ぜご飯にしても美味しい。

070-075-sansai_cs6 (6) 育つとこのような枝になる


2018/4/16

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