駐車はフィッシャリーナ入り口付近にある広いスペースへ。なお、厳寒期は着替えやリグのセットなどは全て車内で完了させ、準備中に身体を冷やさないことが大切。港内には漁協施設近くに24時間利用できるトイレがあり、日帰り温泉もある。また、R37沿いの道の駅では特産のホタテを買える。
地元アングラーが旬の釣りをリポート。ターゲットの横顔、適合タックル、実績メソッド、そして有望ポイントを紹介していただく。さぁ、初冬のフィールドに飛び出し、最高の一尾をゲットしよう!
幻想的な冬の朝
水面から立ち昇る気嵐と朝焼け。真冬の幻想的な風景を眺めながら、真っ白な息を吐き、足跡ひとつない雪が積もった防波堤をラッセルしてポイントをめざす。
厳寒期のロックフィッシングは何かとハードだが、他の季節にはない朝マヅメの光景に身を置けるのは魅力的。今回は豊浦漁港でねらうアイナメ釣りを紹介したい。
タックル&タクティクス
私は厚い手袋を着用して釣りたく、タックルはスピニングを2本準備している。1本はジカリグ、もう1本はテキサスリグ用。どちらもロッドは7フィート前後、ミディアムライトアクション。いずれもロックフィッシュ専用が最適。
リールは小型のスピニング。ラインはフロロカーボン6~8ポンド。シンカーは3.5~7g。ワームは2~3インチのストレート系、ピンテール系、甲殻類系など。
真冬でもシャローフラットを回遊したり、岸壁際に付いている魚もいるが、水温が低下するにつれ、ケーソンブロックなどの穴の中に潜み、ジッとしている魚が増える。そのため、釣り方はブロックの穴撃ちがメイン。冬は潮の透明度が高く、海底がよく見える。目立つカラーのワームだと穴に入れやすい。
冬の穴釣りで多用するメソッドが1つある。それは、穴の入り口からワームを速く細かくシェイクしながら落とし、頃合いをみてストップを入れ、食わせの間を与える誘い方。私は「限界シェイク」と呼んでいる。重要なのはクネクネとよく動くワームを使うこと。3~4インチのストレート系ワームがおすすめだ。シェイクを止めたときのワームが真っすぐになろうとする無防備な動きがバイトを誘うと感じる。
穴撃ちはリグを奥に入れると根に引っ掛かり、魚を掛けるとラインブレイクするリスクが高い。その点、限界シェイクは奥まで落としきらず、魚のほうからリグに近づいてくると思っている。きっと上記のリスクを減らせるはず。
フィールド&アドバイス
豊浦漁港は漁船が係留されているエリアと、3基の釣りデッキから成る豊浦フィッシャリーナに大別できる。前者はフラットな地形が多く、この時季にねらうのはブロックが沈んでいる後者。各釣りデッキにはすべて柵があり、水面まで距離がある。柄が5m程度ある玉網が必需品だ。
駐車はフィッシャリーナ入り口付近にある広いスペースへ。なお、厳寒期は着替えやリグのセットなどは全て車内で完了させ、準備中に身体を冷やさないことが大切。港内には漁協施設近くに24時間利用できるトイレがあり、日帰り温泉もある。また、R37沿いの道の駅では特産のホタテを買える。
この記事は『North Angler's』2022年1・2月合併号に掲載されているものを再編集して公開しています。