デカいルアーを投げてシーバスを釣りあげる。そのために必要なタックル選びのポイントを解説!
ビッグベイトシーバスを楽しむための大事な準備!
解説◎佐藤宏憲
デカいルアーを投げてシーバスを釣りあげる。そのために必要なタックル選びのポイントを解説!
この記事は2021年秋に出版された「SEABASS Life NO.10 秋号」に掲載したものを再編集しています。
さとう_ひろかず
シーバスタックルのストック量、湾奥エリア随一!とも称される上州屋東陽町店のシーバス担当。釣れる釣りを優先するというシーバスアングラー。自身もビッグベイトの釣りに精通。タックル選びやルアーセレクトのアドバイスに定評がある
目次
ビッグベイトおすすめライン
バックラッシュ対策として太めからチョイス
まず、メインラインの素材に関しては、基本的にPEライン一択だという。では、使用するラインの太さについてはどうだろう。「たとえば14㎝ミノーを使いながら、2オンス(56g)のジョイントベイトを併用するスタイルであるなら2号でもいいんです。また、ライトなビッグベイトがメインなら3号でもいい。ですが、ベイトタックルの初者やビッグベイトの入門者の場合、どうしてもバックラッシュの心配があります。となると、トラブル時に高切れしてルアーが飛んで行ってしまうこともあるので、4号スタートをオススメします。4号なら、40~100gくらいまでのビッグベイトの主流のモデルが扱えます。なので、ビッグベイトの使用がメインであるなら、4号を選ぶのがよいでしょう」
PE2号 (左) PE4号(右)
14㎝ミノーを主体に、時折りジョイクロ……というスタイルなら2号でもOK 。ただし、あくまでもビッグベイトを主体としたスタイルで釣るなら4号をベースに考えておくのがベター。4号なら100gくらいまでルアーに対応可能だ
【アドバイス】
「4号以上のPEとなると売られているのが300m巻きになってきます。でも、シーバスで必要なのは100m前後。300mのPEとなると、その価格は10,000円を超えてきます。よつあみのフルドラグというモデルには4号以上でも100m巻きのモデルがあります」
リーダーはフロロとナイロンを使い分ける
PEが3号までならリーダーは25~40ポンドのフロロ。PE4号以上なら40~60ポンドのナイロンのリーダーが佐藤さんのオススメだ
交換フックは#2/0~#1を用意
ワンチャンスを大事にするために!
「ビッグベイト用のフックの太さとなると、通常サイズのフックよりも軸が太くなるので、フックポイント自体はそこまでピンピンではありません。なので、通常のルアーに比べればフック交換の頻度は、少なくなると思います。ただし、この釣りは数の少ない貴重なバイトでより大物を釣りあげるスタイル。釣れるサイズが自己記録の可能性も高くなります。1 尾の価値が高いスタイル。だからこそ、やはり鈍ったフックは交換が必要です」
20㎝前後のビッグベイトにマッチするフックサイズは#2/0。16~20㎝のルアーサイズで#1~#1/0。つまり、#2/0、#1の替えフックを常備しておけば、だいたいはOK 。貴重なバイトをしっかり掛けたい
リング&スナップも重要
リングは錆びたら交換。連結使用の場合もあり
使うルアーのサイズ、ウエイトが上がり、ラインも太くなるため、そこに付随するスナップやリングも通常サイズと同じというわけにはいかないのがビッグベイト。「リングの交換は頻繁ではありませんが錆びていたら、交換は必要です。また、ペンシルベイトは浮力が強く、フックが口に入らないこともあるので、リングを2 連結にしてフックをセットする方法が定番です」
リングは#4~#6
ライトなビッグベイトならサイズは#4。20㎝ほどのルアーなら#6。この2サイズを持っておけば、たいていはOK 。リングは錆びによる交換だけでなく、2連結チューンにも使用するので必須だ
スナップは通常より2ランクくらい大きいモデル
青物スタイルのように切れるリスクを少なくするなら溶接リングのように使えるオーシャンスナップの#4。手返し重視ならスナップ。サイズはメーカーにより異なるが通常よりも2サイズ上が目安
ビッグベイトをどう持ち運ぶか
現場へ持ち込むのは少数精鋭
通常サイズのルアーを収納するのに、ポピュラーなケースがメイホウの3010。ところが、これだと入らないビッグベイトも多数。「ビッグベイト用のケースとなると、それよりもう1段階、もう2段階くらい大きいケースが必要になりますね。同じシリーズなら3020や3043というサイズのケースですね。これらなら、ビッグベイトも収まります。ただ、問題があって、バッカンに入れてボートに積むにはいいんですが、かなり大きいのでベストのポケットには入りません(笑)。つまり岸釣り向きではない。ビッグベイトの場合、通常クラスのルアーと違い、重さとサイズ的に釣り場に何本もって行くスタイルではないので、フィッシュアローとツララがコラで出しているジッパー付きの収納袋やフックカバーを付けて、そのままベストにポケットに入れるという方も多いですね。釣り場に持って行くのは少数精鋭でいいと思います」
一番上が通常のシーバス用でポピュラーな3010。その下が3020、3043となる。家での収納にはこのサイズのケースがオススメ
フックカバーだけ装着!という方法も
テールがエラストマー素材でないならフックカバーをしてベストに2~3本入れて持ち運ぶ方法もあり。#1/0~#3/0用がマッチ
ランディングツールを考える
ルアーの大きさを十分に考慮すること!
ビッグベイトの場合、そもそもねらっているシーバスのサイズも大きい。「45㎝枠のネットでも80㎝オーバーのシーバスがすくえないことはない。ただ、口に付いているルアーが大きいわけです。すると、ネットの枠にビッグベイトが引っ掛けてしまう場合も。なで、枠は大きいほうが断然、安心。最低でも50~60㎝枠。より安にキャッチするため80㎝枠を使う人もいるくらいです」。ビッグベイトで釣るなら、ネットは大きめが基本だ!
ビッグベイトなら、ネットは大型推奨
釣れるサイズが自己記録クラスで1尾の価値が高い釣りなのでネットは大きめを推奨。写真のモデルは580㎜×670㎜の大型モデル。また、ルアーが大きくなるのでプライヤーやフィッシュグリップもロングタイプを使用。「ルアーも魚も大きくなるので安全性のために長いモデルが必須です」
秋はベイトのサイズも大きくなるため、ビッグベイトを始めるにはベストシーズン。チャレンジするなら、今がチャンス!
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